BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2012/07

2012/07/04

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , MATT BIANCO - - report : MATT BI...

マット・ビアンコ - MATT BIANCO
マット・ビアンコ - MATT BIANCO


公演初日リポート:
MATT BIANCO


ヴォーカルのマーク・ライリー、キーボードのマーク・フィッシャー。“ふたりのマーク”を中心とするユニット、マット・ビアンコが約4年半ぶりにブルーノート東京で会心のステージを繰り広げています。

初日が行なわれた昨日の夜は、あいにくの雨。しかも湿気が高く、外を歩いているだけでからだが溶けそうになってきます。でもライヴが始まると同時に、その気持ちは吹っ飛びました。マット・ビアンコのカラッとした、色とりどりの、スタイリッシュでダンサブルなサウンドがジメジメ感を追いやってくれたのです。そして彼らの音楽は、オシャレであるにもかかわらずお高くとまったところがなくて、とてもとても親しみやすい。本当にいいユニットだなあと、改めて思いました。

10月にはニュー・アルバムのリリースも予定されているとのことですが、今回のプログラムはよく知られた楽曲が中心。彼らの名を決定的なものにした「WHOSE SIDE ARE YOU ON」、近作の表題曲である「HI FI BOSSANOVA」、93年のアルバム・タイトル曲「ANOTHER TIME-ANOTHER PLACE」、テレビ・コマーシャルに使われて人気を呼んだ「SUNSHINE DAY」(オシビサのカヴァー)などが次々と登場し、客席を沸かせます。

個人的にはジョージー・フェイムの歌で有名な「YEH YEH」を聴けたのも嬉しかったですし、女性シンガーのエリザベス・トロイをフィーチャーした「HALF A MINUTE」もクライマックスのひとつだったと思います。ファースト・アルバムではバリバリの打ち込みサウンドで展開されていた「MORE THAN I CAN BEAR」も、生楽器の質感を生かしたアレンジで聴くと、メロディの美しさがさらに際立つように感じられました。

“いい音楽”に触れて、いい気分になりたければ、マット・ビアンコのライヴを見逃すわけにはいきません。公演は6日まで続きます。
(原田 2012 7.3)


● 7.3tue.-7.6fri.
MATT BIANCO
☆ 参考:セットリストはこちら


マット・ビアンコ - MATT BIANCO


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