BlueNote TOKYO

DEE DEE BRIDGEWATER - ☆ P & M 映像:DEE...

2009/11/24

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☆ DEE DEE BRIDGEWATER "To Billie with Love" - A Cerebration of Lady Day


ディー・ディー・ブリッジウォーターのパフォーマンス & メッセージ映像をアップしました。
今回のステージは、ビリー・ホリデイへ捧げる内容につき昨年までとはまたひと味違うパフォーマンスに加え、持ち前のパワフルのスキャットも飛び出す見応え十分のステージ。
11/25 Wed. まで、お見逃しなく!!
ご予定があわない方、11/27 Fri & 28 Sat. 丸の内・コットンクラブへ是非。




● 11/23mon.-11/25wed.
DEE DEE BRIDGEWATER
To Billie with Love - A Celebration of Lady Day -



'11 Bloggin' BNT by 原田和典 , DEE DEE BRIDGEWATER - report : DEE DEE B...

ディー・ディー・ブリッジウォーター-DEE DEE BRIDGEWATER\
ディー・ディー・ブリッジウォーター-DEE DEE BRIDGEWATER\


公演初日リポート:DEE DEE BRIDGEWATER "To Billie with Love" - A Cerebration of Lady Day



この7月、ジャズ・シンガーとして新たな一歩を踏み出したチャイナ・モーゼスが初来日し、ダイナ・ワシントンに捧げるステージを繰り広げたのは記憶に新しいところです。そして今、ディー・ディー・ブリッジウォーターが、ビリー・ホリデイを讃えるプログラムで出演しています。
つまりぼくらは2009年、「ブルーノート東京」で“ジャズ界を代表するヴォーカリスト親子”による、“2大グレイト・シンガー・トリビュート”を期せずして体験できることになったわけです。

ステージに登場したディー・ディーは、’70年代のデビュー当初を思わせる坊主頭。名盤として知られるファースト・アルバム『アフロ・ブルー』のジャケット写真を思い出した方も多いのではないでしょうか。マイクを持つやいなや、嵐のような拍手と歓声が巻き起こります。常連のオーディエンスもかなりいるようです。「どんなことがあっても、ディー・ディーの公演だけは聴きのがすわけにはいかない!」。そんな熱いヴァイブレーションが、客席のいたるところから感じられました。

1曲目はビリー・ホリデイの代表的な自作曲である「GOD BLESS THE CHILD」です。しょっぱなからディー・ディー節が爆発、ゴスペル調のアレンジにのって逞しくシャウトします。「これがアタシのGOD BLESS THE CHILDよ!」と力強く宣言しているかのような歌いっぷりは、クラブの温度を確実に何度か上昇させました。アイラ・コールマン(ディー・ディーとは9年間、一緒に演奏しているとのことです)の弓弾きベースをフィーチャーした「DON'T EXPLAIN」、ビリーの初レコーディング(1933年)からの1曲「YOUR MOTHER'S SON-IN-LAW」など伝説の名歌手ゆかりのナンバーが、独創的な編曲によって次々と息を吹き返してゆきます。

ライヴ後半では、「STRANGE FRUIT」も歌われました。ディー・ディーは、こう前置きしました。ビリー・ホリデイに因んだプログラムを構成するなら、この曲を避けるわけにはいかない。この歌はアメリカ南部のレイシズムを描いたものである。それも私の国の歴史の一部なのだ、と。歌詞をかみしめるように歌うディー・ディーの横で、クレイグ・ハンディのサックスが悲鳴のように響きます。ところでディー・ディーは去る3月、シカゴで、マックス・ローチとオスカー・ブラウンJr.(ともに故人)が書いた組曲「WE INSIST!」の再演にも参加しました(元のダンナさんであるトランペット奏者、セシル・ブリッジウォーターと共演したようです)。この組曲も一種の「STRANGE FRUIT」であると、ぼくは思っています。

ディー・ディーのビリー・ホリデイ・トリビュート・アルバムは2010年2月に発売される予定です。25日までブルーノート東京で、27と28日にはコットンクラブで2ヶ月早い“予習”を体験できます。
(原田 2009/11/23)




● 11/23mon.-11/25wed.
DEE DEE BRIDGEWATER
To Billie with Love - A Celebration of Lady Day -

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'11 Bloggin' BNT by 原田和典 , DEE DEE BRIDGEWATER - - ビリーホリデイ...

2009/11/22

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公演レビュー : DEE DEE BRIDGEWATER


ディー・ディー・ブリッジウォーターの公演が近づいてきました。昨年はブルーノート東京の20thアニバーサリーを祝う多彩なプログラムで楽しませてくれましたが、今年は没後50周年を迎える“ジャズ・ヴォーカルの女王”ビリー・ホリデイに因んだステージです。
そこで今回はビリー・ホリデイについて書いてゆきます。

彼女は1915年にペンシルヴァニア州フィラデルフィアに生まれ、メリーランド州ボルチモアで育ちました。ルイ・アームストロングのレコードに感動したことをきっかけに、ジャズに関心をもつようになったといわれています。18歳のときにベニー・グッドマン・バンドの一員として初レコーディングを果たし、’30年代半ばから後半にかけてはテディ・ウィルソン(スイング・ピアノの最高峰といわれています)やテナー・サックス奏者レスター・ヤングと数々の素晴らしいレコーディングを残しています。また、短期間ですがカウント・ベイシー・オーケストラで歌っていたこともあります。

ぼくがビリーの歌を最初に聴いたのは今から20年以上も前のことです。が、第一印象は決してよいものではありませんでした。でも面白いものです。寝ぼけているような歌だなあとか、どこにメリハリがあるんだか、ちっとも美声じゃないなとか思いながらなんとなく聴いていくうちに、だんだんハマっていき、気がつくとレコードを次から次へと集めたくなる・・・だんだんと、そんな気分になっていくのですから。

ビリーの歌は、タイミングが突拍子もありません。切れるところでつながり、つながるところでふと切れる。それが予想もつかないスリルをもたらします。メロディは伴奏の上を漂うように歌われ、ボーっとして聴いていると管楽器のようにも響いてきます。決して声を張り上げることなく、楽器の真似事をわけでもなく、ただただ自分の心に忠実に、歌詞を大切に表現される歌の数々。彼女なら処方箋を読んでもジャズになるはずです。

ビリーはまた、「ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド」、「ドント・エクスプレイン」等、いくつもの印象的なオリジナル曲を書いています。つまりシンガー・ソングライターの元祖でもあるわけです。そのドラマティックな生涯はダイアナ・ロスの主演で映画化されたこともありますし(’72年公開『ビリー・ホリデイ物語』)、U2の「エンジェル・オブ・ハーレム」はビリーに捧げられた1曲として知られています。ジャニス・ジョプリンもエリカ・バドゥも“ビリー・ホリデイ・チルドレン”だと、ぼくは考えています。

ディー・ディーは「ビリー・ホリデイ賞」を獲得し、ビリーのあだ名に因んだ『レディ・デイ』というミュージカルにも出演しています。彼女にとってビリーの存在は体の一部なのでしょう。スキャットをせず、マイクの前で淡々とけだるそうに歌うビリーと、スキャットを得意として、全身を大きく動かしながら歌うディー・ディーのスタイルは、一種対照的ですが、それだけにディー・ディーがビリーゆかりの名曲をどう解釈するのか、興味がつのります。ジャズ・ヴォーカル・ファンならずとも、絶対に見逃せない公演になることでしょう。
(原田 2009/11/22)




● Billie Holiday - ♪ Strange Fruit






● ♪ "Oh, Lady Be good" - Dee Dee Bridgewater & The Italian Big Band