BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2009/05

2009/05/23

TOWER OF POWER - - report : TOWER O...

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原田和典の公演初日リポート:TOWER OF POWER


さあ、遂にこの時がやってきました。タワー・オブ・パワーの再登場です。

昨年、めでたく結成40周年を迎えた彼ら。それを記念してブルーノート東京で行なわれた公演は、早くも伝説と化しています。ぼくの回りにいるファンたちも、異口同音に“あのライヴは本当に、ほんっっとおーに凄かった・・・・”と目を細めております。

が、今年のタワー・オブ・パワーも相変わらず凄いです。エンジン全開です。伝説、つくりつづけています。「俺たちは41年間、ソウル・ミュージックをやっている。相変わらずずっとジェームズ・ブラウンに夢中なんだ」。脈打つようなリズム・セクション、押し寄せるホーン・セクション、ハイ・トーンがたまらなくセクシーなラリー・ブラッグスのヴォーカル。これで興奮せずにいられましょうか。

話は飛びますが、ぼくとタワー・オブ・パワーとの一方的なつきあいは35年以上になります。家庭の事情により、ぼくは子供の頃から、さまざまな洋楽を聴いて育ちました。ある日、父親が満面の笑みをたたえて、レコードを買ってきたのです。そして“これはいいぞ、おまえも聴け”といいながら、大音量でそれをかけました。イントロが終わる頃、すでにぼくは圧倒されていました。アルバム・タイトルは『イースト・ベイ・グリース』、タワー・オブ・パワーのデビュー作です。オープニングは「KNOCK YOURSELF OUT」という曲でしたが、文字通り幼いぼくは彼らのサウンドにノックアウトされてしまったのでした。

まだ話を続けさせてください。ぼくが日本語の歌を本格的に聴くようになったのは1980年代に入ってからのことです。なかでもRCサクセションが好きでした(今もです)。彼らの作品を追いかけるうち、『シングル・マン』というアルバムに出会いました。しょっぱなから、ブリブリのホーン・セクションが唸ります。ファンキーです。ソウルフルです。日本のバンドにもこんな音を出せるひとがいるんだ、まるでタワー・オブ・パワーみたいだぜと、ぼくは思ったものです。が、そのサウンド、なにをかくそうタワー・オブ・パワー自身のものでした。彼らが来日したときをとらえて、どこかの粋なスタッフがRCサクセションとのセッションを企画し、それがレコード化されたというわけです。

なので、ぼくにとってタワー・オブ・パワーという存在は実に身近で、彼らの曲を聴くと、自分の短くはない人生にまつわるいろんな事柄をも思い出して、ときに愉快になったり、ときに切なくなってしまったりもします。そして、エミリオ・カスティロ、デヴィッド・ガリバルディ、フランシス・ロッコ・プレスティア、スティーヴン・“ドッグ”・クプカといった重鎮たちは自分の生まれる前から第一線に立ち、ソウル・ミュージックに生涯を捧げているのだなあと思うと、なんだか胸の奥がカーッともしてくるのです。あのデカくて重いバリトン・サックスを首からさげて、跳ねたり踊ったりするクプカの、なんと楽しそうなことでしょう。ミュージシャンが楽しみ、それがオーディエンスに伝わり、さらにそれがミュージシャンにフィードバックされ、またそれがオーディエンスに・・・という“幸せな循環”が、この夜には充満していました。

タワー・オブ・パワーの偉大なソウル・スピリットと、素晴らしいチームワークに乾杯!

そうそう、ソウルといえば、6月後半に公演が予定されている、ラファエル・サディーク
この人は楽しみです。筋金入りのオーガニック・ソウル・ショーに期待大です。
(原田 2009/5/22)


5/22 fri - 5/25 mon, 5/30 sat. - 5/31
TOWER OF POWER
"Great Amerivan Soulbook"

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2009/05/20

HELEN MERRILL - - NY のため息

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ヘレン メリル HELEN MERRILL ニューヨーク の ため息 width=



- NY のため息 :ヘレン・メリル



ヘリン・メリルが久々の登場を果たします。

当店・エントランス壁面のライブ写真にも顔を並べて頂いている、女性ジャズ・ヴォーカリストの先駆者です。
決して色あせない永遠のハスキーヴォイス、大の親日家のヘレンさんに、
是非会いにきて下さい。



● 伝家の宝刀、名曲 ♪ "You would be so nice to come home to"







2009/05/19

MADELEINE PEYROUX - ☆ P+M映像:MADELE...

☆ ライブ映像 & メッセージ:MADELEINE PEYROUX



待望の登場、21世紀の "ビリー・ホリデー" による、どこかノスタルジックな世界。
先週に続き、今週も唯一無二の存在、稀少な個性派アーティストが出演中。
マデリン・ペルーの世界へようこそ。

※ ジャーナリスト・原田和典氏によるライブレポートはこちら







'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MADELEINE PEYROUX - - report : MADELIN...

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原田和典の公演初日リポート:MADELEINE PEYROUX

オルガンのポヨポヨした響き、エレクトリック・ギターの柔らかな和音、ドラムスが刻むゆるやかなシャッフル・リズム。そこに、語りかけるようなヴォーカルと、歯切れ良いアコースティック・ギターが乗る。

この音作りは、ぼくにとってマデリン・ペルーの名前とイコールです。彼女の来日公演が決まったという知らせをきいたとき、“ああ、あのサウンドが生で味わえるのか!”とすっかり嬉しくなりました。昨日のステージでも、マデリン独特の音世界を満喫できました。ニュー・アルバム『ベア・ボーンズ』収録曲ばかりではなく、前作『ハーフ・ザ・パーフェクト~幸せになる12の方法』からの「LA JAVANAISE」、前々作『ケアレス・ラヴ』からの「BETWEEN THE BARS」なども交えた選曲は、ちょっとした“ベスト・オブ・マデリン・ペルー”風。初めてのブルーノート東京公演に寄せる彼女の意気込みが伝わってきました。

いつも良いバンド・メンバーに恵まれているマデリンだけに、今回の顔ぶれも凄腕ぞろいです。重鎮ジム・ビアードが参加しているのですから。個人的にはフュージョン系のシンセサイザー奏者というイメージが強いのですが、この日はオルガン、アコースティック・ピアノ、そしてメロディカ(ピアニカ)でチャーミングなプレイを披露してくれました。そしてジョン・へリントンはスティーリー・ダンやボズ・スキャッグスからも愛されている、オールマイティなギタリスト。自分のアルバムではけっこうハード・エッジな音を出していましたが、ここではリーダーの歌に寄り添うようなサポートで名手ぶりを発揮していました。マンドリンも良かったですねえ。

4、5年前でしょうか、ぼくはマデリンのライヴを渋谷で聴きました。正直言って、あまりにも硬いステージングに、こちらのほうが緊張した覚えがあります。しかし昨日のライヴは余裕、貫禄、くつろぎ、ユーモアにあふれ、“もう終わりなの?”というぐらい、時間が一瞬で過ぎました。見事なパフォーマンスに接しながら、これからも彼女を聴き続けていこう、とぼくは強く思ったのでした。
(原田 2009/5/18)


5/18 mon - 5/21 thu
MADELEINE PEYROUX
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2009/05/15

'11 BNT : What's Happenin' ! , ANNA MARIA JOPEK - ☆ P+M映像 : ANNA...

☆ ライブ映像 & メッセージ - ANNA MARIA JOPEK


なるほど、
パット・メセニーが共演を好む理由がわかった気がします。
希少な才能をもったポーランドの妖精は、5/17 sun まで公演中です。
特別メニュー・ポーランド料理もどうぞご一緒にお楽しみください。






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'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , ANNA MARIA JOPEK - - report : ANNA MA...

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原田和典の公演初日レポート:ANNA MARIA JOPEK



ポーランドの歌姫、アナ・マリア・ヨペックの公演が昨日から始まりました。

実をいうとぼくがポーランド語の歌をライヴで聴くのは今回が初めてです。ポーランドのミュージシャンのパフォーマンスに接するのも、ひょっとしたらジャズ・トランペッターのトマシュ・スタンコ(たしかポーランド大使館で演奏しました)以来かと思います。

アナ・マリアの作品では、最新作『ID』と、パット・メセニーと共作した『Upojenie』、英語詞で歌った『Secret』は聴いておりました。ライヴ映像も、いくつか見ております。この公演にそなえて、ささやかに予習してきたつもりだったのですが・・・・・。

だからライヴは面白い! CDからはうかがいきれなかった面が次々と見えてくるのです。“ポーランドのクール・ビューティ”という個人的な先入観が、歌うことの楽しさを全身から発散するようなアクション、そして彼女の多彩な表情によって溶け出していきます。2本のマイク(1本にはエフェクターがかかっています)を使いながら、ウィスパー・ヴォイスから野太いシャウト(ぼくは椎名林檎を思い出しました)までを自由自在に行き来するアナ・マリアは、まさしく声のアスリートでした。

ぼくはあいにくポーランド語を知らないので、何を歌っているかは正直わかりません。ですが、声の響き、抑揚が実に気持ちよく迫ってきます。曲の途中、日本語で“言葉の壁を越えて、私の世界を楽しんでください”というようなことを歌っていましたが(そうです、即興でメロディをつけて歌っていたのです)、つめかけたオーディエンスにランゲージ・バリアを感じたひとは誰もいなかったはずです。パット・メセニー・ナンバー「Follow Me」を待つまでもなく、ぼくもすっかりアナ・マリアの世界に引き込まれてゆきました。

異例のダブル・アンコールも飛び出した、とびきりフレンドリーな90分。ぼくはこのライヴでさらにアナ・マリアのファンになりました。ファースト・セットとセカンド・セットでは曲目をほぼ100%変えているそうです。公演中、何度もクラブに足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。
(原田 2009/5/14)

● ANNA MARIA JOPEK
アナ・マリア・ヨペック
2009 5/14 thu. - 5/17 sun.
(↓↓ セットリストもこちらご参照ください ↓↓)
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TOWER OF POWER - - 銀河系最強のフ...

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tower of power タワー オブ パワー 宇宙一番ファンク  width=


TOWER OF POWER : 銀河系最強のファンク・バンド



宇宙最高のファンクバンドと言われるタワー・オブ・パワー。
しかし、とある方よりご指摘を受けました。

「宇宙は広い、そして未知。せめて "銀河系で1番" くらいの評価でとどめておいた方がよいのでは」

。。。銀河系でも十分未知ですが。。。


いよいよ、明日からの公演ですが、なぜ宇宙最高とも銀河系最強とも言われるのか、
その歴史と所以を少し垣間みてはいかがでしょうか。





● TOWER OF POWER with CARLOS SANTANA ... 豪華!







● ♪ Oakland Stroke/Havin' Fun - '77 .... しびれます。






● " Soul Train " からの映像:♪ So Hard To Go - '73







● ♪ What is Hip - '73








● HUEY LEWIS and THE NEWS featuring TOWER OF POWER HORNS - '82







● こちら、Rocco のベース・レッスン




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