BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2011/09

2011/09/26

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , NATALIE COLE - - report : NATALIE...

ナタリー・コール - NATALIE COLE
ナタリー・コール - NATALIE COLE


公演初日リポート:NATALIE COLE



ビッグ・スター、ナタリー・コールの世界的にも希少なクラブ公演が昨日から始まりました。期日は10月3日までの1週間(9月29日はオフ)。今回もセットごとに、たくさんのファンに感動のひとときを届けてくれることでしょう。今回も音楽監督兼キーボード奏者のゲイル・デドリック、息子でパーカッション奏者のロバート・ヤンシー等、気心の知れた仲間に囲まれてのステージです。

バンド・メンバーのインストゥルメンタル・ナンバーが終わった後、お待ちかねのナタリーが登場します。衣装だけではなく、マイクもキラキラした素材でコーティングされているあたり、さすがスターです。

歌いだしたのは「IT‘S SAND MAN」。1940年代初頭のカウント・ベイシー・オーケストラのレパートリーに歌詞をつけたものですが、こんな渋い曲、どこから見つけてきたのでしょう。まるでスイング全盛期にタイムスリップしたかのように、ナタリーは歌ってくれました。そして“大好きなシンガーに捧げます”と前置きして、フランク・シナトラの「NICE ‘N’ EASY」、エラ・フィッツジェラルドの「MR.PAGANINI」、ペギー・リー(オリジナルはリトル・ウィリー・ジョン)の「FEVER」等を、ナタリー流の解釈で披露。大会場でのパフォーマンスも得意とするナタリーですが、こうしたジャズ・テイストたっぷりのナンバーは、クラブで聴いてこそ最高の味わいを発揮します。

中盤はバラード・コーナーといったところでしょうか。シャンソンが原曲の「I WISH YOU LOVE」、チャーリー・チャップリンが書いた「SMILE」等を淡々と歌い、もちろん父親ナット・キング・コールとのヴァーチャル・デュエット「UNFORGETTABLE」も聴かせてくれました。奇しくも今年は父ナットが初来日公演を行なってからちょうど50年。若くして亡くなったこともあり、いまや伝説の存在以外のなにものでもないナット・キング・コールですが、その血はナタリーに受け継がれています。

その後もランディ・ニューマン作曲の「I THINK IT’S GONNA RAIN TODAY」(個人的にはニーナ・シモンのヴァージョンが印象に残っています)をしっとりと聴かせ、ラストでは意外にもザ・バンドの「THE WEIGHT」をカヴァー。ナタリーはこの夏、オールマン・ブラザーズ・バンドとの共演ライヴでこの曲を歌い、すっかり気に入ってしまったとか。そのまま現在の演目にも取り入れているのだそうです。

スインギーなものから、しっとりしたバラード、そして土の臭いがするようなロック・ナンバーまで。ナタリーの多彩な魅力を堪能できた90分でした。
(原田 2011 9.26)


● 9.26mon.-10.3mon. (9.29thu.OFF)
NATALIE COLE


ナタリー・コール - NATALIE COLE


NATALIE COLE - ☆ P+M映像 : NATAL...

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☆ NATALIE COLE

R&Bからスタンダード・ナンバーまで、あらゆるレパートリーに魅力を発揮。
ナット・キング・コールを父に持つ世界最高峰のエンターテイナー、
ナタリー・コールのパフォーマンス&メッセージ映像をアップいたしました。
世界的にも希少なこのクラブ出演、深く豊かなナタリーの世界を
手の届くような距離で味わいたい。
公演は10.3mon. まで。(9.29thu.OFF)

●9.26mon.-10.3mon. (9.29thu.OFF)
NATALIE COLE



2011/09/24

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , GORDON GOODWIN'S BIG PHAT BAND - - report : GORDON ...

ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド - GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND
ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド - GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND


公演初日リポート:GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND



開演時間の少し前からメンバーが次々とバンドスタンドにあがり、開演と同時にファンキーな演奏が始まります。そして抜群にかっこいいMCが流れます。“6000マイルの距離を越えてやってきたビッグ・ファット・バンド。そのリーダーを紹介しよう、ゴードン・グッドウィン!”。

客席に手をふりながら御大が登場するのですが、ぼくは少々、目を疑ってしまいました。前回来日したときとは、ルックスが別人のようだったからです。そのときは髪の毛をピシッと横わけし、青いシャツに太いネクタイ。英会話学校の先生のように見えました。しかし、今回は髪の毛が短めに刈りそろえられ、よく見るとヒゲも生えています。ブラッド・ピットがもうちょっと円熟したらこうなるんじゃないか、と思えるほど精悍です。「ゴードンって、こんなにイケメンだったのか」と思いました。

演奏も、過去の来日公演よりさらに充実しているように感じられました。観客もオープニング・ナンバーの「THET'S HOW WE ROLL」からガンガン盛り上がり、まるでビッグ・ファット・バンドの一員になったかのように、すばらしくタイミングのいい声援や拍手を送ります。西海岸のファースト・コール・ミュージシャンが揃っている同バンドですが、今回もチック・コリア・エレクトリック・バンド出身のエリック・マリエンサル(アルト・サックス)、元カウント・ベイシー楽団のボブ・サマーズ(トランペット)や驚異のハイノートを聴かせてくれるウェイン・バージェロン、ポンチョ・サンチェスのバンドで出演したこともあるフランシスコ・トーレス(トロンボーン)、元ブライアン・セッツアー・オーケストラのドラマー=バーニー・ドレッセル等の豪華メンバーが、圧倒的にハイテンションなソロを聴かせてくれました。

すっかり人気レパートリーとして定着した「BACKROW POLITICS」も後半に登場しました。ここではトランペット・セクションが大きくフィーチャーされます。いつ聴いても、あまりの超絶技巧に圧倒されてしまうのですが、ただテクニックで驚かせるだけでは終わりません。そこに“笑い”を取り入れて聴き手をさらに楽しい気分にさせるのがビッグ・ファット・バンド流のスタイルです。

どんな風に笑わせるのかは、ぜひ実際のステージを御体験いただきたいのですが、とにかくテンション&リリース、クール&ホットのバランスが心憎いほど見事です。このあたり、さまざまなジャンルの音楽に精通し、エミー賞やグラミー賞を獲得してきたゴードン・グッドウィンならではのセンスというべきでしょう。
(原田 2011 9.23)

参考:2011 9.23 FRI. SET LIST

1ST
1.THET'S HOW WE ROLL
2.SAMBA DEL GRINGO
3.RIPPIN 'N RUNNIN'
4.RHAPSODY IN BLUE
5.IT'S NOT POLITE TO POINT
6.BACKROW POLITICS
7.PLAY THAT FUNKY MUSIC
8.RACE TO THE BRIDGE
9.THE JAZZ POLICE

2ND
1.THET'S HOW WE ROLL
2.HOWDIZ SONGO?
3.RIPPIN 'N RUNNIN'
4.RHAPSODY IN BLUE
5.HUNTING WABBITS 3
6.BACKROW POLITICS
7.RACE TO THE BRIDGE
8.THE JAZZ POLICE


● 9.23fri.-9.25sun.
GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND


ゴードン・グッドウィンズ・ビッグ・ファット・バンド - GORDON GOODWIN’S BIG PHAT BAND


2011/09/18

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ERIC BENET - - report : ERIC BE...

エリック・ベネイ - ERIC BENET
エリック・ベネイ - ERIC BENET


公演初日リポート:ERIC BENÉT @Motion Blue yokohama



しばらく延期になっていたエリック・ベネイの公演が、今、最高のテンションで行なわれています。「名古屋ブルーノート」での初日を経て、丸の内「コットンクラブ」でのステージを大成功させたエリックは、昨日「モーション・ブルー・ヨコハマ」に出演。本日から「ブルーノート東京」に登場します。なにしろ満を持しての来日です。「ぜんぶの会場で聴く」というファンも多いのではないでしょうか。

ぼくは「モーション・ブルー・ヨコハマ」で彼の“現在”を味わってきました。土曜日のファースト・セットは午後5時30分から始まります。クラブの窓から見える外の風景はまだ明るいのですが、エリックが登場し、パフォーマンスが進んでいくにしたがって陽が落ちてきて、アンコールの頃にはすっかり夜になっています。エリックの歌に酔いしれながら、日没を迎える・・・・たまらなくいい気分です。

ステージにあらわれたエリックは相変らずダンディです。歌いながらステージの隅から隅まで動き、ファンが差し伸べた手を優しく握り返します。前列だけではなく、最後方の客席にも絶えず目を配り、クラブ全体を盛り上げます。全オーディエンスが、エリックの世界に包み込まれてゆく感じといえばいいでしょうか。

「TRUE TO MYSELF」、「SPIRITUAL THANG」、「DON'T LET GO」等、おなじみのナンバーが次々と歌われていきます。タミアとのデュエットで大ヒットした「SPEND MY LIFE WITH YOU」も、ソロ・ヴァージョンとして披露。“サルサやメレンゲの要素も取り入れた曲”という「SPANISH FLY」では、女性ファンをステージにあげて、一緒にダンスするシーンもありました。もちろん新作『ロスト・イン・タイム』からのナンバーも、ナンバー・ワン・ヒット「SOMETIMES I CRY」をはじめ、たっぷり聴かせてくれました。エリックほど持ち歌が多くなると、どの曲を入れてどの曲を外すか、取捨選択も大変かと思われますが、この日のプログラムはまさしく「オール・アバウト・エリック・ベネイ」というべきもので、どのオーディエンスも大いに満足したに違いありません。

「日本を離れるとき、ぼくはいつも淋しい気持ちになるんだ。だってここは、ぼくのセカンド・ホームなんだから」。そう語ってくれたエリックの公演は21日まで開催されます。
(原田 2011 9.17)


● 9.18sun.-9.21wed. @BLUE NOTE TOKYO
ERIC BENÉT



2011/09/16

ERIC BENET - ☆ P+M映像 : ERIC ...

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☆ ERIC BENET(コットンクラブ公演)

ニュー・アルバム『ロスト・イン・タイム』もベスト・セラーを記録中。
乗りに乗っている現代R&B界のヒーロー、エリック・ベネイ。
9.15thu.にコットンクラブで行われた公演の
パフォーマンス&メッセージ映像をアップしました。
ブルーノート東京公演はいよいよ9.18sun.から。

●9.18sun.-9.21wed.
ERIC BENET @BLUE NOTE TOKYO



2011/09/15

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , DAVE KOZ , PEABO BRYSON - - report : DAVE KO...

デイヴ・コーズ - DAVE KOZ
デイヴ・コーズ - DAVE KOZ


公演初日リポート:DAVE KOZ with special guest PEABO BRYSON



稀代のサックス・エンターテイナー、デイヴ・コーズが今年もパワフルなライヴを繰り広げています。名誉ある「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」に選ばれ、出すアルバムすべてがヒットを記録している超スターだというのに、そのパーソナリティは気さくそのもの。オーディエンス全員の心に直接語りかけてくるようなステージは圧巻です。

彼はサックスを吹きながら、客席を通ってバンドスタンドにあがります。今年はなんと、「見上げてごらん夜の星を」をプレイしながらの登場です。来日のたびに必ず日本の曲をプレイしてくれるデイヴですが、「見上げてごらん〜」のメロディとデイヴのサックスの相性は絶妙です。この1曲で彼は、クラブを埋め尽くしたファンの気持ちをつかみました。

あとはもう、ポップでファンキーなデイヴならではの世界が続きます。彼はサックスを吹いているときでも、1秒たりともじっとしていません。ギタリストやベーシストと共にステップを踏んだり、左手でサックスのキーを押さえながら右手を振ったり、ガッツポーズをしたり。初めて彼のライヴに来たファンでも、このステージングを見れば、「なるほど、これは人気が出るのも当然だ」と思うことでしょう。それほど楽しく、エンタテインメント精神に満ちているのがデイヴ・コーズの公演なのです。日本語によるMCも、来日するごとに上達しているような気がします。日本のファンを大切にしている外国人ミュージシャンは数え切れないほどいますが、この国の空気を思いっきり吸って、心からとけこもうとしているひとを挙げるのならば、デイヴの名前は真っ先に登場するはずです。

中盤に入ると、デイヴに負けず劣らず親日家の、ピーボ・ブライソンがスペシャル・ゲストとして登場します。ぼくの見たステージでは5曲ほど歌いましたが、ファンキーなものから絶品のバラード、そして誰もが楽しみにしている大ヒット曲「A WHOLE NEW WORLD」まで、人気ナンバーのフルコースで楽しませてくれました。もちろんデイヴのサックスもイントロに間奏に大活躍をみせ、ふたりのトップ・スターの共演は予想通りの大成功に終わりました。

アンコールではマイケル・ジャクソンに捧げて「DON’T STOP ‘TIL YOU GET ENOUGH」と「WANNA BE STARTIN’ SOMETHIN'」のメドレーを披露。後半、客席とのコール&レスポンスを繰り返しながら、2大エンターテイナーは「これでもか」といわんばかりにクラブを盛り上げてゆきます。

なにしろ売れっ子のデイヴとピーボゆえ、今後、いつ共演スケジュールが調整できるかは誰にもわかりません。今、ふたりのセッションを、日本にいながらにして見ることができる喜びに、どうか浸っていただければと思います。公演は17日まで続きます。
(原田 2011 9.14)


● 9.14wed.-9.17sat.
DAVE KOZ with special guest PEABO BRYSON


デイヴ・コーズ - DAVE KOZ


2011/09/11

'11 BNT : What's Happenin' ! , BOOKER T. - - report : BOOKER ...

ブッカー・T.ジョーンズ - BOOKER T. JONES


BOOKER T. JONES



名曲がずらりと並ぶセットリスト、B3オルガンの錬金術師・ブッカーT.。
MG's の耳慣れた曲、STAX レーベルからヒットしたサザン・ソウルの名曲、ギターを手に歌う、紅茶のCMや"ハナレグミ"によるカバーで有名な、自身のオリジナル曲 "ジャマイカ・ソング"や、新作にも収録された、独特の解釈でアレンジされたローリン・ヒルの楽曲カバーなど。
ソウル・レジェンド、のステージは、9/13tue. まで。
優しく客席へ微笑みかける姿が、非常に印象的です。




● 9.10sat.-9.13tue.
BOOKER T. JONES


ブッカー・T.ジョーンズ - BOOKER T. JONES


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