【JAM vol.244】MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.244】MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA

【JAM vol.244】MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA

text = Kazunori Harada

現代ジャズ・ラージ・アンサンブルの頂点が
最新作を携えて9年ぶりに帰還!

多種多彩な音作りが耳を喜ばせる現代ジャズ・ラージ・アンサンブル界のなかでも圧倒的な光を放ち続ける一等星的存在。マリア・シュナイダー・オーケストラが9年ぶりに日本公演を行う。
グラミー賞のジャズ部門とクラシック部門の双方を得た希少なアーティストのひとりであるマリアは、米国中西部のミネソタ州で生を受けた。ミネソタ大学を卒業する頃まではクラシックの作曲家を志していたそうだが、"無調主義が尊ばれる風潮になじめなかったこと"、"もともとジャズも好きだったこと"、"作曲の先生にジャズの影響を指摘されたこと"などが積み重なってジャズの道へ。

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マイルス・デイヴィスとのコラボレーションでも高名なピアニスト/作編曲家のギル・エヴァンスや、サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラの初期メンバーでもあったトロンボーン奏者/作編曲家のボブ・ブルックマイヤーに学んだ後、1992年に自身のオーケストラを結成した。94年に入るとドイツのレーベル〈エンヤ〉から初アルバム『Evanescence』を発表、我が国でもほぼ時差がないまま国内盤が登場している。続く『Coming About』(96年)、『Allégresse』(2000年)もリアルタイムで日本に紹介されていて、90年代後半になると大学ビッグバンドの一大イベント「YAMANO BIG BAND JAZZ CONTEST」にマリアの楽曲が登場するようにもなった。つまり20世紀から、耳ざといビッグバンド・ピープルはマリアの表現になじんでいたのである。

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初来日が実現したのは、それから十数年を経た2012年のこと。現在も提携するクラウドファンディングウェブサイト/レーベル"アーティストシェア"からの第1弾アルバムでマリアに初のグラミー賞をもたらした『Concert in the Garden』、および当時の最新アルバムであった『Sky Blue』からのレパートリーや、スタンダード・ナンバー「My Ship」の独創的な解釈を含む選曲は、ジャズ・ラージ・アンサンブルの広がりと自由を限りなく伝えるものだった。その後2013年と17年にも来日、その間の15年にはデヴィッド・ボウイとのコラボレーション「Sue (Or in a Season of Crime)」が大きな話題を集め、19年には米国ジャズ界最大の栄誉とされる「NEAジャズ・マスター賞」を受賞。ダブル・アルバム『Data Lords』は21年ピュリッツァー賞の最終候補に残った。そして今春、久々の新作『American Crow』をEP形式で発表。タイトル・チューンのMVは@MariaSchneiderOrchのYouTubeチャンネルで視聴することができる。この楽曲に関するマリアのコメントは彼女のウェブサイト、および「ダウンビート」などのジャズ雑誌で紹介されているとおりだが、個人的に解釈するとこうなる。「自慢や罵詈雑言が飛び交う世の中だからこそ、音楽の力を信じよう。音楽は我々を変容と癒しの境地へと導くのだから」、「意見の異なる相手にも耳を傾ける姿勢を忘れないようにしよう。他人を"聞こう"。ジャズは、聞くことと応えることによって生み出される、即興的な魔法である」。

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以前の公演で素晴らしいプレイを届けたフランク・キンブローやローリー・フリンクは天に召されてしまったが、ダニー・マッキャスリン、リッチ・ペリー、スコット・ロビンソンなど今回も最高峰のメンバーが集う。以前アコーディオンを担当していたゲイリー・ヴェルサーチ(ヴァセイシ)はその座をジュリアン・ラブロに譲り、ピアノで才能を発揮。前述EPで特にフィーチャーされていたマイク・ロドリゲスとジェフ・マイルズの演奏も満喫できるはずだ。各セット異なるセットリストで行われる"音楽の旅"が待ち遠しい。

LIVE INFORMATION

MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA

MARIA SCHNEIDER ORCHESTRA

2026 8.4 tue., 8.5 wed., 8.6 thu., 8.7 fri., 8.8 sat. ブルーノート東京
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/maria-schneider/

2026 8.9 sun. 【群馬】 高崎芸術劇場 / 大劇場
https://www.takasaki-foundation.or.jp/theatre/concert_detail.php?key=2243

<MEMBER>
マリア・シュナイダー(コンポーザー、コンダクター)
スティーヴ・ウィルソン(アルトサックス)
デイヴ・ピエトロ(アルトサックス)
リッチ・ペリー(テナーサックス)
ダニー・マッキャスリン(テナーサックス)
スコット・ロビンソン(バリトンサックス)
グレッグ・ギスバート(トランペット)
マイケル・ダドリー・ジュニア(トランペット)
ナージャ・ノールドハウス(トランペット)
マイク・ロドリゲス(トランペット)
キース・オークイン(トロンボーン)
ライアン・ケバリー(トロンボーン)
エヴァン・アモローソ(トロンボーン)
ジョージ・フリン(トロンボーン)
ジュリアン・ラブロ(アコーディオン)
ジェフ・マイルズ(ギター)
ゲイリー・ヴェルサーチ(ピアノ)
ジェイ・アンダーソン(ベース)
ジョナサン・ブレイク(ドラムス)

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