BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2011/12

2011/12/30

FOURPLAY - ☆ パフォーマンス...

☆ パフォーマンス映像 : FOURPLAY

フュージョン〜コンテンポラリー・ジャズ界の巨星4人によるトップ・ユニット、
フォープレイが遂にカウントダウン・ライヴを飾る!
公演は新年1.2mon. まで。

●2011 12.29thu.-2012 1.2mon.(1.1sun. OFF)
FOURPLAY



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , FOURPLAY - - report : FOURPLA...

フォープレイ - FOURPLAY
フォープレイ - FOURPLAY


公演初日リポート:FOURPLAY

毎年、大人気のラインナップが揃うブルーノート東京のカウントダウン〜ニュー・イヤー公演。今回はスムース・ジャズ〜フュージョン界を代表する名門グループ、フォープレイが2011年と2012年を結びます。

メンバーはボブ・ジェームス(ピアノ)、ネイザン・イースト(ベース、ヴォーカル)、ハーヴィー・メイソン(ドラムス)という20年間不動のラインナップに、チャック・ローブ(ギター)を加えた4人。チャックは2010年に加入したばかりですが、ニューヨーク・エリアでは知らぬ者のない名セッションマンにして、スムース・ジャズ界屈指のプロデューサーです。彼が参加したことによって、グループのサウンドはさらにカラフル、かつ陰影に富んだものになってきたような気がします。

フォープレイの公演はいつも大入り満員ですが、ぼくが見た初日のファースト・セットは、いつもよりさらに輪をかけて熱心なファンが訪れていたようです。場内の明かりが落とされ、メンバー4人が登場するだけで、ものすごい拍手と声援が巻き起こります。あまりの反応の大きさに、メンバー全員が目を白黒させながらステージに上る姿が強く印象に残りました。

ライヴは、フォープレイの数多いレパートリーの中でも、最も伝統的なジャズ寄りといえるナンバー「GENTLE GIANT」から始まりました。それもそのはず、この曲は2010年に91歳で亡くなった伝説的ジャズ・ピアニスト、ハンク・ジョーンズ(ブルーノート東京にも数多く出演ました)に捧げられているのです。ネイザンはエレクトリック・アップライト・ベースを弾き、ハーヴィーが快適にスイングするビートを送ります。

続く「Max-O-Man」からは、1991年に出たファースト・アルバムからの曲です。当時はリー・リトナーがギタリストでしたが、チャックのギターとボブのMIDIピアノの応酬がフィーチャーされた2011年ライヴ・ヴァージョンも実に鮮やかでした。「結成20周年」という言葉を、とくにMCで聞くことはありませんでしたが、この日のステージでは、ほかにも「BALI RUN」、「101 EASTBOUND」なども演奏されたので、新曲を披露するいっぽうで、“チャックを入れて初期の曲をリメイクしてみよう”というコンセプトもあったのかもしれません。

入魂の演奏で本編とアンコールを終えたメンバーは、当然のごとく握手攻めにあっていました。初日のファースト・セットでこの盛り上がりです。いったいカウントダウン&ニュー・イヤー公演はどこまで白熱するのでしょうか。ブルーノート東京史上、最高にヒートアップした年越しになるのではないかと、ぼくは今からワクワクしています。皆さんもボブ、チャック、ネイザン、ハーヴィーと共に、良い年を迎えようではありませんか!
(原田 2011 12.29)


●12.29thu.-2012 1.2mon.(1.1sun. OFF)
FOURPLAY




<2012 NEW YEAR JAPAN TOUR>
1.5thu. NAGOYA


1.6fri. OSAKA


1.7sat. HIROSHIMA

フォープレイ - FOURPLAY


2011/12/26

ANNA MARIA JOPEK - ☆ パフォーマンス...

☆ パフォーマンス映像 : ANNA MARIA JOPEK

伸びやかな歌声とスタイリッシュなルックスで満場を魅了した
シンガー・ソングライター、アナ・マリア・ヨペックが待望の登場。
パット・メセニーとの共演や小曽根真のアルバムへのゲスト参加も
大きな話題を呼んだアナ・マリアの初日のパフォーマンス映像を
アップしました! 公演は12.26mon. まで。

●12.24sat.-12.26mon.
ANNA MARIA JOPEK



2011/12/25

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ANNA MARIA JOPEK - - report : ANNA MA...

アナ・マリア・ヨペック - ANNA MARIA JOPEK<br />
アナ・マリア・ヨペック - ANNA MARIA JOPEK<br />


公演初日リポート:ANNA MARIA JOPEK


クリスマスといえば「賑やか」、「パーティ」、「お祭り騒ぎ」といった言葉が浮かんできそうですが、欧米ではむしろ静かに過ごすのが一般的なようです。

今年はポーランドの歌姫、アナ・マリア・ヨペックがブルーノート東京のクリスマスを彩ります。才色兼備のシンガー・ソングライターであり、アコースティック・サウンドを愛してやまない彼女のステージは、しみじみと“聖夜”を味わうのにピッタリといえましょう。

親日家であるアナ・マリアは今回、日本語のMCも聞かせてくれました。それによると、プログラムはすべて「愛の歌」で構成されているのだそうです。正直に申し上げると、ぼくはポーランド語がわかりません。しかしアナ・マリアのバラエティに富んだ歌声(ささやくかのようなバラードから、豊かな声量をフルに使った歌いあげまで)は、言葉の壁を越えていました。「どうしてこんなにきれいなロング・トーンが出るのだろう」、「どうしてこんなに広い声域を出せるのだろう」と思いながら、ぼくは1曲1曲を味わいました。その歌声は、オーディエンスを優しく包むかのように、クラブ全体に響き渡ります。

プログラム後半では、有名なクリスマス・ソング「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」も聴かせてくれました。最近ではクリスティーナ・アギレラも歌っていましたが、アナ・マリアはこれをポーランド語でしっとりと歌いあげます。聴きなれたメロディをポーランド語の歌詞で楽しむのは、実に新鮮な体験です。

バンド・メンバーの中では、クシシュトフ・ヘルヂンの大活躍が特に印象に残りました。ピアノでは往年のハービー・ハンコックを思わせる清新な即興演奏を聴かせ、縦笛ではひたすらリリカルに、かと思えばパーカッションでは躍動的なリズムを送り出すなど、ぼくにとって当日の“隠れMVP”は彼でした。

アンコールはアナ・マリアとギタリストのマレク・ナピュルコフスキのデュオ・・・と思っていたところ、1番が終わった後、2番からは他のメンバーもバック・コーラスでそこに加わります。そのときの全員の楽しそうな表情といったら! メンバーが皆、とても仲が良いからこそ、あれほどまとまったサウンドが生まれてくるのでしょう。

公演は明日まで行なわれます。心暖まるステージを、ぜひご体験ください。

(原田 2011 12.24)


● 12.24sat.-12.26mon.
ANNA MARIA JOPEK


アナ・マリア・ヨペック - ANNA MARIA JOPEK


2011/12/22

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - - report : THE CLA...

クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA


公演初日リポート:
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA

ジョン・クレイトン(ベース、指揮)、ジェフ・クレイトン(サックス)、ジェフ・ハミルトン(ドラムス)が共同で率いるクレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ(CHJO)がブルーノート東京に初登場しています。大型ジャズ・フェスティバルの看板アーティストとして何度も来日している彼らですが、メンバーの身振り手振り、生音の迫力が伝わるのは、やはりクラブ公演に尽きるでしょう。とくにトランペット・セクション(通常のビッグ・バンドは4人ですが、CHJOは5人)の鳴りは「すごい!」というしかありません。

ジョン・クレイトンは1977年から79年にかけてカウント・ベイシー・オーケストラに参加していました。オープニングの「BLUES FOR STEPHANIE」は、その当時、彼がベイシーのために提供したナンバーです。「ミスター・ベイシーのおかげで、今のCHJOがある」という声が聞こえてきそうな、スインギーこのうえない演奏で当日のセカンド・セットは始まりました。

続く「ENTERNAL TRIANGLE」もCHJOの得意曲のひとつです。ここではサックス・セクション全員のソロがフィーチャーされましたが、リッキー・ウダード(ホレス・シルヴァーのバンドでも活躍していました)とチャールズ・オウエンズ(元バディ・リッチ・オーケストラ)のテナー・サックスは重量感満載、実に渋い音を出していました。ジョン・クレイトンの指揮姿はさらに白熱し、最小限のドラム・セットで最大限のスイングを生み出すジェフ・ハミルトンのプレイも圧巻です。

バラード「FOR ALL WE KNOW」では、ジョン・クレイトンの弓弾きによるベース・プレイがフィーチャーされます。いわゆるジャーマン・ボウによるパフォーマンスですが、アンプやピックアップを使わない美しい生音、揺らぎのない音程、どこをとってもパーフェクトといいたくなるものでした。

「OH WHAT A BEAUTIFUL MORNING」からはスペシャル・ゲストのトレインチャが登場します。彼女は先日、CHJOを迎えたアルバム『ニューヨークの休日』を発表したばかりです。“この素晴らしいオーケストラと一緒に、あのキャピトル・スタジオでレコーディングできて、しかもツアーに出れるなんて。夢が叶った気分だわ”と語るトレインチャは嬉しさを隠せないようです。今回はクリスマス・シーズンということで、アルバム収録曲以外にクリスマス・ソング「LET IT SNOW」も披露。“東京に来る飛行機の中でジョンがアレンジしてくれたの。できたてホヤホヤよ”といいながら、トレインチャは華麗にメロディを歌いこなしました。

あと個人的に嬉しかったのは、リトル・ウィリー・ジョンの「CRYING OVER YOU」、サム・クックの「ANOTHER SATURDAY NIGHT」といったR&B系のナンバーが聴けたことですね。とくにリトル・ウィリー・ジョンはあまりにも過小評価されすぎているので、トレインチャが “素晴らしい歌手でソングライターなど多くの後進に影響を与えた”と紹介して「CRYING〜」を歌い始めたときには鳥肌が立ちました。
(原田 2011 12.21)


●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with special guest TRAINCHA


クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA


THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - ☆ パフォーマンス...

☆ パフォーマンス映像 : THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with TRAINCHA

ベーシスト/プロデューサーとして大活躍を続けるジョン・クレイトン。
味わい深いドラム・プレイで多くの音楽家から敬愛を受けるジェフ・ハミルトン。
歌心溢れるサックス・プレイが好評のジェフ・クレイトン。
この3人が率いる人気ビッグ・バンド“クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ”
(CHJO)と、オランダが誇る国民的シンガー、トレインチャが参加する豪華プログラム。
初日のパフォーマンス映像をアップしました!
公演は12.23fri. まで。

●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA



2011/12/21

THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - ☆ パフォーマンス...

☆ パフォーマンス映像 : THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with TRAINCHA (@HOTEL OKURA TOKYO)

ベーシスト/プロデューサーとして大活躍を続けるジョン・クレイトン。
味わい深いドラム・プレイで多くの音楽家から敬愛を受けるジェフ・ハミルトン。
歌心溢れるサックス・プレイが好評のジェフ・クレイトン。
この3人が率いる人気ビッグ・バンド“クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ”
(CHJO)と、オランダが誇る国民的シンガー、トレインチャが参加する豪華プログラム。
先日ホテルオークラ “Live Index” でのパフォーマンス映像をアップしました!
公演は12.23fri. まで。

●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA



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