【COMING UP】MAKAYA McCRAVEN | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【COMING UP】MAKAYA McCRAVEN

【COMING UP】MAKAYA McCRAVEN

3年ぶりの登場を果たすビート・サイエンティスト
構築されるグルーヴ、音楽の魔力に包まれる奇跡の瞬間

text = Kazunori Harada

次は何を届けてくれるのだろう? 限りなくわくわくさせてくれるドラマー/プロデューサー、マカヤ・マクレイヴンが自身のユニットで3年ぶりにやってくる。しかも今回はブルーノート東京3デイズ・6セットに加え、高崎芸術劇場 / スタジオシアターでのパフォーマンスも開催。最新リリース『Off the Record』が話題を集めるなか、絶好のタイミングでの来日だ。

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マカヤはフランスのパリに生まれ、米国北東部のマサチューセッツ州アマーストで育った。父親のスティーブン・マクレイヴンはジャズ・ドラマー(アーチー・シェップのバンドで1998年に来日)、母親のアグネス・ジグモンディはフォーク・シンガーで画家としての一面も持つ。少年の頃からジャズやヒップホップを含む様々な音楽に魅せられ、ハイスクール時代にコールド・ダック・トリオを結成(シカゴ出身のサックス奏者、エディ・ハリスの楽曲「コールド・ダック・タイム」にちなむ)、同トリオはメンバー増員と共にコールド・ダック・コンプレックスへと発展、ラゼール(元ザ・ルーツ)や50セント等のオープニング・アクトも務めたという。

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2007年からシカゴに拠点を移し、12年に単独リーダー・アルバム『Split Decision』を発表。ピアノ、エレクトリック・ベースとのトリオ・フォーマットの中でドラム演奏と作曲の才を存分に示した。次作『In the Moment』(15年)からは主に、現代の名門"インターナショナル・アンセム・レコーディング・カンパニー"からアイテムを発表、前述『Off the Record』に至るまで、一作ごとに聴く者の感性を拡張しているといっても過言ではない。

歴史や伝統に敬意を示すマカヤにはまた、"再構築者"としての面がある。死後ますます評価の高まる詩人/歌手ギル・スコット=ヘロンの肉声表現をすこぶる躍動的なサウンド・メイキングで包み込んだ『We're New Again』、アート・ブレイキーやハンク・モブレーなど伝説的モダン・ジャズ・ミュージシャンとの時空を超えた共演を含む『Deciphering the Message』を発表したと思ったら、2022年にはベース奏者のユニウス・ポールらと"ロータリー・コネクション222"というユニットも始めてしまった。そう、シカゴが誇る伝説的な作編曲家チャールズ・ステップニー(アース・ウィンド&ファイアー、ミニー・リパートンらと交流。1976年に死去)主導のプロジェクト"ロータリー・コネクション"を、ステップニーの愛娘も含むメンバーと共に現代に解き放とうという快挙である。毎回のリーダー作はいうまでもなく、こうした温故知新的な行為も、オールド・スクールのジャズやソウル・ミュージックで感性を形成してきた自分のような者にとっては心を揺さぶられる嬉しさだ。マカヤ=ビート・サイエンティスト------それはもはや定番フレーズだろうが、同時に彼は、いろんな音楽、そして各世代を結び付けるメッセンジャーでもあるとも強く思う。

『Off the Record』は、メンバー編成や収録場所の異なるライヴ音源をソースにマカヤが編集・オーヴァーダビング・ポストプロダクションを担当、徹底期に構築された音作りを盤いっぱいに広げた作品だった。だがリアルタイムのライヴでは当然ながら、ミュージシャンもオーディエンスも同じ時の流れを体感する。その場にいる誰もが、ひとつの音楽空間の乗組員になる。連日各セット、リスナーは、現代屈指の凄腕たちが"フレーズを、ビートを、グルーヴを構築していく過程"に立ち会い、その生々しさに息を呑むことになるはずだ。繊細と大胆を絶妙に同居させたドラム・プレイを繰り広げるマカヤはもちろん、ユニウス・ポール、マット・ゴールド、マーキス・ヒルの皆が黄金の響きを持つ。誰に注目しても、どこに注目しても、音楽の魔力に包まれるに違いない。

LIVE INFORMATION

MAKAYA McCRAVEN

MAKAYA McCRAVEN
"OFF THE RECORD"


2026 6.17 wed., 6.18 thu., 6.19 fri. ブルーノート東京
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/makaya-mccraven/
2026 6.21 sun. 高崎芸術劇場 / スタジオシアター
https://www.takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=2260

<MEMBER>
Makaya McCraven(ds)
Matt Gold(g)
Marquis Hill(tp)
Junius Paul(b)

★Makaya McCraven『Off the Record』
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=15296

原田 和典(はらだ・かずのり)
音楽ジャーナリスト。元「ジャズ批評」編集長、米ジャズ誌「ダウンビート」国際批評家投票メンバー。最新刊『モダン・ジャズ』(ミュージック・マガジン)発売中。9月に新著登場予定。

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