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LISA LOEB

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REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

歌、ギター、軽妙なトークに魅了される至福のひととき。

人気シンガーソングライター、リサ・ローブのステージが昨日から始まりました。親日家としても知られる彼女ですが、ブルーノート東京への登場は今回が初めて。約30年にわたる歩みが凝縮されたような選曲や、オーディエンスからその場でリクエストを募るコーナーからも、公演に寄せるリサの意気込みが大いに感じられました。
ステージがリサのソロ、つまりバンド・メンバーを帯同しない、彼女単独の弾き語りの形で進行したのも個人的には大きな収穫でした。リサの音楽のベーシックなところというか、根幹、骨格、原点というか、"ああ、リサはこうやって数々の名曲をつくりだしてきたんだな"ということが、"声とアコースティック・ギターだけ"という、これ以上ないほどシンプルで親密なフォーマットを通じて浮かびあがってきた印象です。

ライヴは「Wishing Heart」から始まりました。既発音源ではパーカッションの細やかな刻みや多重コーラスも聴くことができましたが、この日の弾き語りは"シンプル・イズ・ベスト"そのものという感じ。ギターのつまびきも実に軽快です。その後、リサは通訳の丸山京子(1990年代からの友人であるとのことです)をステージに呼び出し、東京の印象やショッピングの話も含めたリサの楽しいトークがわかりやすい日本語に翻訳されていきました。こうした計らいは、英語ネイティヴではない私にとっては実に嬉しいものですし、より日本のオーディエンスとしっかりしたコミュニケーションをとりたいというリサの熱意の表れでしょう。「Shine」では客席がシンガロング状態となり、文字通り、笑顔が広がるピースフルなひとときになりました。

リサの名を一躍高めた全米第1位ナンバー「Stay(I missed you)」は、プログラムの中盤で披露されました。ニューヨークで書き始めてから、そのデモ音源がイーサン・ホークを通じてベン・スティラーの手に渡り、映画『リアリティ・バイツ』の主題歌として一気に広まっていくエピソードは、人の縁が持つ不思議を思いっきり感じさせてくれます。その後に設けられたリクエスト・コーナーでは、リサ自身が驚くほど多数の、しかも相当に通好みなナンバーも含む楽曲が客席からコールされました。私が足を運んだ初日ファースト・セットでは「Snow Day」や「For the Birch」が弾き語りされましたが、セットごとに、内容が大きく変わってくるのは間違いのないところでしょう。公演は23日まで開催、声とギターによるフレンドリーな世界をぜひ至近距離でお楽しみください。
 
(原田 2026 3.22)

Photo by Takuo Sato

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【LIVE INFORMATION】

LISA LOEB
3.21 sat., 3.22 sun., 3.23 mon.ブルーノート東京
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3.24 tue. 大阪 梅田クラブクアトロ
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