BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - - report : THE CLA...

2011/12/22

クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA


公演初日リポート:
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA

ジョン・クレイトン(ベース、指揮)、ジェフ・クレイトン(サックス)、ジェフ・ハミルトン(ドラムス)が共同で率いるクレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ(CHJO)がブルーノート東京に初登場しています。大型ジャズ・フェスティバルの看板アーティストとして何度も来日している彼らですが、メンバーの身振り手振り、生音の迫力が伝わるのは、やはりクラブ公演に尽きるでしょう。とくにトランペット・セクション(通常のビッグ・バンドは4人ですが、CHJOは5人)の鳴りは「すごい!」というしかありません。

ジョン・クレイトンは1977年から79年にかけてカウント・ベイシー・オーケストラに参加していました。オープニングの「BLUES FOR STEPHANIE」は、その当時、彼がベイシーのために提供したナンバーです。「ミスター・ベイシーのおかげで、今のCHJOがある」という声が聞こえてきそうな、スインギーこのうえない演奏で当日のセカンド・セットは始まりました。

続く「ENTERNAL TRIANGLE」もCHJOの得意曲のひとつです。ここではサックス・セクション全員のソロがフィーチャーされましたが、リッキー・ウダード(ホレス・シルヴァーのバンドでも活躍していました)とチャールズ・オウエンズ(元バディ・リッチ・オーケストラ)のテナー・サックスは重量感満載、実に渋い音を出していました。ジョン・クレイトンの指揮姿はさらに白熱し、最小限のドラム・セットで最大限のスイングを生み出すジェフ・ハミルトンのプレイも圧巻です。

バラード「FOR ALL WE KNOW」では、ジョン・クレイトンの弓弾きによるベース・プレイがフィーチャーされます。いわゆるジャーマン・ボウによるパフォーマンスですが、アンプやピックアップを使わない美しい生音、揺らぎのない音程、どこをとってもパーフェクトといいたくなるものでした。

「OH WHAT A BEAUTIFUL MORNING」からはスペシャル・ゲストのトレインチャが登場します。彼女は先日、CHJOを迎えたアルバム『ニューヨークの休日』を発表したばかりです。“この素晴らしいオーケストラと一緒に、あのキャピトル・スタジオでレコーディングできて、しかもツアーに出れるなんて。夢が叶った気分だわ”と語るトレインチャは嬉しさを隠せないようです。今回はクリスマス・シーズンということで、アルバム収録曲以外にクリスマス・ソング「LET IT SNOW」も披露。“東京に来る飛行機の中でジョンがアレンジしてくれたの。できたてホヤホヤよ”といいながら、トレインチャは華麗にメロディを歌いこなしました。

あと個人的に嬉しかったのは、リトル・ウィリー・ジョンの「CRYING OVER YOU」、サム・クックの「ANOTHER SATURDAY NIGHT」といったR&B系のナンバーが聴けたことですね。とくにリトル・ウィリー・ジョンはあまりにも過小評価されすぎているので、トレインチャが “素晴らしい歌手でソングライターなど多くの後進に影響を与えた”と紹介して「CRYING〜」を歌い始めたときには鳥肌が立ちました。
(原田 2011 12.21)


●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with special guest TRAINCHA


クレイトン-ハミルトン・ジャズ・オーケストラ - THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA


THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - ☆ パフォーマンス...

☆ パフォーマンス映像 : THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with TRAINCHA

ベーシスト/プロデューサーとして大活躍を続けるジョン・クレイトン。
味わい深いドラム・プレイで多くの音楽家から敬愛を受けるジェフ・ハミルトン。
歌心溢れるサックス・プレイが好評のジェフ・クレイトン。
この3人が率いる人気ビッグ・バンド“クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ”
(CHJO)と、オランダが誇る国民的シンガー、トレインチャが参加する豪華プログラム。
初日のパフォーマンス映像をアップしました!
公演は12.23fri. まで。

●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA



THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA , TRAINCHA - ☆ パフォーマンス...

2011/12/21

☆ パフォーマンス映像 : THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA with TRAINCHA (@HOTEL OKURA TOKYO)

ベーシスト/プロデューサーとして大活躍を続けるジョン・クレイトン。
味わい深いドラム・プレイで多くの音楽家から敬愛を受けるジェフ・ハミルトン。
歌心溢れるサックス・プレイが好評のジェフ・クレイトン。
この3人が率いる人気ビッグ・バンド“クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ”
(CHJO)と、オランダが誇る国民的シンガー、トレインチャが参加する豪華プログラム。
先日ホテルオークラ “Live Index” でのパフォーマンス映像をアップしました!
公演は12.23fri. まで。

●12.21wed.-12.23fri.
THE CLAYTON-HAMILTON JAZZ ORCHESTRA
with special guest TRAINCHA



'11 BNT : What's Happenin' ! , TRAINCHA - - TRAINCHA @ BNT

2010/06/16

トレインチャ-TRAINCHA


TRAINCHA @ BLUE NOTE TOKYO



華麗なパフォーマンスで魅了してくれたトレインチャの公演は、残念ながら本日まで。
MICHAEL JACKSON へ捧げる愛で満ち溢れてました。

そんな彼女の母国・オランダとは、ワールドカップ・南アフリカで土曜日に対戦です。。。。
負けませんよ〜。


● 6.15tue.-6.16wed.
TRAINCHA

トレインチャ-TRAINCHA


'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , TRAINCHA - - report : TRAINCH...

2010/06/15

TRAINCHA-トレインチャ
TRAINCHA-トレインチャ

- report : TRAINCHA @ COTTON CLUB


オランダの歌姫、トレインチャが昨日「コットンクラブ」に出演しました。そして本日から「ブルーノート東京」での公演が始まります。
アイスランドの火山噴火により延期されていた来日公演が遂に実現したわけです。プログラムは、彼女が幼い頃から憧れていた(同じステージに立った経験もあります)マイケル・ジャクソンのソングブックで埋め尽くされました。

マイケルが突如、旅立ったのは2009年6月25日のことです。結果的にこのライヴは、もうすぐ1周忌を迎える“キング・オブ・ポップ”への最上級のオマージュになりました。トレインチャの卓越した歌唱力に浸りながら、マイケルの巨大な存在感に思いを馳せ、時には手拍子をとったり、バンドと一緒にメロディを口ずさんだり。すべてのお客さんが、「マイケルが亡くなってもう1年になるのか・・・」という感慨を抱いたのではないでしょうか。当初、このライヴは4月に開催される予定でしたが、ぼくはこうも思っています。どこか遠いところからマイケルが魔術を使って、この公演を1周忌直前に行なわれるように“延期させた”のではないか、と。

マイケルに捧げたステージときくと、どうしても絢爛豪華なステージを想像してしまいます。しかし、トレインチャは驚くほどシンプルなバッキングを得て、名曲の数々を歌いあげました。楽器をプレイするのは、アコースティック・ギターのレオナルド・アムエドただひとり。ほかには3人の女性コーラスがいるだけです。トレインチャはMCでこう言っていました。「レオナルドはギター、ベース、ドラムスをすべて表現できるんです」。
ヴォーカル陣の見事なハーモニーもさることながら、レオナルドの魔術のようなプレイも、ライヴの大きな見どころといえましょう。

「で、トレインチャはどんなマイケルの曲を歌ったの?」という質問がきそうなところですが、これはあえてシークレットにしたほうが、クラブに足を運ぶ喜びも倍増するというものです。みんなが知っている曲、いつか聴いたことがある曲、白熱のダンス・ナンバーから必殺のバラードまでが次々と、トレインチャのタッチに彩られて登場します。レオナルドを含む5人全員で歌うアカペラ・ナンバーもありますよ。お楽しみに!
(原田 2010/6/14)

● BLUE NOTE TOKYO 公演
6.15tue.-6.16wed.
TRAINCHA


〜・〜プロフィール・原田和典 〜・〜
1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。
オフィシャル・ブログ :
http://haradakazunori.blog.ocn.ne.jp/