BlueNote TOKYO
ARCHIVE 2010/04

2010/04/10

'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , SOPHIE MILMAN - - report : SOPHIE ...

ソフィー・ミルマン-SOPHIE MILMAN
ソフィー・ミルマン-SOPHIE MILMAN



- report : SOPHIE MILMAN


ソフィー・ミルマンが約2年ぶりに「ブルーノート東京」でライヴを繰り広げています。

2006年の日本デビュー以来、人気がうなぎのぼりの彼女。今回の公演も超満員であることはいうまでもありません。若い女性ファンが多いのも特徴です。「ソフィー、かわいい!」という声も飛んでおりました。

実際のソフィーは小柄、華奢といっていいでしょう。なのに舞台に立つと、とても大きく見えます。シンガーとして、パフォーマーとして、さらにスケール感を増しています。力強い歌声が、カッチリとアレンジされたバンドのサウンドと見事にかみ合っておりました。

レパートリーはニュー・アルバム『テイク・ラヴ・イージー』からの曲が中心。加えて、これまでのアルバム『ソフィー・ミルマン』、『メイク・サムワン・ハッピー』からのナンバーも楽しませてくれました。オープニングはスタンダード・ナンバーの「DAY IN,DAY OUT」。インストゥルメンタルで演奏されることは殆どありませんが、ヴォーカリストには人気があるようで、先日はロバータ・ガンバリーニがとりあげておりました。英語で歌われたボサ・ノヴァの定番「AGUA DE BEBER」も新鮮でしたし、ブルース・スプリングスティーンの「I'M ON FIRE」をジャジーに歌いこんでいたのも聴きものでした。アンコールでは、名ピアニストの故オスカー・ピーターソンに捧げて「TENDERLY」を、ポール・シュローフェルのピアノとのデュオで披露。オスカーは、ソフィーが初めてライヴで聴いたジャズ・ミュージシャンなのだそうです。

「日本は大好きな場所。ここに戻ってくることができて嬉しい」とMCで語っていたソフィー。オーディエンスへの感謝をこめたステージは、どのオーディエンスにも強い印象を残したことでしょう。今後、さらに来日が増えそうな予感がします。
(原田 2010/04/9)

● 4.9fri.-4.11sun.
SOPHIE MILMAN


ソフィー・ミルマン-SOPHIE MILMAN


2010/04/03

HELEN MERRILL - ☆ P+M映像 : HELEN...

blog_02.jpg

☆ HELEN MERRILL

“ニューヨークのため息”の愛称でおなじみ、
この6月に81歳の誕生日を迎える大ヴェテラン、ヘレン・メリルの
初日のパフォーマンス&メッセージ映像をアップしました!
ジャズ・シンガーと言えばヘレンのことを真っ先に思い浮かべる方も多いことでしょう。
そしてヘレンのことを知らなくてもその歌声を耳にしたことがある方は、
沢山いらっしゃるはず。年齢を重ねてますます美しく、はつらつとしていて
エレガントなヘレンがジャズのスタンダード・ナンバーを歌うステージは
4.8thu. まで。


●4.2fri.-4.8thu.(4.5mon.OFF)
HELEN MERRILL



'12 Bloggin' BNT by 原田和典 , HELEN MERRILL - - report : HELEN M...

ヘレン・メリル-HELEN MERRILL
ヘレン・メリル-HELEN MERRILL


公演初日リポート:HELEN MERRILL


3月下旬から4月中旬にかけてのブルーノート東京は、フィーメイル・ヴォーカル・ウィークです。
先日は新星クリスティーナ・トレインの初来日公演が行なわれたばかりですが、昨日からは“最も日本人の心にしみこむジャズ・ヴォーカリスト”ヘレン・メリルが円熟の歌声を聴かせています。初めての来日からちょうど50年となる、アニヴァーサリー的ライヴです。

バック・メンバーは、長く彼女の伴奏を務めているテッド・ローゼンタール(ピアノ)に、ジム・ホールとの共演でも知られるスティーヴ・ラスピーナ(ベース)、テリー・クラーク(ドラムス)。「素晴らしいミュージシャンと一緒に公演できて幸せだ」と、舞台上でヘレンは何度も言っていました。

これまで数えきれないほどの名盤を残してきたヘレンですが、今なお語り草になっている1枚に『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン(原題は単にHELEN MERRILL)』があります。ぼくが見たきのうのファースト・セットでは、同アルバムから「BORN TO BE BLUE」、「YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」、「S' WONDERFUL」の3曲を聴かせてくれました。古典・聖典といわれるアルバムからの曲を、その本人が目前で歌っている・・・それを至近距離で体験できる機会は、そうあるものではありません。自身の心から愛する曲を長年の間、大切に大切に歌い続けているヘレン。彼女の音楽に寄せる愛情が伝わるひとときでした。

音楽を愛し、歌を愛し、日本のオーディエンスを愛するヘレン・メリル。キャリア60年を経てもなお、ステージに立ち、ラヴ・ソングを歌い続ける彼女の“歌手魂”に、ひとりでも多くのひとが触れてくださることを願います。
(原田 2010/4/2)


● 4.2fri.-4.8thu.(4.5mon.OFF)
HELEN MERRILL


ヘレン・メリル-HELEN MERRILL


<<前のページへ 12