BlueNote TOKYO

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , THE FLOORETTES - - report : THE FLO...

2012/11/13

ザ・フローレッツ - THE FLOORETTES
ザ・フローレッツ - THE FLOORETTES


公演初日リポート:
BROOKLYN PARLOR presents
"GOOD MUSIC PARLOR" LIVE at BLUE NOTE TOKYO

THE FLOORETTES
DJs:
 11.12mon. Shuya Okino(Kyoto Jazz Massive)
 11.13tue. DJ JIN(Rhymester)



話題の12人組グループ、ザ・フローレッツがついに初来日を果たしました。結成は2008年、ドイツのベルリンにて。3人の女性ヴォーカリストをフィーチャーしたフォーマット、そしてシュープリームスやマーヴェレッツなど‘60年代モータウン・サウンドからの強い影響を感じさせる音作りで人気を集め、先日リリースされたアルバム『ポケット・フル・オブ・ソウル』は日本のCDショップでもヒットを記録しています。

場内が暗くなると、まるで‘60年代のファッション雑誌から抜け出してきたようないでたちの男たちが9名、登場します。ステージの向かって右側にホーン・セクションが勢ぞろいし、その後ろにはリズム隊が並びます。「モータウンの音をとことん愛し、研究してきたんだろうな」と、つい微笑が漏れてしまうサウンドです。それから数分後、グループ最大のセールス・ポイントである3人の歌姫たちが登場。ユリア、アメリー、カタリーナの誰もが、リード・ヴォーカルとコーラスの両方を高いレベルでこなす実力者です。

曲は基本的にグループのオリジナルですが、「これ、実は60年代デトロイト・ソウルの未発表ナンバーなんだよ」といわれたとしても、誰ひとり疑う者はいないでしょう。それほど、あの時代の高揚感を音作りに取り入れているのです。ピアノとベースがユニゾンで動き、ホーン・セクションが厚みを加え、それとは別にバリトン・サックスがリズム楽器的なフレーズを鳴らし、タンバリンが賑やかさを加えます。曲のほとんどが3分台、しかもメジャー・キーであることも、いまどきは新鮮だと思います。

とにかくキャッチーな曲が次々と登場する、実にカラフルなステージでした。今回のライヴに通えば、ザ・フローレッツの全レパートリーを聴けるのではないでしょうか。ヴォーカリストは簡単な振り付けをしながら歌うので、それを彼女たちと一緒にやって楽しむのもいいかもしれません。「S.T.O.P.」の振り付けを事前にYouTubeで見て予習して、客席で披露したらメンバーたちも大喜びするのではないでしょうか。公演は本日までです。ぜひどうぞ!
(原田 2012 11.12)


● 11.12mon.-11.13tue.
BROOKLYN PARLOR presents
"GOOD MUSIC PARLOR" LIVE at BLUE NOTE TOKYO

THE FLOORETTES
DJs:
 11.12mon. Shuya Okino(Kyoto Jazz Massive)
 11.13tue. DJ JIN(Rhymester)

☆ 参考:セットリストはこちら


ザ・フローレッツ - THE FLOORETTES