BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2010/07

2010/07/30

OMAR SOSA - ☆ OMAR SOSA In-St...

☆ OMAR SOSA In-Store Live @ HMVルミネ池袋



↓↓ 映像を表示するまでに少し時間がかかります。↓↓


本日7.30fri.、キューバが世界に誇る “鍵盤の魔術師”
オマール・ソーサのソロ・ピアノ・ インストア・ライヴ
(@HMVルミネ池袋)をUSTREAMで放映しました。
19:00からの生中継に参加していただいた皆様、ありがとうございました。

そしてUSTREAMを見逃した方に朗報!
本日の模様はこちらからご覧いただけます。

ソロ・ピアノですばらしい演奏を披露してくれたオマール・ソーサは
8.2mon. から3日間、 “アフロ-エレクトリック・クインテット” として
ブルーノート東京に登場します。
次はバンド編成でのライヴを、南青山で体感してください!


OMAR SOSA AFRO-ELECTRIC QUINTET
・8.1sun. MOTION BLUE YOKOHAMA
・8.2mon.-8.4wed. BLUE NOTE TOKYO




2010/07/29

JOYCE - ☆ P+M映像 : JOYCE...

☆ P+M映像 : JOYCE with special guest CELSO FONSECA

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☆ JOYCE with special guest CELSO FONSECA

ボサ・ノヴァ第二世代を代表するシンガー・ソングライター、ジョイス。
毎年素晴しいミュージシャンとともにブルーノート東京にやって来る彼女、
昨年のジョアン・ドナートに続いて今回共演するのはセルソ・フォンセカ。
セルソが19歳でプロに、その後ジルベルト・ジルにその才能を認められ
バンド・メンバーになったのをはずみにガル・コスタ、
ミルトン・ナシメント、カエターノ・ヴェローゾらと共演を
重ねてきた才人。同じリオの出身でともにシンガー・ソングライター、
ギタリストとして代表するアーティストである2人が、
夏の夜に素敵なひとときを届けてくれています。
初日のパフォーマンス&メッセージ映像はこちらから。
公演は8.1sun. まで。



●7.28wed.-8.1sun.
JOYCE with special guest CELSO FONSECA



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , JOYCE - - report : JOYCE w...

ジョイス - JOYCE
ジョイス - JOYCE

公演初日リポート:JOYCE with special guest CELSO FONSECA



ジョイスが“日本のホームグラウンド”、ブルーノート東京に帰ってきました。
いつも素敵な仲間を連れてきてくれるジョイスですが(彼女の交友範囲の広さは、数々のコラボレーション・アルバムでおなじみのことでしょう)、今回はセルソ・フォンセカを迎えたステージです。しかも、ステージをともにするのはなんと初めてらしいです。

前半はジョイスのバンドによるパフォーマンスが続きます。夫君トゥチ・モレーノのドラムスは相変わらず繊細でシャープ、まるでジョイスのヴォーカルに相槌を打つようなプレイです。ジョイスとトゥチは演奏の場を離れても大の仲良しなのですが、ドラムスと歌声の絶妙なコンビネーションに接すると、「このふたり、知り合ってからずっと愛し合っていて、口げんかすら一度もしていないんだろうな」と思えてきます。これこそまさしく“おしどりカップル”というべきでしょう。

ピアニストが参加したのも今回の公演の特徴です。ガンガン、ジャズ・フレーズ満載のプレイでアドリブをとっているので、相当ジャズの素養のあるミュ−ジシャンなのだろうと思って奏者の顔を見たらなんと、エリオ・アルヴェスではないですか。ニューヨークを拠点に活動する、ブラジリアン・ミュージックとモダン・ジャズを自在に行き来する才人です。ぼくはReservoirというレーベルから出ているリーダー・アルバムを聴いて、すっかり彼のファンになったのですが、生演奏に接する機会は今の今までありませんでした。ジョイスのギターとエリオのピアノが一体となって生み出されるハーモニーは、とても豊かで美しいものでした。エリオは10月、渡辺貞夫のバンドで再登場する予定です。ぜひチェックしていただければと思います。

セルソが登場したのは、プログラムの中盤になってから。ギターを抱えた長身が相変わらず絵になります。黒のジャケット、白いシャツ。そのさりげない着こなしはファッション・モデルのようです。シンガー・ソングライター、サウンド・クリエイターとしての評価も高い彼ですが、今回はアントニオ・カルロス・ジョビンの「SHE'S A CARIOCA」(英語で)、ギターのチューニングを変えて(6弦の張りをゆるくして)バーデン・パウエルの「CONSOLACAO」などを味わわせてくれました。

ラストはマルコス・ヴァーリの定番「SAMBA DE VERAO」(サマー・サンバ)。マルコス本人も5月に来日してこの曲を聴かせてくれたばかりですが、ジョイスとセルソの共演で聴く“夏のサンバ”には、また違った魅力があります。セルソの声にジョイスの声がそっと重なり、やがてハーモニーを描いてゆきます。「前もってハモろう」と決めていたというよりは、「一緒にステージに立っているうちになんとなくハモってしまった」感じなのがいいですね。日本人が、いきなりふたりで歌おうとしたら、どうしてもユニゾンになってしまうような気がします。だけど彼らはごく自然に「ハモれて」しまうのです。ブラジル音楽がどうしてあんなに豊かな和音を持っているのか、その謎を知ったような気分になりました。
(原田 2010/7/28)


● 7.28wed.-8.1sun.
JOYCE with special guest CELSO FONSECA


ジョイス - JOYCE


2010/07/25

ADRIAN BELEW - ☆ P+M映像 : ADRIA...

☆ P+M映像 : ADRIAN BELEW POWER TRIO

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☆ ADRIAN BELEW POWER TRIO

鬼才ギタリスト、エイドリアン・ブリューが今回、若手ベーシストと、
超絶技巧で名高いドラマーとの3ピース・バンドで出演、躍動感溢れる
パワフルなパフォーマンスを披露しています!
初日のパフォーマンス&メッセージ映像はこちらから。
公演は7.27tue. まで。(※本公演は1日1ショウのみ)



●7.24sat.-7.27tue.
ADRIAN BELEW POWER TRIO



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ADRIAN BELEW - report : ADRIAN BE...

エイドリアン・ブリュー - ADRIAN BELEW-
エイドリアン・ブリュー - ADRIAN BELEW

report : ADRIAN BELEW POWER TRIO



中学生のとき、ぼくはエイドリアン・ブリューに初めてノックアウトされました。キング・クリムゾンの来日公演の模様をFMで聴いて、「なんてすごいんだ! どういう指使いで弾いているんだ!」と驚いて以来、この印象的な名前はずっとぼくのなかに強く刻まれています。

その後、彼のソロ・アルバムや、クリムゾン以外の参加アルバムを聴くようになり、エイドリアンが単なる超絶ギタリストにとどまらない、愛すべきメロディ・メイカーであることも知り(大のビートルズ・フリークなのだろうと思います)、ますます彼が身近に思えるようになりました。
そのエイドリアンが、今、「ブルーノート東京」で最新の境地を披露しています。以前に登場したときよりもさらにスピード感アップ、いったいどこまで行ってしまうのだろうと手に汗握らずにいられないスリリングにして過激なライヴを、入れ替えなしの1ステージ制で楽しませてくれます。

とにかくオープニングから、“パワー・トリオ”の名にふさわしい力感みなぎるプレイが続きます。複雑なユニゾンを見事にこなし、普通ならトリッキーに聴こえてしまうであろう急激なテンポの変化も、笑顔をうかべながらこなしてしまうメンバーの余裕に惚れ惚れします。ジュリー・スリックは、おそらくジェフ・ベックのバンドにいたタル・ウィルケンフェルドと余裕で肩を並べる“女子ベース界のエース”でしょう。ドラムスのマルコ・ミンネマンはドイツ出身。エイドリアンと共演し始めてまだ間もないそうですが、御大自身が「8本の腕を持つ男」と紹介するほど猛烈なオクトパス・ドラミングで興奮させてくれます。おそらくワン・ストロークで16分音符8つぐらい叩いているのではないでしょうか。尋常ではない手数なのです。通常のドラム・セットの横に、わざわざ叩くためのバスドラを別個に置き、重低音を轟かせる姿も、たまらなくかっこいいものでした。なんでも彼はマイク・ケネリー(エイドリアン同様、フランク・ザッパとの交流があった)、クリムゾンの歴代メンバーでもあるジョン・ウェットンやトレイ・ガンとの親交も深いとか。あなたがチャド・ワッカーマンやテリー・ボジオのファンなら、必ずマルコのドラムスに釘づけになるはずです。

エイドリアンのプレイは“ギターという巨峰を征服した”というしかないものでした。エフェクターやループ等も使っていましたが、1台のギターであんな多彩な音が出せるとは! アンコールではクリムゾンの人気レパートリーである「THELA HUN GINGEET」も聴かせてくれましたが、新曲、オリジナル曲だけでぼくは満腹感を味わうことができました。

ロック・ファンだけではなく、「今、起こっている面白い音楽」をお求めの方、すべてにお勧めいたします!
(原田 2010/7/24)

● 7.24sat..-7.27tue.
ADRIAN BELEW POWER TRIO

ADRIAN BELEW - エイドリアン・ブリュー


2010/07/22

RONNIE CUBER - ☆ P+M映像 : RONNI...

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☆ RONNIE CUBER'S B-3 BAND

'60sからジョージ・ベンソン、フランク・ザッパ、エディ・パルミエリの
ハーレム・リヴァー・ドライヴら、N.Y.を拠点にして多くの
大物アーティストたちの重要なレコーディング/セッションに参加、
Dr.ジョンのホーンセクションのアレンジも手掛けるなど、
バリトン・サックスのトップ・プレイヤーとして長年に渡り活躍を
してきた “キング・オブ・バリトン・サックス” ロニー・キューバー。
今回はロニーが大好きだと言う、バリトン・サックス、ハモンドB-3オルガン、
ギター、ドラムスとのバンドで、昨晩からブルーノート東京に出演中。
とびきりソウルフル&ファンキーでダイナミックなプレイが炸裂しています!
初日のパフォーマンス&メッセージ映像はこちらから。
公演は7.23fri. まで。(※本公演は1日1ショウのみ)



●7.21wed.-7.23fri.
RONNIE CUBER'S B-3 BAND



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , RONNIE CUBER - - report : RONNIE ...

ロニー・キューバー - RONNIE CUBER
ロニー・キューバー - RONNIE CUBER


公演初日リポート:RONNIE CUBER'S B-3 BAND


バリトン・サックスはビッグ・バンドに欠かすことのできない楽器です。
だいたいステージでは向かって右手前方、サックス・セクションのいちばん右側にいるのがバリトン・サックス奏者です。決して目立つパートは与えられていませんが、バリトンが重厚な低音でハーモニーを支えると、そのアンサンブルは輝きを増します。

そんな“縁の下の力持ち”であるバリトン・サックスの、さまざまな持ち味を味わわせてくれるのがロニー・キューバーです。彼のプレイを聴くと、この大きな楽器が実はどれほど魅力的なソロ楽器であるか、華やかな存在でもあるかがわかっていただけることでしょう。

キューバーは過去何度もブルーノート東京に登場しています。ビッグ・バンドの一員としてやってきたこともありますし、2008年にはスティーヴ・ガッドのバンドで出演して大好評を博しました。ガッドのバンドはドラムス、ギター、オルガン、そしてバリトン・サックスという編成でしたが、今回のロニー・キューバーズ・B-3バンドの楽器構成もそれと同じです。ガッド公演にいらっしゃった皆様なら、100%以上満足できるセッティング、プログラムだと思います。

今回のサポート・メンバーは、いずれもソウル・ジャズ界で名を轟かせる面々です。ギターのエド・チェリーはディジー・ガレスピーのバンド出身、伝説のオルガン奏者ジョン・パットンと長く演奏していました。ドラムスのグレッグ・バンディも数多くのオルガン奏者から愛されており、ファラオ・サンダース、ジョー・ヘンダーソン等、サックス奏者との共演でも知られています。オルガンのダニー・ミクソンは、’70年代にチャールズ・ミンガスのバンドでピアノを弾いていました。ほかにR&Bグループ、パティ・ラベル&ブルーベルズの伴奏や、サックス奏者ハンク・クロフォード(デヴィッド・サンボーンに絶大な影響を与えた)等のサポートもこなしています。今回はハモンド・オルガンの名器B-3に専念し、グルーヴ感そのもののソロとバッキングを聴かせてくれました。

以上のツワモノ3人をバックにしたキューバーは、大きなバリトン・サックスを自由自在にあやつり、あるときは軽やかに、またあるときは重低音を響かせてファンを圧倒します。楽器編成から全曲ソウル・ジャズ〜ブルース系のナンバーになるのかなあ、と予測していたのですが、実際のところはファンキー・ナンバーだけではなく、ジャズ・スタンダード、バラード、そして「枯葉」こと「AUTUMN LEAVES」も織り交ぜた、とてもバラエティに富んだものでした。

公演は23日まで続きます。入れ替えなしの1日1ステージ。心ゆくまで、バリトン・サックスの醍醐味をどうぞ!
(原田 2010/7/22)


● 7.21wed.-7.23fri.
RONNIE CUBER'S B-3 BAND


ロニー・キューバー - RONNIE CUBER


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