BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2011/01

2011/01/31

'11 BNT : What's Happenin' ! , KEIKO LEE - - KEIKO LEE

ケイコ・リー - KEIKO LEE


KEIKO LEE



毎年、お客様から『次の出演はいつですか?』と、次回出演時期のお問い合わせも多いKEIKO LEEさん。
今回も多彩な選曲、華麗なパフォーマンスで魅了してくれました。


参考:セットリスト

ケイコ・リー - KEIKO LEE


2011/01/27

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , EARL KLUGH - - report : EARL KL...

アール・クルー - EARL KLUGH
アール・クルー - EARL KLUGH


公演初日リポート:EARL KLUGH


アコースティック・ギターでフュージョンを演奏した元祖がアール・クルーである、といっていいでしょう。1970年代に彼がデビューしたときの状況は、まさに“彗星のような”という形容がぴったりでした。

彼は優しく、暖かく、さわやかなサウンドで、多くの聴き手をジャズ〜フュージョンの世界に案内してきました。その親しみやすさは今もまったく変わっていません。音作りはさらに熟成され、テクニックには一層の磨きがかかっています。流行や時流にとらわれず、自分の信じる音楽を追求し続ける姿勢には頭が下がります。

この日のステージは、近作『The Spice of Life』からの曲に‘70年代からの定番を交えたプログラムでおこなわれました。オープニングでいきなり、ドラマーがマーチング・リズムを打ち出します。大定番のひとつ「CABO FRIO」です。しかしアールの指先からは、往年のレコードにはなかったフレーズが次々と飛び出してきます。「2011年のCABO FRIO」に接して、ぼくはすっかりいい気分になりました。続く「OCEAN BLUE」は伝説のギタリスト、ウェス・モンゴメリーへのアールなりのトリビュートといったところでしょうか。ウェスの1960年代後半のアルバムに入っていそうな曲調を、ウェス譲りの親指を使ったオクターヴ奏法を披露します。指弾きによる美しい音色がトレードマークのアールですが、親指だけによるプレイもまた魅力的です。

ほかにもベース、ドラムスとのトリオによる「SAY A LITTLE PRAYER」、無伴奏ソロによる「LIKE A LOVER」など、とにかく盛りだくさんの内容でした。バンド・メンバーにも大きくスポットが当てられていて、初期からの人気レパートリーである「DR. MACUMBA」ではキーボード奏者のデヴィッド・スプラッドリーがヴォコーダーで客席を煽ります。ベースのアル・ターナーは「MOVIN'」でリード・メロディをとり、ドラムスのロン・オーティスも自身のソロ・アルバムからの「TAKE TIME」で思う存分活躍の場が与えられます。

もうひとつ忘れてはならないのがソプラノ・サックス、アルト・サックス、フルート、ピッコロに加え、口笛まで吹いたネルソン・ランジェールの貢献です。GRPに何枚もアルバムを残している彼ですが、来日は久しぶりではないでしょうか。オリジナル曲の「SONORA」は、ヘンリー・マンシーニの「ひまわり」やジョニー・マンデルの「いそしぎ」に通じる、こよなく美しいメロディを持つナンバー。ネルソンは口笛でしっとりと、文字通り歌いあげるように聴かせてくれました。「こんなふうに口笛が吹けたらどんなに楽しいだろう」と、ついうらやましくなってしまったのはぼくだけではないでしょう。
(原田 2011 1.26)



● 1.26wed.-1.29sat.
EARL KLUGH


●1.31mon. はコットンクラブにて公演


EARL KLUGH - アール・クルー


2011/01/26

'11 BNT : What's Happenin' ! , SIMONA MOLINARI - - SIMONA MOLINARI ...

シモーナ・モリナーリ - SIMONA MOLINARI


SIMONA MOLINARI QUARTET "SUONI ITALIANI"



初来日&一晩限りの登場、イタリアの歌姫・シモーナ・モリナーリ。
ジャズのスタンダードからイタリアン・ポップまで、1 ステージ 19曲 x 2 show の熱唱でした。
今後の活躍も非常に楽しみなアーティストに出会いました。


【ON AIR 情報】
J-WAVE "Modaista" 後日インタビュー放送予定\n http://www.j-wave.co.jp/original/modaista/


● 1.25tue.
SIMONA MOLINARI QUARTET
"SUONI ITALIANI"


シモーナ・モリナーリ - SIMONA MOLINARI


2011/01/25

SIMONA MOLINARI - ☆ 公演直前のSIMO...

☆ 公演直前のSIMONA MOLINARIからメッセージが届きました!

艶やかな歌声とスタイリッシュなルックスでも熱い注目を浴びる
イタリア・ナポリ出身の注目の若手ヴォーカリスト、
シモーナ・モリナーリからメッセージが届きました。
本日1.25tue. 一夜限りのステージです、ぜひご覧ください。



●1.25tue.
SIMONA MOLINARI QUARTET "SUONI ITALIANI"



2011/01/22

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , RICHARD BONA - - report : RICHARD...

RICHARD BONA - リチャード・ボナ
RICHARD BONA - リチャード・ボナ


公演初日リポート:RICHARD BONA


リチャード・ボナのバンドは文字通りの多国籍集団です。そしてライヴには、さまざまなタイプのオーディエンスがつめかけます。ジャズ〜フュージョン・ファン、ワールド・ミュージック・ファン、ポップス・ファン、ベース・ファンなどなど。ベーシストとして、シンガー・ソングライターとして、バンド・リーダーとして、エンターテイナーとして、今日もボナは風通しの良い音作りで楽しませてくれるのです。

ステージに登場したボナはいきなり、4弦のフレットレス・ベースを手にします。そして猛烈に弾き始めました。ウェザー・リポート(ジャコ・パストリアス)の「TEEN TOWN」です。「ジャコがいなければ、ぼくはベースを弾いていなかっただろう」とインタビューで語っているほどのジャコ・フリークであるボナですが、ジャコ・ナンバーを弾く彼の表情は、いつもよりもさらに嬉しそうです。それでいて指は目まぐるしく、狂いなくフレット上を動いています。ジャコが演奏する「TEEN TOWN」は何十種類も出回っていますが、ボナが手本にしたのはウェザー・リポートのアルバム『ヘヴィー・ウェザー』に入っているヴァージョンのようです。

この1曲でファンの心を完全に掴んだあと、シンガー・ソングライター=ボナの、めくるめく世界が展開されます。5弦のベースに持ち替え、彼以外の誰にも真似のできない弾き語りを披露します。もはや彼の右腕といっていいであろうエティエンヌ・スタドウィックのキーボードが渋く光り、逸材オベド・カルヴェアは足カウベル(カウベルとフット・ペダルで踏む)を取り入れたドラム・プレイでボナのベースと絡み合います。

ぼくがオベドの演奏を初めて聴いたのはイスラエル出身のサックス奏者、エリ・デジブリのCD『ライヴ・アット・ルイス649』だったと思います。メロディ楽器の一音一音にあいづちを打つような“聴き上手”、キメの細かいドラム演奏に圧倒されました。そこでは4ビート・ジャズを演奏していたのですが、ボナのバンドにおける叩きっぷりも見事なものでした。カントリー&ウエスタン風フレーズとファンキーなリズムが融合した「AFRICAN COWBOY」は、ボナがMCで語ったところによると「オベドに捧げた曲」なのだそうです。

後半では、ボナの一番の人気曲といっていいでしょう「O SEN SEN SEN」も登場。会場はさらに盛り上がり、アンコールまでハイテンションなプレイが続きました。ボナの得意技であるループを使ったひとりコーラスはありませんでしたが、逆にいえばそれを必要としないほど、今のボナ・バンドは充実しているのです。
(原田 2011 1.21)

● 1.21fri. - 1.24mon.
RICHARD BONA


● 1.25tue. はコットンクラブにて公演

RICHARD BONA - リチャード・ボナ


2011/01/19

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , PETE ESCOVEDO - - report : PETE ES...

ピート・エスコヴェード - PETE ESCOVEDO
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公演初日リポート:PETE ESCOVEDO ORCHESTRA
featuring SHEILA E. & JUAN ESCOVEDO


公演の開催が告知されてからというもの、指折り数えていたステージのひとつがこのエスコヴェード・ファミリーによるライヴです。なにしろピート・エスコヴェードは20数年前にサンタナのレコードを聴いてからずっとぼくのフェイヴァリット・ミュージシャンであり(故コーク・エスコヴェードと共に)、その動く姿を見ることは個人的には悲願だったのです。しかも今回の公演は、彼の自慢の娘であろうシーラ・E、自慢の息子であろうホアン・エスコヴェードとの共演なのですから、興奮せずにはいられません。このラテン界最強のファミリーは、ラテンの聖地のひとつであるサンフランシスコ・ベイエリアから飛び切りのサウンドを、ここブルーノート東京に直送してくれました。

ステージには左からホアン、ピート、シーラが並びます。ホアンはボンゴとコンガを叩き、ピートはティンバレスの妙技を披露。シーラはドラムスを中心に演奏します。オープニングは、その名も「E. MEDLEY」。ホーン・セクションの分厚いハーモニーに絡みつくように、3人のパーカッションが見事なアンサンブルを奏でます。「うわー、さすがだなあ」と、ため息が出てしまうほど絶妙なタイミングで、ソリストたちのプレイをガンガン煽ります。お互いの音を聴きながら、ごく自然にフレーズを合わせていく3人の呼吸が爽快です。「親子なんだから息が合うのは当然なのではないか」という声が出てくるかもしれませんが、ここまでハイレベルなパフォーマンスのできる一家は世界を探しても、そうはいないでしょう。

中盤ではリリースされたばかりの新作(クロークの物販コーナーで購入できます)からのナンバーもたっぷり披露。「NOTHING WITHOUT YOU」ではシーラがティンバレスを叩きながらリード・ヴォーカルをとり、ピートとホアンがコーラスをつけます。また「ALMA DE CARNIVAL」ではホアンのロング・ソロを聴くことができました。実にメロディアスで美しい打楽器プレイでした。偉大な父親とあえて同じ道を選ぶ、その決意が伝わってくるような気合の入ったプレイを接して、ぼくは以前よりさらにホアンが好きになりました。アンコールではピートが“聴かせるナンバーか、踊らせるナンバーか、どっちがいい?”と尋ね、オーディエンスが“ダンス!”と答えるやいなや、極めつけの「SONERITO」が始まります。歌い終わったピートは客席におり、女性ファンとダンスします。その一挙一動に、ファンの視線は釘づけです。

卓越したテクニックを持つホアン、相変わらず華やかなシーラも、いうまでもなく見事でしたが、個人的にはピートの貫禄とショウマンシップにすっかり圧倒されました。エスコヴァード・ファミリーはもちろんのこと、ラテン界全体の父親的存在としても、ピートは欠かすことのできない存在だと改めて思いました。

これだけの豪華プログラムを見逃すのは本当にもったいない!
黄金のリズムを、ぜひ生でお楽しみください。
(原田 2011/1/18)



● 1.18tue. - 1.20thu.
PETE ESCOVEDO ORCHESTRA
featuring SHEILA E. & JUAN ESCOVEDO

●1.22sat. はコットンクラブにて公演

PETE ESCOVEDO - ピート・エスコヴェード


2011/01/13

JOSÉ JAMES , McCOY TYNER - - report : McCOY T...

McCOY TYNER - マッコイ・タイナー



McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSÉ JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"
@BLUE NOTE TOKYO



大きな反響を呼んで開催中!20世紀の巨匠、ジャズの大御所ピアニストマッコイ・タイナーが21世紀のジャズ・シーンを牽引していくサックスのエリック・アレキサンダーとヴォーカルのホセ・ジェイムズを迎え、若き日にマッコイ自身も参加したコルトレーンの名盤『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』をトリビュート。ジャズの未来に夢がふくらむ、世代を超えた3人の素晴しい共演は1.16sun.まで。

COTTON CLUB 公演の原田和典・ライブレポートはこちら
http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2011/01/_report_mccoy_tyner_trio_cotto.html


● 1.12 wed. - 1.16 sun.
McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSÉ JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"


マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


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