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キューバが世界に誇る“鍵盤の魔術師”、オマール・ソーサ。独自のスピリチュアル・サウンドに磨きをかけ続ける彼が、最新ユニット“アフロ・エレクトリック・クインテット”を携えてクラブに戻ってくる。これは、昨年バルセロナのジャズ祭で話題を呼んだプロジェクト(マイルス・デイヴィスの名盤『カインド・オブ・ブルー』へのオマージュ)をさらに発展させ、エレクトリックの要素をブレンドしたもの。クラブ・シーンでも人気を集めるジョー・クラウスや、ドン・チェリーやダフニス・プリエトとの共演で知られるピーター・アプフェルバウムら凄腕ミュージシャンの参加も見逃せない。ドラマティックに変化し続けるオマール・ミュージックの、また新たな一面が、ここ東京で明らかになる。
●ピアニストのオマール・ソーサは、1965年4月10日、キューバ共和国中部のカマグエイ生まれ。5歳から地元の音楽院でパーカッションを学び、母国の伝統音楽のほか欧米のポップスやクラシックも聴いて育つ。ハバナ芸術大学に入学してジャズと出会うとピアノも始め、同大の芸術院でクラシックやジャズを研究。中でも、ジャズ・ピアニストのセロニアス・モンクから強い影響を受けたほか、西洋音楽史を通してアフリカ音楽への憧憬も膨らませていったという。在学中からハバナ国立舞踊団などの音楽監督を務め、恵まれた才能を開花させた。本格的な演奏活動に入るのは、エクアドルのキトに移った’93年から。ジャズ・フュージョン・タイプのグループや、パーカッション・ワークショップを主催。’94年には、アフロ・エクアドルによる“コラール・イ・エスメラルダ”の音楽監督兼キーボード奏者となり、グループのCD作品をプロデュース。その一環として行われたツアーで日本にもやってきた。さらに’95年からスペインで活動後、西海岸のサンフランシスコへ。ベイ・エリアのラテン・シーンで脚光を浴びるようになった’96年、ソロ・ピアノによる初リーダー作『Omar Omar』を録音。キューバン・ルーツとジャズの即興精神をエモーショナルに通わすピアニズムで名乗りを上げた。すると、自身のグループによる『フリー・ルーツ』、打楽器奏者とのデュエットによる『ンフンベ』、大編成でアフリカン・コンセプトに挑んだ『スピリット・オブ・ザ・ルーツ』など、4年間で6枚ものリーダー作をリリース。サンフランシスコ・ジャズ祭や欧州のジャズ祭でもデビューを飾り、’00年6月の来日公演でも大きな反響を巻き起こした。’02年3月に労作『センティール』をリリースすると、7月にオクテットを率いてブルーノート東京に初出演。モロッコ、ベネズエラ、キューバなどの祝祭リズムによる雄大なサウンドで、類い希な存在感を輝かせた。『センティール』は第45回グラミーのラテン・ジャズ・アルバム部門にノミネートされた。それに続くアルバムは、モーション・ブルー・ヨコハマで’02年8月にライヴ録音した『アヤグナ』で、パーカッションのグスターヴォ・オヴァレスとのデュエットを収めたもの。ピアノ・ソロによる『ア・ニュー・ライフ』、アラブやインドの古楽器を使った『ムラートス』(これもグラミーにノミネート)と、DJ SPINNAら気鋭のDJたちによる『ムラートス・リミックス』でも各方面の注目を集めた。’06年は、「インターナショナル・ソングライティング・コンペティション」の器楽部門で3位に入り、作曲家としての面目も一新している。それを機に、アフリカとラテン・ルーツの探求にますます熱を上げ、放送録音の『ライヴ・アット・FIP』、スタジオ・ライヴによる『プロミス』をリリース。多国籍メンバーによる’08年の『アフリーカノス』でそれらの集大成を試みた。並行して’07年と’08年はドイツに渡り、NDR(北部ドイツ放送協会)ビッグ・バンドとレコーディング。最新作はその録音を集成した『セレモニー』(ミュージック・キャンプ)。来日するのは、’09年5月の当店公演以来1年2ヵ月ぶり。オフィシャル・サイトは「http://www.omarsosa.com/」。
OMAR SOSA AFRO-ELECTRIC QUINTET
オマール・ソーサ・アフロ-エレクトリック・クインテット
2010 8.2mon.-8.4wed.
[1st] Open5:30p.m. Start7:00p.m.
[2nd] Open8:45p.m. Start9:30p.m.
Omar Sosa(p,Fender Rhodes,electronics,vo)
オマール・ソーサ(ピアノ、フェンダー・ローズ、エレクトロニクス、ヴォーカル)
Peter Apfelbaum(sax,fl,per)
ペーター・アプフェルバウム(サックス、フルート、パーカッション)
Joo Kraus(tp,electronics)
ジョー・クラウス(トランペット、エレクトロニクス)
Childo Tomas(b,kalimba,vo)
チルド・トマス(ベース、カリンバ、ヴォーカル)
Marque Gilmore(ds,electronics)
マーキー・ギルモア(ドラムス、エレクトロニクス)
●8.1sun. はモーション・ブルー・ヨコハマにて公演
→詳細はモーション・ブルー・ヨコハマ オフィシャルサイトへ
¥7,350(税込)

オマール・ソーサが、“ジャズの帝王”ことマイルス・デイヴィスの名盤『カインド・オブ・ブルー』にインスパイアされた楽曲を発表したのは、2008年に行なわれたバルセロナのジャズ・フェスティバルでのこと。それから2年を経て、さらに発展・進化した世界が、ここ東京で披露されることになった。近年はピアノ、ベース、打楽器を中心とする公演が続いたオマールだが、今回は管楽器を加えた新編成でステージに臨む。
トランペット奏者のジョー・クラウスは、ドイツ屈指のジャズ・アンサンブルに数えられる“WDRビッグ・バンド”でも活躍。元ジェームズ・ブラウン・バンドのピー・ウィー・エリス、ブラジルの才媛パウラ・モレレンバウンなど幅広いアーティストと共演している。サックスを始め数多くの楽器をこなすピーター・アプフェルバウムはドン・チェリーのグループで頭角を現し、近年はダフニス・プリエトとも活動中。ソロ・アルバム『SIGNS OF LIFE』はグラミー賞にノミネートされた。
オマール・ミーツ・『カインド・オブ・ブルー』。いったいどんな世界が飛び出すのか、何をさしおいても駆けつけたいプログラムである。
It is a pleasure for me to return to Blue Note Tokyo, one of the places on the planet I most enjoy and appreciate!
I will be presenting a new acoustic-electric Quintet, featuring Brooklyn-based saxophone and flute player Peter Apfelbaum (of Hieroglyphics Ensemble fame), German trumpet and flugelhorn player Joo Kraus, Mozambican 6-string electric bassist Childo Tomas, and drummer Marque Gilmore, who lives in Stockholm and augments his drum kit with an electronic drum pad and other effects and samples. Joo Kraus also sings and uses a number of effects and electronics with his horns.
This project continues my search for a meeting of different musical cultures, all flowing from the rhythmic and melodic traditions of various African cultures. We will be playing acoustic-electric versions of my recent compositions, some of which show the influence of Miles Davis in our generation, both musicially and conceptually.
This new Quintet will form the basis of my next CD project, “Lados del Alma”, and there’s no better place to debut this ensemble and the new material than in Japan, and especially at Blue Note Tokyo!
Thank-you to Blue Note Japan for this opportunity!
Yours truly,
Omar Sosa
地球上でもっとも素晴しい場所のひとつだと思っているブルーノート東京にまた出演することができるのは、とても嬉しいことだよ。
今回は、新たなアコースティック-エレクトリック・クインテットで日本に行く予定なんだ。メンバーは、ブルックリンを拠点に活動するPeter Apfelbaum(Hieroglyphics Ensemble Fame)、ドイツ人のトランペッター/フリューゲル・ホーン・プレイヤーJoo Kraus、モザンビーク出身の6弦ベース奏者Childo Tomas、そしてエレクトリック・ドラム・パッドやエフェクターやいろいろなものでドラム・キットを拡大し続けるストックホルム在住のドラマー、Marque Gilmore。Joo Krausは歌も歌うし、楽器にいろんなエフェクターやエレクトロニクスをつけて演奏したりするんだよ。
このプロジェクトは、さまざまなアフリカン・カルチャーのリズムとメロディーの伝統から脈々と続く、異なる音楽文化との出会いへの探求へと続くものなんだ。最近の作品をアコースティック-エレクトリック・ヴァージョンで演奏する予定で、そのなかには音楽的にも概念的にもわれわれの世代がマイルス・デイヴィスから受けた影響が出ることになると思う。
今度の新しいクインテットは、新しいCDのプロジェクト『Lados del Alma』の基礎をなすものなんだ。この新しいアンサンブルを披露するのに、日本ほど-とりわけブルーノート東京ほどふさわしい場所は無いと思っているよ!
素晴しい機会をありがとう。
感謝の気持ちをこめて
オマール・ソーサ