BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , JOHN OATES - - report : JOHN OA...

2012/04/06

JOHN OATES - ジョン・オーツ
JOHN OATES - ジョン・オーツ


公演初日リポート:
JOHN OATES



世界で最も成功を収めた男性デュオのひとつ、“ホール&オーツ”のジョン・オーツが、ソロ・アーティストして「ブルーノート東京」に初めて登場しました。それまでスタジアム・クラスの会場か大ホールでしか見ることのできなかったといっても過言ではなかったオーツを、手の届くような距離で味わえる。これは本当にうれしいことです。

「昔の曲も今の曲もやるし、もちろんホール&オーツの曲もプレイするよ」と事前に語っていた通り、この日のプログラムは盛りだくさんでした。「オーツって、こんなに幅の広いミュージシャンだったのか」と改めて驚いたのは、ぼくだけではないでしょう。そして彼は本当に話好きです。1曲1曲の間に、必ずといっていいほどMCが入ります。そして観客に盛んに話しかけ、コミュニケーションをとろうとします。たしかにこれは、大ホールやスタジアムでは、なかなかできることではありません。オーディエンスの顔がはっきり見えるクラブで演奏することを、オーツは心から楽しんでいるのでしょう。

選曲は公演ごとに変化するとのことですが、昨日のステージで歌われたホール&オーツのナンバーは「LADY RAIN」、「MANEATER」等。シンセサイザーによる打ち込みのサウンドを用いて‘80年代に大ヒットした「OUT OF TOUCH」が、アコースティックな響きを重視したバンド・サウンドで生まれ変わったのも新鮮でした。本編ラストでは、“この曲を歌わないと、ショウを終わることはできないね”と「SHE’S GONE」を熱唱しました。

いっぽう、「DIFFERENT KIND OF GROOVE」は、つい2〜3週間前に書き上げたばかりという新曲。まだレコーディングもしていなく、ライヴで歌うのもこの日が初めてだったそうです。この曲を聴いても思うのですが、オーツの音作りにはブルース、カントリー、ソウル・ミュージック、ロックンロール等が本当にいいバランスで配合されています。彼自ら「全米最高のミュージシャンを集めたんだ」と豪語するだけあって、バンド・メンバーも皆、達人ばかりです。

カヴァー曲では故ジョン・デンバーの「LEAVING ON A JET PLANE」が見事でした。オーツは1968年にコロラドでデンバーのライヴを聴いて感激し、現在も多大なリスペクトを寄せています。オーツは決してオリジナル・ヴァージョンのコピーはしません。バンドともども、徹底的にアレンジを練り直し、自身の歌として昇華しています。ぼくはそこに彼の音楽家としての良心を感じました。ほかにもエルヴィス・プレスリーの「ALL SHOOK UP」、コースターズの「SEARCHIN’」、パーシー・メイフィールドの「PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVE」といった名曲を、次々とオーツ流に再生してくれました。

ソロ曲、カヴァー、そしてホール&オーツの定番。どれを楽しみにしても満足できる、大サービスのステージでした。
(原田 2012 4.5)


● 4.5thu.-4.8sun.
JOHN OATES
☆ 参考:セットリストはこちら


JOHN OATES - ジョン・オーツ


JOHN OATES - test

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