【JAM vol.243】VERONICA SWIFT | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

News & Features

【JAM vol.243】VERONICA SWIFT

【JAM vol.243】VERONICA SWIFT

text = Kazunori Harada

奇跡的な歌声と、観客を魅了する天性の才能
トップ・ヴォーカリストが自身のプロジェクトで初登場

 高名な経済新聞"ウォール・ストリート・ジャーナル"が「奇跡的な歌声、卓越した音楽的才能とテクニック、観客を魅了する天性の才能を兼ね備えた人物」と称賛。新境地を開き続けるヴォーカリストのヴェロニカ・スウィフトが遂にブルーノート東京での単独ライヴを披露する。昨年5月に行われたクリス・ボッティの公演を通じて彼女の卓越した歌声に感銘を受けたオーディエンスも多いのではと思われるが、今回は文字通り、この歌い手が放つ"歌の力"を満喫できるひとときとなる。

READ MORE

 父親は1950年代からオスカー・ペティフォード、ドナルド・バード、チェット・ベイカーら数々のレジェンドと共演したピアニストのホッド・オブライエン。母親はジョン・ヘンドリックスやボブ・ドロー等との交友もあるヴォーカリストのステファニー・ナカシアン。まさにジャズの星のもとに生まれついたひとりであろうが、ヴェロニカ自身は「私はジャズに深く根ざしています。とはいえ、ロックやソウル・ミュージックには独特の、本能に訴えかける力があり、それが常に私の創作意欲をかき立ててきました」、そして「私はアイデンティティの一部を隠したり、閉じ込めたりしません。私が最も尊敬する人々は、臆することなく自分自身をさらけ出しています。自分もその伝統に連なりたいのです」と述べている。

VeronicaSwift-20260615_image01.jpg

 初めてのアルバムをリリースしたのは2004年、わずか11歳の時。2007年にはセカンド・アルバムを発表し、2015年のセロニアス・モンク・コンペティションでは2位に輝いた。2019年からは、クリスチャン・マクブライドらを擁する有力レーベル"マック・アヴェニュー"に移籍し、ピアニストのエメット・コーエンをサポートに迎えて『Confessions』(19年)、『This Bitter Earth』(21年)を発表。23年リリースのセルフ・タイトル・アルバム『Veronica Swift』ではブライアン・ヴィリオーニ(彼が参加したパンク系ユニット"ドレスデン・ドールズ"は、ナイン・インチ・ネイルズのオープニング・アクトを務めたことがある)を共同プロデューサーに迎え、"TransGenre"という言葉を掲げて、オペラ、シャンソン、ボサノヴァ、ブルース、ロック、ファンク等を取り入れた独自の音作りを繰り広げた。近日発売予定の最新アルバム『Home』は、マック・アヴェニューやマネジメント・チームを離れた彼女が"過去の傷を癒すこと"、および"ヴェロニカ・スウィフトという存在の再確認"に取り組んだ力作。1926年に作曲されてビックス・バイダーベックらの演奏で知れ渡った「I'm Coming Virginia」、"あなたのいるところに帰ってゆけたら、どんなに幸せでしょう"という歌詞を持つ「You'd Be So Nice to Come Home To」などの歴史的名曲も含まれており、そのセレクションに関しては、「リスナーに自分自身の完全な理解を伝えるために、人生で最も辛い時期と最も楽しい時期を共に称えるレパートリーを選んだ」とのことだ。今回の公演では同作のレコーディング・メンバーであるチャールズ・グールド(ドラムス)に加え、日本からは大林武司(ピアノ ※ブルーノート東京公演)、若井優也(ピアノ ※コットンクラブ公演)、シンサカイノ(ベース)がサポートを担当。シアトリカルなステージングにも定評があるヴェロニカだけに、見逃せない瞬間が連続するに違いない。進化と深化を続ける生粋の表現者である彼女の最新ライヴに期待は高まるばかりだ。

VeronicaSwift-20260615_image02.jpg

RELEASE INFORMATION


VeronicaSwift-20260615_imageDisc01.jpg

『HOME』

LIVE INFORMATION

VeronicaSwift-20260615_image03.jpg

VERONICA SWIFT
"HOME"


2026 6.15 mon., 6.16 tue.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm
[2nd]Open7:45pm Start8:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/veronica-swift/

<MEMBER>
ヴェロニカ・スウィフト(ヴォーカル)
大林武司(ピアノ)
シンサカイノ(ベース)
チャールズ・グールド(ドラムス)

RECOMMENDATION