2026 6.10 wed., 6.11 thu., 6.12 fri., 6.13 sat.
DAVE KOZ & FRIENDS: SUMMER HORNS featuring Jeff Bradshaw, Marcus Anderson, Marcel Anderson, Leo P & Evan Taylor
artist DAVE KOZ
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ひとあし早い夏の到来を告げるような、輝かしく、熱く、はじけたステージが開催されています。
スムース・ジャズのヒーロー、デイヴ・コーズが7年ぶりのブルーノート東京公演をおこなっているのです。これまでのステージはワン・ホーン編成が主でしたが、今回は計5本の管楽器からなるプロジェクト"サマー・ホーンズ"を率いての登場です。定評あるエンターテイナー性はもちろんのこと、デイヴの音楽の持つグルーヴィーなところ、ダンサブルなところ、ファンクやソウル・ミュージックやブラス・ロックに寄せる愛もこれでもかと伝わる、楽しすぎて時間があっというまに過ぎてしまうプログラムです。
オープニングSEが流れる中、ステージにはまずランディ・ジェイコブス(ギター&ミュージカル・ディレクター)、ナサニエル・カーニー(ベース)、デメトリス・エヴェレット(ドラムス)、セダー・ジョーンズ(パーカッション)、ナイル・ハーグローヴ(キーボード)が登場。その後、サマー・ホーンズの面々がお揃いの衣装で現れます。トロンボーンのジェフ・ブラッドショウは"フレッド・ウェスリー(JB's)の再来"との声もある奏者で、国内盤も出たアルバム『ボーン・ディープ』にはジル・スコット、ビラル、エンダンビなども参加していました。トランペットのエヴァン・テイラーは今年29歳、グループの最年少と思われます。リー・モーガンやブルー・ミッチェルを敬愛するだけあって、アドリブ・ソロにはビバップ的なフレーズも出てきます。今後、モダンジャズの世界も活気づけてくれることでしょう。テナー・サックスとアルト・サックスを兼ねるマーカス・アンダーソンはまた、抜群のダンサーでもあります(グループの振り付けも手掛けているそうです)。プリンス&ニュー・パワー・ジェネレーションで活動したほか、スティーヴィー・ワンダー、ジュディス・ヒル、エリック・ベネイらと共演してきました。そしてバリトン・サックスは、この楽器の新たな革命児といっていいであろうレオ・P。私は数年前にYouTubeで見て一瞬でファンになってしまったのですが、あのエッジの立った音色、すさまじい圧で迫るタンギング、カラフルな髪の毛、華やかなパフォーマンスをナマで楽しめるのは本当に大きな喜びです。
そして彼らを束ねるのが、まさにスター・オブ・ザ・ショウのデイヴ・コーズ。アルト・サックスを中心に、カーブド・ソプラノ・サックス、テナー・サックスも吹き、ヴォーカルやMCも含めて一瞬の気もそらしません。定番のひとつである「Together」も、5管で演奏されると逞しさが倍増といった感じです。この日とりあげられたレパートリーの大半は"ホーン・セクションのかっこいい先輩バンド"へのトリビュートでしたが、アイズ・オブ・マーチのブラス・ロック定番を見事にサマー・ホーンズ流にアレンジした「Vehicle」、アース・ウィンド&ファイアーのヴァージョンに表敬した「Got to Get You into My Life」は、特に圧巻。マーカス・アンダーソンとは双子の兄弟であるマーセル・アンダーソンの歌声も実によく伸びて、ステージ上では11人の男たちが、まさに"グルーヴにすべてを捧げている"といった感じでした。
「次が本当のラスト・ナンバーだ」と言っておきながら、何曲もつなげてメドレー形式にしてしまうサービス精神も痛快! ハッピー&ファンキーな宴は13日まで続きます。
(原田 2026 6.11)
Photo by Tsuneo Koga
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【LIVE INFORMATION】
DAVE KOZ & FRIENDS: SUMMER HORNS
featuring Jeff Bradshaw, Marcus Anderson, Marcel Anderson, Leo P & Evan Taylor
2026 6.10 wed., 6.11 thu., 6.12 fri., 6.13 sat. ブルーノート東京

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