BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , TANIA MARIA - - report : TANIA M...

2011/10/07

タニア・マリア - TANIA MARIA
タニア・マリア - TANIA MARIA


公演初日リポート:TANIA MARIA



ここ数日、すっかり涼しくなりましたが、「ブルーノート東京」の夜はホットです。エモーショナルな音作りとキャラクターで知られるタニア・マリアが、ブラジルの太陽さながらの熱いステージを繰り広げているからです。

楽器編成はタニアのヴォーカル&キーボードのほか、ベース、ドラムス、パーカッションというシンプルなもの。彼女の世界を満喫するのに最もふさわしい編成といえましょう。ブラジル音楽のリズム感、クラシックで鍛えたピアノ・テクニック、そしてジャズ・テイストあふれる即興をあわせもつのがタニアの魅力ですが、ぼくが見た初日のファースト・セットでも、この3つの面をたっぷり聴かせてくれました。1曲あたりにかかる時間も、場合によってはCDに入っている同じ曲の2倍になることがあります。どんどん即興がエキサイトしていくので、どうしても演奏が長めになってしまうのですね。しかしこれこそがライヴの醍醐味です。タニアの必殺技であるピアノとスキャットのユニゾンが勢いよく飛び出し、会場には手拍子や声援が、ごく自然に巻き起こります。

タニアはライヴのセット・リストを掲載することを好みません。ひょっとしたら何を演奏するか事前に打ち合わせておらず、そのときの直感でレパートリーを決めているのかもしれません。演奏中でも、他のミュージシャンにどんどん指示を出していきます。いったいどんな曲が飛び出すか、ぜひ楽しみにしてクラブにお越しいただければと思います。ここだけの話ですが、昨日は「BESAME MUCHO」を、あっと驚くようなアレンジでやってくれました。御存知メキシコ生まれの名曲ですが、もしこの曲がブラジルで生まれていたらこんな感じだったのだろうな、と、ぼくはタニアの編曲力に感服いたしました。

‘80年代、タニアは『ワイルド』という題名のライヴ・アルバムを発表しました。しかし現在の彼女は往時の迫力そのままに、さらに端麗なサウンドをつくりあげています。ワイルド&エレガント。それが今日のタニア・マリアなのです。
(原田 2011 10.6)


● 10.6thu.-10.8sat.
TANIA MARIA

●10.10mon. はコットンクラブにて公演

タニア・マリア - TANIA MARIA


TANIA MARIA - ☆ P+M映像 : TANIA...

2009/08/17

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☆ TANIA MARIA


軽快さ、豪快さ、繊細さ、すべてを兼ね備えたブラジリアン・ミュージック。
タニア・マリアの独自の世界は、他のアーティストに類を見る事が決してありません。

すべてのジャンルの音楽ファン必見のグルーヴ、ブルーノート東京では 8/18 Tue. まで。
8/19 wed. & 20 thu はコットンクラブでの公演です。
お見逃しなく!!!







● TANIA MARIA
8/16 sun. - 8/18 tue. BLUE NOTE TOKYO
8/19 wed.- 8/20 thu. COTTON CLUB



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , TANIA MARIA - - report : TANIA M...

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TANIA MARIA-タニア・マリア



公演初日リポート:TANIA MARIA



*** タニア・マリア公演初日のパフォーマンス & メッセージ 映像はこちら


ブラジルが生んだスーパー・ヴォーカリスト/ピアニスト、タニア・マリアが13年ぶりに「ブルーノート東京」へ帰ってきました。

お盆だというのに、会場は超満員。タニアが姿を現しただけで、盛大な歓声と拍手が巻き起こります。
昔からのファンも最近タニアを知ったばかりのファンもみんな、ここでタニアが聴けることを待ち望んでいたのでしょう。
「大好きなブルーノート東京に戻ってこれて嬉しい」と語った後、タニアは猛烈な勢いでピアノを弾き始めます。

オープニングは「ESSENTIAL」。基本的にはインストゥルメンタル・ナンバーなのですが、彼女はフレーズとフレーズの合間に掛け声を入れたり、ピアノのフレーズにスキャットをダブらせたりして、自由自在です。‘70年代に吹き込まれたレコードから変わることのない“タニア節”、だけどそれはいつも新鮮でかっこよく響きます。

「SENTADA A BEINA DA CALCADA」ではピアノと口笛のユニゾンも披露。アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「AGUA DE BEBER」も、ファンキーなイントロがつけられて、すっかりタニアの持ち歌として消化されていました。

つづく「SOUHOS LIUDOS」は、“美しい夢”という意味だとか。スキャットではなく、歌詞をしっとりと歌うタニアの魅力が最大限に発揮されたバラードです。先ほどまで全身全霊で炸裂していた彼女が一転、優しく静かに語りかけるようにメロディを綴ります。この二面性に魅了されてしまったら、誰もタニアの世界から離れることができません(ぼくもそうです)。

ボサ・ノヴァ・ナンバー「TA TUDO CERTO」は、後半、ごく自然に「MAS QUE NADA」へ移り変わります。客席からは手拍子や合唱が巻き起こり、タニアのプレイにも更に熱が入ります。そのテンションを保ったまま、アリ・バホーゾの古典「AQUARELA DO BRASIL」(ブラジルの水彩画)へ。アドリブをたっぷりフィーチャーしながら、タニア以外の誰にも作り出せない“ジャズ+ファンク+サンバ”の世界をたっぷり味わわせてくれました。

ここで本編は終了したのですが、もちろんこれでライヴが終わるわけはありません。アンコールでは、タニア最大の人気曲に数えられる「COME WITH ME」を披露。イントロが飛び出すや否や、それがかき消されてしまうほどの巨大な歓声が巻き起こりました。タニアだけではなく、ベースのマーク・ベルトーも、ドラムスのジャン・フィリッペ・ファンファンも本当にうれしそうです。

パフォーマンスも熱ければ、オーディエンスも実に熱い。本サイト中の「SPECIAL TOPICS」でタニアが予告していた通り、エキサイティングそのものの90分間でした。
(原田 2009/8/16)


● TANIA MARIA
8/16 sun. - 8/18 tue. BLUE NOTE TOKYO
8/19 wed.- 8/20 thu. COTTON CLUB

TANIA MARIA-タニア・マリア



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , TANIA MARIA - - 情熱の大姉御

2009/08/13

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● 公演レビュー:TANIA MARIA



全身が情熱。

タニア・マリアの音楽に接すると、からだじゅうの血が騒ぎ出すような気持ちになるのは、ぼくだけではないはずです。強力このうえないピアノ・タッチ、どこまでも果てしなく続きそうなスキャット。かと思えば、まるで赤ちゃんをそっとあやすように綴られるバラード。ファンキーでもありポップでもあり、ときにクラシカルでもあるタニアの世界。ブラジリアンであると同時にコスモポリタン。いつも快いサウンドを届けてくれるアーティストです。

ぼくが初めてタニアのライヴを見たのは忘れもしない1993年、「ブルーノート東京」の旧店舗で、でした。もう16年前のことですので記憶は断片的ですが、1曲目からマシンガンのような高速スキャットを放ち、ピアノを弾きまくっていたのを思い出します。スキャットの中に、エドゥ・ロボの名曲「ウッパ・ネギーニョ」のメロディを取り入れて、客席を大きく沸かせていたことも忘れられません。

【参考:♪ Upa Neguinho by Elis Regina 】


もちろん、それまでにぼくはタニアのアルバムをいくつか聴いていました。『ピカンテ』、『トーラス』、『カム・ウィズ・ミー』、『ラヴ・エクスプロージョン』などなど、出る新作すべてが楽しみでした。が、ライヴは、それとは別種のものでした。CDではどうしても控えめになってしまう自由奔放さ、熱狂が全開し、おなじみの曲も即興的にどんどん変わっていきます。タニアの根っこにある“ジャズ”が、より拡大されて目前に迫ってくる感じです。優しさにあふれたバラードも絶品でした。
ぼくはそのとき痛感しました。タニアの良さは、CDとライヴの両方に接したときに、さらに深く濃く心に入ってくるのだ、と。

そのタニアが、久しぶりに「ブルーノート東京」へ戻ってきます。彼女はオーディエンスとのコミュニケーションを本当に大切にするアーティストです。さあ皆さん、タニアと一緒になって、最高に盛り上がるステージをつくりましょう!!
(原田 2009/8/13)


● 8/16 - 18
TANIA MARIA
*** 8/19 & 20 は COTTON CLUB にて公演



TANIA MARIA - - ジャズ + ファン...

2009/07/21

TANIA MARIA-タニア・マリア

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TANIA MARIA : ジャズ + ファンク + サンバな夏


タニア・マリアが久々、ブルーノート東京に帰ってきます。
かつて、"こんな強いタッチのピアノを弾く女性アーティストは見たことない!"
と、当時の担当・サウンド・エンジニアを驚嘆させた迫力のプレイ、
活動の拠点をアメリカ、フランスへと変遷し、ジャズ、ファンク、サンバ、ボサノヴァを独自の世界を創造し発展させたスタイル、
ワン・アンド・オンリーのブラジル出身シンガー・ソングライター、ピアニストである事は間違いありません。

すべてのジャンルのファンを魅了する公演は、真夏の東京・南青山 & 丸の内2クラブで開催です。
特別企画も是非ご利用ください。



● 代表曲、♪ Don't Go






● ♪ Come with me (live)






● ♪ au Duc des Lombards






● LIVE AT JAVA JAZZ FESTIVAL 2005






● ♪E.Carnaval