BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , 平戸祐介 - - report : YUSUKE ...

2012/01/30

平戸祐介 - YUSUKE HIRADO


YUSUKE HIRADO(quasimode)
with special guest bird & MIYUKI HATAKEYAMA


人気ジャズ・ユニット、クオシモードのリーダー平戸祐介が初のソロ名義のプロジェクトを率いて登場。 bird と畠山美由紀をゲストに迎えて、現在ラジオでも頻繁にON AIRされている ♪生まれたてのメロディなどを披露しました。
なお、平戸祐介出演の公演は、2月にも予定あり。
今後の活躍も見逃せません。


☆ 平戸祐介出演予定!
2012 2.22wed.
BLUE NOTE Plays BLUE NOTE
BLUE NOTE best jazz collection with quasimode、
纐纈歩美、井上銘
スペシャル・ゲスト:日野皓正、DJ敷島




☆ 参考:セットリストはこちら
1.29sun.
YUSUKE HIRADO(quasimode)
with special guest bird & MIYUKI HATAKEYAMA



平戸祐介 - YUSUKE HIRADO


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , PAT METHENY - - report : An Even...

2012/01/20

パット・メセニー - PAT METHENY
パット・メセニー - PAT METHENY


公演初日リポート:
An Evening with PAT METHENY
with LARRY GRENADIER

昨日から遂にパット・メセニーの公演が始まりました。

僕は初日のファースト・セットに足を運びましたが、クラブの中は外の寒さをものともしない凄い熱気です。ヒーローの登場を今か今かと待ち続ける興奮、最高の演奏への期待、そして「どんな新機軸を聴かせてくれるのだろう」という好奇心が一体となっているのか、客席のざわめきは増すばかりです。

拍手や声援の波をかきわけるように、パットが登場します。まずはアコースティック・ギターのソロです。「ブルーノート東京でプレイするのは、ぼくにとってホームに戻ってくるような気分なんだ」といいながら、「GOIN’ HOME」を聴かせてくれました。
パットは現在、ライヴ活動の中心をコンサート・ホールやフェスティバルにおいています。つまりクラブに出演することは例外中の例外です。言い方を変えれば、パットのギター・プレイを、文字通り手の届くような距離で見ることができるのは世界中で「ブルーノート東京」に駆けつけたファンだけなのです。ぼくも「今こそチャンス」と、彼の指使いや華麗なピッキングをしっかり目に焼き付けました。特徴ある左手親指のポジション(薬指の裏側に親指が位置し、ネックからはみ出る)も、しっかり視界に入ってきます。

2曲目からはベース奏者ラリー・グレナディアが加わり、デュオによるパフォーマンスが展開されました。パットとラリーは‘90年代以降、何度も一緒に共演していますが、二人きりで日本のステージに立つのは初めてです。パットはMCで「ラリーは最高のミュージシャンだ。彼と一緒に日本のファンの前で演奏することができて、とても興奮しているよ」と語っていましたが、その言葉は少しも大げさではありません。抜群に相性がいいのです。ラリーは決して速弾きや、トリッキーなテクニックを披露したりはありません。しかしウッド・ベースらしい木の質感に溢れたトーンで、安定感のあるリズムを着実に送ります。ぼくは彼のプレイに、「ベース弾きの良心」を感じました。
ふたりは様々なタイプの曲を演奏しましたが、圧巻はやはり「QUESTION AND ANSWER」でしょうか。今からもう20年も前にパットがデイヴ・ホランド、ロイ・ヘインズとレコーディングしたナンバーですね。先日おこなわれたヘインズのブルーノート東京公演でも聴くことができましたが、パット自身のプレイで味わうのも、また格別です。

この曲が終わったあと、ふたりはフリー・インプロヴィゼーションに突入しました。パットはギターの弦をピックでこすり、ラリーは弓を用いてロング・トーンを出します。するとどうしたことでしょう、場内がざわめき、そしてどこからともなくパーカッションの音が聴こえてくるではありませんか。ステージにはパットとラリーしかいないのに、不思議だなあ。・・・と書いていたら、ちょうど締め切りの時間になってしまいました。続きはぜひ、会場で!

やはりセットリストも毎ショウ違うようです、毎日通いたいぐらいです・・・さすが、パット・メセニー。驚異的な “デュオ+”のパフォーマンスで魅了されました!!
(原田 2012 1.21)


● 1.20fri.-1.28sat. (1.24tue. OFF)
An Evening with
PAT METHENY with LARRY GRENADIER


パット・メセニー - PAT METHENY


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , CHANO DOMINGUEZ - - report : CHANO D...

2012/01/16

チャノ・ドミンゲス - CHANO DOMINGUEZ
チャノ・ドミンゲス - CHANO DOMINGUEZ


公演初日リポート:CHANO DOMÍNGUEZ QUARTET



スペインを代表する、いや、もう世界を代表するジャズ・ピアニストといっていいでしょう。豊かなイマジネーションと素晴らしいリズム感を持つ鬼才、チャノ・ドミンゲスの公演がブルーノート東京で行われています。

ぼくが初めて彼のCDを聴いたのは1990年代の終り頃でした。あまりにも粒立ちのよいピアノの音色に、一目ぼれ(一聴ぼれ)してしまいました。当時、ぼくはジャズ雑誌の編集長をしていたのですが、さっそくスペイン在住のライターと連絡をとり、チャノにインタビューしてもらったことを昨日の出来事のように思い出します。

そのチャノ・ドミンゲスが今、日本で演奏している。それだけでも個人的には快挙なのですが、演奏内容がまた、濃厚にして甘美で、なんともいえない艶っぽさに溢れています。メンバーもベースのマリオ・ロッシ(ブラッド・メルドー・トリオにいたドラマー、ホルヘ・ロッシの兄弟)、ドラムスのギジェルモ・マクギル、歌と打楽器のブラス・コルドバという、「よくぞ連れてきてくれました」といいたくなるほど充実したラインナップ。チャノの曲にはピアノとベースがユニゾンで演奏するパートが多いのですが、チャノとマリオの息は、憎らしくなるほどピッタリです。変幻自在のチャノのアドリブを堅実にサポートしつつ、抜けのよい低音でバンド・アンサンブルに重みを加えるマリオのプレイは「ベーシストの鑑」と呼びたくなるものでした。

今回の演奏曲目は、マイルス・デイヴィスの名盤『KIND OF BLUE』からのナンバー(全5曲)が中心です(3月にはこのテーマで新譜リリース予定もあるようです)。チャノは2009年、同アルバムの吹き込み50年を機に、この古典をアレンジし、世界の数あるライヴ・ステージで披露しています。もちろん才人チャノのことですから、あのレコードの単純なコピーをするわけがありません。原曲に敬意を示しながら、自身の感性で、まったく新しいものに作り変えているのです。組曲のような展開をみせる「FLAMENCO SKETCHES」、新たなリフが付け加えられた「SO WHAT」、手拍子(パルマ)が飛び出す「FREDDIE FREELOADER」、コルドバの朗々としたスペイン語ヴォーカル(カンテ)がフィーチャーされた「BLUE IN GREEN」などなど、マイルスのオリジナル・ヴァージョンに親しんでいるファンほど、チャノのとんでもない編曲能力に驚かされたことでしょう。

なんだか夢を見ているような1時間40分でした。ぼくにとっては先日のマヌ・カッチェ公演と並ぶ、2012年のベスト・ライヴ・パフォーマンスのひとつです。公演は18日まで続きます。“鬼才の世界”を、ぜひ至近距離で堪能してください!
(原田 2012 1.16)


● 1.15sun.-1.18wed.
CHANO DOMÍNGUEZ QUARTET


チャノ・ドミンゲス - CHANO DOMINGUEZ


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MANU KATCHÉ - - report : MANU KA...

2012/01/13

マヌ・カッチェ - MANU KATCHE
マヌ・カッチェ - MANU KATCHE


公演初日リポート:MANU KATCHÉ



スティング、ジェフ・ベック、ヤン・ガルバレク等、数多くのアーティストに愛されているドラマー、マヌ・カッチェが自身のグループと共に来日してくれました。

「モーションブルー・ヨコハマ」に出演したときの演奏は語り草になっていますが、ブルーノート東京への登場は今回が初めてです。マヌの神技的なプレイを、クラブ規模の会場で楽しめるのはドラム・ファンにとっては言葉にできないほどの喜びです。

ドラムは通常、ステージの真ん中奥に設置されていることが多いのですが、マヌのバンドは違います。左からドラム、ベース、サックス、ピアノの順に並び、ドラマーとピアニストがほぼ向かい合う形で演奏を進めていきます。このユニットでマヌが取り組んでいるのは、間違いなく「ジャズ」なのですが、いろんなジャンルで活躍する彼だけあって、あっと驚くような多彩な響き、カラフルなメロディやリズムが登場します。ぼくはマヌのライヴに接して、あらためてジャズの面白さ、自由さに触れた気分になりました。

それにしてもマヌのドラムの音色は本当に美しいです。ブラッシュを使ったときの包み込むような響き、スティックを用いたときの太く抜けのよいサウンド。音量の幅広さも尋常ではなく、どんなに小さい音で演奏しているときにも、うねるようなスイング感が感じられます。そして彼のプレイからは、旋律が聴こえてきます。「歌うようなドラム」という表現が、これほどぴったりくる奏者もいないのではないでしょうか。こんなドラマーが背後にいたら、ソリストたちは怖いものなしでしょう。

「SNAP SHOT」の冒頭でドラム・ソロを聴かせた以外、マヌはリズム・サポートに徹していました。しかしぼくには、全メンバーがマヌの手のひらで踊っているように感じられました。それほど懐の深いプレイを、マヌは聴かせてくれるのです。

マヌのライヴに接すると、オーディエンスの誰もが「ドラムって、こんなに優しくてソウルフルな楽器なのか」と感動するに違いありません。公演は14日まで行なわれます。圧巻のパフォーマンスを、ぜひ!
(原田 2012 1.12)


● 1.12thu.-1.14sat.
MANU KATCHÉ


マヌ・カッチェ - MANU KATCHE


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , LALAH HATHAWAY - - report : LALAH H...

2012/01/06

レイラ・ハサウェイ - LALAH HATHAWAY
レイラ・ハサウェイ - LALAH HATHAWAY


公演初日リポート:LALAH HATHAWAY



“ファースト・ドーター・オブ・ソウル!”というMCに導かれ、貫禄タップリに登場したのはレイラ・ハサウェイです。

大の親日家としても知られる彼女は、昨年ニュー・アルバム『ホエア・イット・オール・ビギンズ』を名門スタックス・レコードからリリースしたばかり。ソロ・シンガーとしてのキャリアも20年を超えました。父親にあたる伝説のシンガー・ソングライター、ダニー・ハサウェイは1969年にソロ・デビューして、その10年後に亡くなってしまいましたから、レイラは父親の2倍もの期間、第一線に立ち続けているわけですね。

最新作に収められている「IF YOU WANT TO」から、華やかなステージが始まりました。ぼくは今回のアルバムで予習してから、このライヴに向かったのですが、いきなりこの曲が飛び出して、すっかりいい気分になりました。これまでのレイラのCDは、どちらかというとテンポを抑えて、じっくり歌いこむような作風が多かったように感じます。しかし『ホエア・イット・オール・ビギンズ』におけるレイラは、よりダンサブルでワイルドです。ハジケているのです。“とってもダンサブルで、楽しみを共有できる曲”と前置きして、「SMALL OF MY BACK」も聴かせてくれました。

また、スタンダード・ナンバー「SUMMERTIME」では各ミュージシャンのプレイもたっぷりフィーチャー。ベースのティモシー・ベイリーJr.はジャコ・パストリアスへの敬愛を感じさせ、ドラマーのエリック・シーツもタイトなビートで盛り上げます(バスドラには、『ホエア・イット・オール・ビギンズ』のジャケット・イラストが描かれていました)。コーラスのトニ・スクラッグスがスキャットでアドリブをとり、それを受けたレイラがまたスキャットで応酬する場面もありました。いっぽう、「FOREVER, FOR ALWAYS, FOR LOVE」ではハード・ロック調のギター・ソロに大きなスポットを与えながら、渾身のヴォーカルで沸かせてくれました。

先日のメイシー・グレイの公演、そして8日まで開催されるレイラの公演と、「ブルーノート東京」ではR&B系ディーヴァのパフォーマンスが続いています。ソウルフルな歌声に触れて、元気いっぱいのニュー・イヤーを迎えようではありませんか。
(原田 2012 1.5)


● 1.5thu.-1.8sun.
LALAH HATHAWAY


レイラ・ハサウェイ - LALAH HATHAWAY


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