BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , RAMSEY LEWIS - - report : RAMSEY ...

2011/08/22

ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS
ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS


公演初日リポート:RAMSEY LEWIS ELECTRIC BAND
-SUN GODDESS TOUR-


昨年はアコースティック・トリオを率いて大作「“カラーズ-エコロジー・オブ・ワンネス” - ジャズとニュー・メディアへの組曲 -」を披露したラムゼイ・ルイス。今年はガラリと装いを変え、エレクトリック・バンドでの登場です。

といっても、ラムゼイが弾くのはアコースティック・ピアノとフェンダー・ローズのみ。ヘンリー・ジョンソン(1979年から83年にかけてラムゼイ・グループに所属)が使っているのもフルアコースティック・タイプのエレクトリック・ギターですし、ベーシストのジョシュア・ラモスもエレクトリックとアコースティックを掛け持ちします。楽器編成が違っても、ラムゼイのサウンドが持つ根本はまったく揺らいでおりません。エレクトリックのスパイスを加味した、エレガントな音作りといえばいいでしょうか。

ジャズ、クラシック、ゴスペル等を融合した独自のプレイは、冒頭の「PERCHANCE」から満開です。左手の親指を除く指4本をほぼ垂直にして、鍵盤上を滑るように動かすグリッサンドは、ラムゼイの数十年来のトレードマークですね。「CLOSE YOUR EYES AND REMEMBER」は70年代半ばに亡くなったラムゼイの盟友、チャールズ・ステップニーゆかりの曲。チャールズはストリングス・アレンジの達人でしたが、今回はティム・ギャントのシンセサイザーがストリングス役を演じます。

続く「TAMBURA」で、ラムゼイはついにフェンダー・ローズを演奏。70年代のアルバムで聴かれたそのままのタッチ、サウンドにすっかり嬉しくなってしまいます。この楽器を使った熱いプレイは、スティーヴィー・ワンダーのカヴァーである「LIVING FOR THE CITY」でも聴くことができました。

ラストに登場したのは、いよいよお待ちかねの「SUN GODDESS」です。ラムゼイはMCで、こう言っていました。“次の曲は、みんなに歌ってほしいんだ。大丈夫、簡単だよ。歌詞は「ウェイオー」しかないんだから”。ゆったりと弾むようなリズムの上で、ラムゼイはフェンダー・ローズから次々と端麗なフレーズを紡ぎました。

“ラムゼイ・ルイス・エレクトリック・バンド -SUN GODDESS TOUR-”は25日まで続きます。日替わりでいろんなレパートリーが飛び出すとのこと、ぜひお越しください!
(原田 2011 8.21)


● 8.21sun.-8.25thu
RAMSEY LEWIS ELECTRIC BAND
-SUN GODDESS TOUR-


RAMSEY LEWIS - ラムゼイ・ルイス


RAMSEY LEWIS - ☆ P+M映像 : RAMSE...

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☆ RAMSEY LEWIS ELECTRIC BAND

超名盤『サン・ゴッデス(太陽の女神)』からの曲を中心に、
黄金のファンク・ナンバーの数々を披露する
ラムゼイ・ルイス・エレクトリック・バンドの
パフォーマンス&メッセージ映像をアップしました。
公演は8.25thu.まで。

●8.2tue.-8.5fri.
RAMSEY LEWIS ELECTRIC BAND
-SUN GODDESS TOUR-



'11 BNT : What's Happenin' ! , RAMSEY LEWIS - - ラムゼイ・ルイス...

2010/10/02

ラムゼイ・ルイス ジャズ講座 2010:アーカイブ



Ustream にて放送しました、ラムゼイ・ルイス ジャズ講座 2010のアーカイブ。
ラストは演奏も披露してくれました。




RAMSEY LEWIS - ☆ P+M映像 : RAMSE...

2010/09/29

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☆ RAMSEY LEWIS

ワールド・プレミア!ラムゼイ・ルイスが今回の公演のために書き下ろした組曲
『Colors―The Ecology of Oneness:A Suite for Jazz and New Media』
を世界で初めて披露するスペシャル公演がスタート。
初日のパフォーマンス&メッセージ映像をアップしました!
10.2sat.には、公演を予約された方は無料で参加いただける、
トーク・ショウも開催!
近年はTV番組/FM番組のパーソナリティ/DJもつとめるラムゼイが、
自身の音楽観とキャリア、ジャズの歴史、
今回演奏する組曲などについてざっくばらんに語ります。
当日、トーク・ショウの模様はUSTREAMで生中継します。



●9.28tue.-10.2sat.
RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness"
- A Suite for Jazz and New Media -



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , RAMSEY LEWIS - - report : RAMSEY ...

ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS
ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS


公演初日リポート:RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness"
-A Suite for Jazz and New Media-


ラムゼイ・ルイス、入魂の公演が昨日から始まっています。

ヒット曲だけでステージを組めるほど楽曲に恵まれているラムゼイですが、今回は書き下ろしのナンバー「Colors―The Ecology of Oneness - A Suite for Jazz and New Media -」のワールド・プレミアがメインです。

「ブルーノート東京」の大きな入り口ドアを開け、階段を下りて、クロークにたどりつくと、スタッフの方が本公演のテーマについてラムゼイが解説したパンフレットを手渡してくれます。客席でそれを読みながら「いったいどんな内容になるのだろう」とわくわくしていると、ラムゼイ・ルイス・トリオの面々が登場しました。むろん全員がビシッとスーツ姿で決めています。思えば1956年、ラムゼイの最初のアルバム名は『ジェントルメン・オブ・ジャズ』でした。時が流れても、ラムゼイは常に、「バンド・メンバー全員が紳士たれ」と命じているのでしょう。

この組曲がどういうコンセプトで作られたかについては、ぜひ「ブルーノート東京」のホームページや、ライヴ前に配られるパンフレットをごらんいただければと思います。ぼくがそこに付け加えることは、なにもありません。内容は全8楽章で構成されていて、約1時間にわたって奏でられました。連続演奏するのではなく、楽章ごとにポーズ(休止)をおき、メンバーは深々とおじぎをします。プレイ中、背後のスクリーンには大地、植物、人間、動物、花などの画像が映し出されます。ラムゼイはもともとクラシック音楽への造詣が深く、そのクラシカル〜シンフォニック指向は最近、とみに高まっているような気がします。ぼくは30年来の彼のファンですが、「あんまりシンフォニックな組曲を聴かせられても、それはそれで個人的にはしんどいなあ」という気持ちも、正直なところありました。

しかしそれは杞憂でした。やっぱりラムゼイは聴き手を楽しませ、和ませる達人です。クラシック、ファンク、ラテン、ゴスペルの要素がほどよく混ざり合った響き、ポップでキャッチーなメロディ展開は、理屈抜きでこちらの体を揺らしてくれます。とくに快かったのは第7楽章にあたる「YELLOW:JUBILATION“ANIMALS”」です。このメロディ、これこそ長年にわたり世界中で愛されてきたラムゼイ・ルイス節のエッセンスではないでしょうか。もちろんステージ後半では、あの大ヒット曲「THE IN CROWD」等も聴かせてくれました。

当日は昼からリハーサルをおこない、一旦ホテルに戻ってからまた「ブルーノート東京」に戻って開演直前までリハーサルを重ねていたとききます。この来日ステージに寄せるラムゼイ・ルイス・トリオの気迫と情熱は、尋常ではありません。彼らのパッションを、ぜひ至近距離で浴びてください!

また10月2日(土)の12時半から、ラムゼイのトーク・ショウもおこなわれます。ピアニスト、作曲家、教育者、コメンテーター等、幅広い活動を続ける彼を、さらに身近に感じることのできる貴重な機会です。こちらもぜひ、お越しくださいませ。
(原田 2010/9/28)


● 9.28tue.-10.2sat.
 RAMSEY LEWIS "Colors―The Ecology of Oneness"
 -A Suite for Jazz and New Media-


ラムゼイ・ルイス - RAMSEY LEWIS


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