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JAKE SHIMABUKURO

artist JAKE SHIMABUKURO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

ウクレレで世界の音楽や人々を結びつけるアンバサダー的存在、ジェイク・シマブクロが初めてのブルーノート東京公演を開催中です。ホール・コンサートでの登場機会が多い彼だけに、その華麗な指さばき、日本語もまじえたフレンドリーなMC、演奏するのが楽しくてしようがないという感じの笑顔が、より近い距離で楽しめるのも今回のライヴの大きな魅力です。しかも去る7月8日には、新作『ポップ・エクスペリエンス』と『カーム・シーズ』を同時発売したばかり。まさに絶好調、波に乗っている状態でのステージといえましょう。

超満員のオーディエンスからの熱烈な拍手を受け、軽やかな足取りで登場した彼が最初に弾き始めたのは、最初期からの愛奏曲である「While My Guitar Gently Weeps」。ザ・ビートルズ(ジョージ・ハリスン)による哀感のこもったメロディを、ウクレレのあたたかな音色で、じっくりと語りかけるように聴かせます。続く「Golden」は『ポップ・エクスペリエンス』収録のナンバー。ルーパーを用いながら、ハーモニクス奏法も活用し、楽器をパーカッション的に叩くプレイも盛り込んで、"ひとりウクレレ・オーケストラ"的響きをリアルタイムで生み出します。そして『カーム・シーズ』収録の「Wailau」では、日本に初めて持参したというバリトン・ウクレレ(80年前に制作されたそうです。低めの音が出ます)を用いて、実に抒情的な演奏を繰り広げました。激しさや新しさと、優しさや伝統的な響き。それらがジェイク・シマブクロの中で、本当に自然に共存しているところがとても心地いいです。

ソロで至芸を聴かせたあと、いよいよサポート・ベーシストのショーン・コンリーが登場します。フランスの伝説的巨匠フランソワ・ラバトに師事し、ヨー・ヨー・マが結成したシルクロード・アンサンブルにも参加。よりジャズ的なところではジョン・イラバゴンやジョン・ゾ―ンとのレコーディングも残す凄腕です。彼のベース・ラインが演奏をリードする「6/8」をパワフルに聴かせた後、演奏されたのは、スティーヴィー・ワンダーが書いてジェフ・ベックの演奏で広まった"泣きのバラード"「Cause We've Ended As Lovers」。ここでのショーンは"黒子"に徹し、選び抜かれた音で、ジェイクのプレイをとことん引き立てます。1曲演奏し終わるごとに笑顔でフィスト・バンプ(fist bump)をするふたりの姿もとても印象的でした。後半では、ブルース・リーに捧げられた「Dragon」が圧巻。ジェイクはタッピング奏法を織り交ぜながら弾きまくり、ショーンは前半でコントラバス、後半でエレクトリック・ベースと楽器を持ち替えながら達人ぶりを味わわせてくれました。

「ブルーノート東京には小曽根真や、チック・コリアとベラ・フレックの共演などを見にきたことがあるけれど、今回、演奏家としてこのアイコニックな場所に立つことができて嬉しい」と語ったジェイク・シマブクロ。来たる25周年に向けてのさらなる飛翔も予感させる来日公演は、12日まで開催されます。
(原田 2026 7.11)

Photo by Makoto Ebi

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【LIVE INFORMATION】

JAKE SHIMABUKURO
2026 7.10 fri., 7.11 sat., 7.12 sun. ブルーノート東京
詳細はこちら

SET LIST

2026 7.10 FRI.
1st
1. WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS
2. GOLDEN
3. WAILAU
4. 6/8
5. CAUSE WE’VE ENDED AS LOVERS
6. KULA BLUES
7. ICHIGO ICHIE
8. ORANGE WORLD
9. DRAGON
10. THE LEGEND OF JOSEPH KEKUKU
11. BOHEMIAN RHAPSODY
EC. HULA GIRL
 
2nd
1. AVE MARIA
2. GOLDEN
3. WAILAU
4. 6/8
5. CAUSE WE’VE ENDED AS LOVERS
6. KULA BLUES
7. ICHIGO ICHIE
8. ORANGE WORLD
9. DRAGON
10. BOHEMIAN RHAPSODY
11. THE LEGEND OF JOSEPH KEKUKU
EC. HULA GIRL

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