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LISA ONO "Nova Summer Bossa" featuring DORA MORELENBAUM

artist 小野リサ

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

去る4月にリリースされたアントニオ・カルロス・ジョビン作品集『Sue Ann ~アントニオ・カルロス・ジョビンへのオマージュ』も大好評の小野リサが、今年も真夏のブルーノート東京に涼を添えています。昨年の公演では重鎮のホベルト・メネスカルと気鋭のテオ・ビアウを迎えたステージを楽しませてくれましたが、今年はドラ・モレレンバウムがフィーチャリング・アーティストとして登場。彼女はチェロ奏者ジャキスと歌手パウラのモレレンバウム夫妻を両親に持つ、文字通りのサラブレッドです。

セットは小野リサのパフォーマンスから始まりました。演目は『Sue Ann』にも入っていたジョビンの名曲メドレー、「Wave - Só Danço Samba - Samba de Uma Nota Só」。林正樹のピアノが生き生きとしたハーモニーを、マーティ・ホロベックのアコースティック・ベースと高橋直希のドラムスが踊り出したくなるようなビートを送り出すなか、赤いドレスを着た小野リサがギターを弾きながら快調に歌い綴っていきます。ミュージシャンの背後にあるスクリーンにはリオデジャネイロの景色が映し出され、雰囲気も倍増。私がこの初日ファースト・ショウに足を運んだ頃、外はあいにくの悪天候だったのですが、音楽はまさしく「快晴」と呼ぶにふさわしいものでした。

「以前から彼女の音楽に魅了され、癒されてきました。共演できるのが嬉しいです」という小野リサの紹介を受けて、やはり赤いドレスを着たドラ・モレレンバウムが登場。横並びに位置して、楽曲をフレーズごとに歌い分けたり、声をあわせてユニゾンやハーモニーを表現していきます。息の合ったパフォーマンスが聴けるのは本当に嬉しいですし、しかも演目にはエリス・レジーナも歌ったジョビン・ナンバー「Chovendo na Roseira」(バラに降る雨)が含まれているのですから、実に魅力的です。ドラのソロ・ヴォーカルのコーナーでは、2024年のファースト・アルバム『Pique』から「Petrico」と「Caco」を披露。とても面白いリズムの展開を持つ後者では、6弦エレクトリック・ベースに持ち替えたマーティも絶大な存在感を発揮しました。

その後も、小野とドラの日本語ヴォーカルによる「二人でお酒を」(オリジナル・アーティストの梓みちよは、デビュー当時"ボッサ・ノバ娘"として売り出されていました)、小野と林のデュオで綴られたジョビン・ナンバー「Falando de Amor」、小野とドラの二重唱で表現されたジャヴァン作の「Azul」など、多彩なナンバーが続きます。ステージの大半の曲を通じて、テナー&ソプラノ・サックス、クラリネット、フルートを使い分けて絶妙なオブリガートを入れてきた鈴木広志は「Mas Que Nada」で入魂のテナー・サックス・ソロを聴かせてくれました。そしてオーラスではスティーヴィー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love You」と「Don't You Worry 'bout a Thing」をメドレーで届け、満員のオーディエンスからスタンディング・オベーションを引き出しました。
小野リサ "Nova Summer Bossa" featuring ドラ・モレレンバウム公演は20日まで開催。美しく調和する歌唱とバンド演奏を、ぜひ至近距離でお楽しみくださいませ。
 
(原田 2026 7.18)

Photo by Takuo Sato

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【LIVE INFORMATION】

7.17 fri., 7.18 sat., 7.19 sun., 7.20 mon.
LISA ONO "Nova Summer Bossa" featuring DORA MORELENBAUM
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