ルーツへの敬愛を込めて 初めて日本のステージに | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ルーツへの敬愛を込めて 初めて日本のステージに

ルーツへの敬愛を込めて 初めて日本のステージに

父エルヴィスを育んだ米南部音楽の伝統への敬愛と
尖鋭的なオルタナ感覚が同居する
リサ・マリー・プレスリーの世界。
名匠Tボーン・バーネットとともに編み上げた
独自のネオ・メンフィス・サウンドが
遂に日本のライヴ・シーンに上陸した。

 2012年に発表されたリサ・マリー・プレスリーの3作目『ストーム&グレイス』は傑作だった。Tボーン・バーネットをプロデューサーに迎えたサザン・ゴシック・アメリカーナ音楽。ブルース、ゴスペル、カントリーなど米南部のディープなルーツ音楽に根ざした深みのあるサウンドに乗って、ハスキーで、どこか内省的なリサ・マリーの歌声が舞う。

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20世紀アメリカ最大のポップ・ヒーローである偉大な父親を引き合いに自らの音楽を語られることを彼女がよしとするかどうかわからないが、あのアルバムで彼女が目指したのは間違いなく父親が60年代末から70年代にかけて自らの音楽的ルーツを強く意識する中でつかみとった彼ならではのメンフィス・ロックの現在型。4月8日、ブルーノート東京で行われた初来日公演は、そんなことを改めて確信させてくれた。

 セットリストは今のところの最新作『ストーム&グレイス』の収録曲が中心。バックアップするのは、ご主人でもあるマイケル・ロックウッドを含む5人編成のバンドだ。うち、一人はペダル・スティール、マンドリン、フィドルなどを曲ごとに持ち替え多彩な表情をもたらしていた。同時期に来日していたボブ・ディランのバンドと同じアプローチ。もちろんディランのバンドに比べれば技術面でも表現力の面でもまだ発展途上ながら、リサ・マリーが目指す、尖鋭的なオルタナ感覚と深い伝統への敬愛が同居するメンフィス・サウンドを懸命にライヴの場で実践しようと一丸となる姿に胸が躍った。

LIVE1
LIVE1

photography = Takuo Sato
text = Kenta Hagiwara

リサ・マリー・プレスリー
2014.4.8 tue. - 4.10 thu.
Lisa Marie Presley(vo), Michael Lockwood(g), Damon Fox(key), John Sands(ds), Jamison Hollister(pedal steel), Luis Maldonado(b)

SET LIST
1st
1.SO LONG/2.OVER ME/3.STORM OF NAILS/4.YOU AIN'T SEENNOTHIN'YET/5.WEARY/6.SOFTEN THE BLOWS/7.IDIOT/8.LIGHTS OUT/9.S.O.B./10.UN-BREAK/11.STICKS AND STONES/EC.I'LL FIGURE IT OUT
2nd
1.SO LONG/2.OVER ME/3.STORM OF NAILS/4.YOU AIN'T SEEN NOTHIN'YET/5.SAVE ME/6.WEARY/7.CLOSE TO THE EDGE/8.IDIOT/9.LIGHTS OUT/10.S.O.B./11.UN-BREAK/12.STICKS AND STONES/EC.I NEED TO KNOW
萩原健太(はぎわら・けんた)
執筆、ラジオDJ、メディア出演等での評論をはじめ、ミュージシャン、プロデューサーとしても活動し様々なアプローチで音楽に関わる。萩原健太公式ブログ http://nothingbutpop.wordpress.com

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