2026 3.29 sun., 3.30 mon., 4.13 mon.
ENTERTAINMENT BIGBAND LIVE / YUJI MIYAKE & Light Joke Jazz Orchestra with special guest CHIEKO MIZUTANI "Let's Swing Showa Pop Songs"
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
"大人数が一堂に会して演奏することで生まれる音の厚み"、"あっと驚く選曲とアレンジ"、"笑い満載のトークと、ビッグバンド・ジャズの王道をゆくサウンドの共存"に、たっぷり浸る時間がやってきました。三宅裕司&ライト・ジョーク・ジャズ・オーケストラ(LJJO)、2年ぶりの登場です。本年度の公演は3月29日、30日、4月13日の三日間。私は初日のファースト・セットに足を運び、大いに乗り、笑い、スウィングしました。
毎回テーマを決めて超満員のオーディエンスを楽しませてくれるLJJOですが、今年のテーマは"昭和歌謡をSwingしよう!"。テレビに歌番組が溢れていた時代、歌謡曲・流行歌の全盛期に老若男女を魅了したであろう楽曲を、ドライブ感たっぷりのビッグバンド・サウンドに乗せて届けてくれるのです。全曲のアレンジはもちろんトランペッターの羽毛田耕士が担当。冒頭、中森明菜の大ヒット「飾りじゃないのよ涙は」から、流麗なサックス・ソリ、トランペット/トロンボーン/サックス陣の対比、アドリブ・ソロに対する各セクションの合いの手など、ビッグバンド・ジャズならではの魅力をこれでもかと伝えてくれます。三宅裕司のドラム・プレイもオープン・ハイハットを叩く時の冴え、タイトなシンバル・レガート、軽やかなフィル・イン(オカズ)、いずれも絶好調という感じです。「無責任一代男」は、ジャズと笑いを共存させた先駆的グループ"ハナ肇とクレージーキャッツ"のヒット曲。ジャズ・ギタリストとしての一面もある植木等が歌い、ジャズ・クラリネット奏者としても知られた萩原哲晶(彼はクレージーのメンバーではありません)が書いたナンバーが、辻野進輔(アルト・サックス)や谷殿明良(トランペット)の新鮮なソロをフィーチャーしながら、令和8年の観客の前に届けられます。LJJOの専属シンガーで、公演を追うごとに人気を上昇させているのが、由紀さわり・つわりです。今年は昭和30年代に西田佐知子の日本語カヴァーで流行した「コーヒー・ルンバ」(もともとはベネズエラ産の楽曲)を、鮮やかなハーモニーやスキャットを交えながら披露しました。
素敵なお姉さまが発散する妖艶なムードが余韻を残すなか、聴こえてきたのは「万博ササニシキ」のメロディ。スペシャル・ゲストである大御所演歌歌手の水谷千重子が、猛烈な声援と拍手に迎えられて登場します。しかし、この日の演目は演歌ではありません。「You'd Be So Nice To Come Home To」(この曲を日本で流行させたヘレン・メリルは昭和40年代前半、東京で暮らしていました)を英語で歌い、さらに映画『犬神家の一族』からの「愛のバラード」、再評価高まる笠置シヅ子の「東京ブギウギ」を熱唱しました。途中、あの"豆富開き"が披露されたり、一心同体であるという芸人・友近からの音声メッセージも届くなど、場内の熱気は高まるばかり。ステージのラストは再びLJJO単独のインストゥルメンタルに戻って、ピンク・レディーの「サウスポー」、井上陽水の「少年時代」を痛快なビッグバンド・サウンドで楽しませてくれました。
(原田 2026 3.30)
Photo by Takuo Sato
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【LIVE INFORMATION】
ENTERTAINMENT BIGBAND LIVE
三宅裕司 & Light Joke Jazz Orchestra
with special guest 水谷千重子
"昭和歌謡をSwingしよう!"
2026 3.29 sun., 3.30 mon., 4.13 mon. ブルーノート東京

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