2026 7.10 fri., 7.11 sat., 7.12 sun.
JAKE SHIMABUKURO
artist JAKE SHIMABUKURO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ウクレレで世界の音楽や人々を結びつけるアンバサダー的存在、ジェイク・シマブクロが初めてのブルーノート東京公演を開催中です。ホール・コンサートでの登場機会が多い彼だけに、その華麗な指さばき、日本語もまじえたフレンドリーなMC、演奏するのが楽しくてしようがないという感じの笑顔が、より近い距離で楽しめるのも今回のライヴの大きな魅力です。しかも去る7月8日には、新作『ポップ・エクスペリエンス』と『カーム・シーズ』を同時発売したばかり。まさに絶好調、波に乗っている状態でのステージといえましょう。
超満員のオーディエンスからの熱烈な拍手を受け、軽やかな足取りで登場した彼が最初に弾き始めたのは、最初期からの愛奏曲である「While My Guitar Gently Weeps」。ザ・ビートルズ(ジョージ・ハリスン)による哀感のこもったメロディを、ウクレレのあたたかな音色で、じっくりと語りかけるように聴かせます。続く「Golden」は『ポップ・エクスペリエンス』収録のナンバー。ルーパーを用いながら、ハーモニクス奏法も活用し、楽器をパーカッション的に叩くプレイも盛り込んで、"ひとりウクレレ・オーケストラ"的響きをリアルタイムで生み出します。そして『カーム・シーズ』収録の「Wailau」では、日本に初めて持参したというバリトン・ウクレレ(80年前に制作されたそうです。低めの音が出ます)を用いて、実に抒情的な演奏を繰り広げました。激しさや新しさと、優しさや伝統的な響き。それらがジェイク・シマブクロの中で、本当に自然に共存しているところがとても心地いいです。
ソロで至芸を聴かせたあと、いよいよサポート・ベーシストのショーン・コンリーが登場します。フランスの伝説的巨匠フランソワ・ラバトに師事し、ヨー・ヨー・マが結成したシルクロード・アンサンブルにも参加。よりジャズ的なところではジョン・イラバゴンやジョン・ゾ―ンとのレコーディングも残す凄腕です。彼のベース・ラインが演奏をリードする「6/8」をパワフルに聴かせた後、演奏されたのは、スティーヴィー・ワンダーが書いてジェフ・ベックの演奏で広まった"泣きのバラード"「Cause We've Ended As Lovers」。ここでのショーンは"黒子"に徹し、選び抜かれた音で、ジェイクのプレイをとことん引き立てます。1曲演奏し終わるごとに笑顔でフィスト・バンプ(fist bump)をするふたりの姿もとても印象的でした。後半では、ブルース・リーに捧げられた「Dragon」が圧巻。ジェイクはタッピング奏法を織り交ぜながら弾きまくり、ショーンは前半でコントラバス、後半でエレクトリック・ベースと楽器を持ち替えながら達人ぶりを味わわせてくれました。
「ブルーノート東京には小曽根真や、チック・コリアとベラ・フレックの共演などを見にきたことがあるけれど、今回、演奏家としてこのアイコニックな場所に立つことができて嬉しい」と語ったジェイク・シマブクロ。来たる25周年に向けてのさらなる飛翔も予感させる来日公演は、12日まで開催されます。
(原田 2026 7.11)
Photo by Makoto Ebi
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【LIVE INFORMATION】
JAKE SHIMABUKURO
2026 7.10 fri., 7.11 sat., 7.12 sun. ブルーノート東京

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