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INCOGNITO "Music. Magic. Ironic."

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

今年で結成47周年! 昨年9月の「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN」への登場やブルーノート東京公演の熱気が冷めやらぬ中、インコグニートが最新アルバム『Music. Magic. Ironic.』を携えて来日中です。すでにZepp Namba、Zepp Fukuokaでのライヴを終え、27日から31日まではブルーノート東京で5日間連続公演が予定されています。私は27日のファースト・ショウに足を運びましたが、超満員のオーディエンスを立ち上がらせ、踊らせる音作りには、いっそう磨きがかかっている印象を受けました。

前半では『Music. Magic. Ironic.』の収録曲が次々と、目の前で披露されました。オープニングの「Running Away」は、昨年亡くなったロイ・エアーズが1970年代に発表した代表曲。インコグニートは彼の訃報に接する前にレコーディングを済ませていたとのことです。ロイ自身のヴァージョンも「かっこいい」の一言に尽きますが、インコグニートはこれを4人のヴォーカリストをフィーチャーしたアレンジで届けます。歌い手たちはチェリー・V、クレオ・レイン・スチュワート、トニー・モムレルに、"ポスト・エイミー・ワインハウスの最右翼"と紹介されたこともあるナタリー・ダンカン。ソロで歌ってもハモリを入れてもトップ・クラスの面々が並び、さらに今回は気鋭のキッコ・アロッタと大ベテランのグラハム・ハーヴィーのツイン・キーボードも楽しむことができます。ステージに並ぶのは、総勢14人。これまでの最大規模といっていいアンサンブルが、創設者/ギタリスト/プロデューサーであるブルーイの指令によって炸裂するのです。

「It's About Time」、「Reasons To Love」、「Can't Be A Fool」と新作からの曲が続き、途中からは、ブルーイがニューヨーク滞在中に作曲したという「One Hundred And Rising」、わずか15分で書いたらしい「Still A Friend Of Mine」など、90年代からの人気レパートリーが続きます。途中ではサックスのポール・ブース、ドラムスのフランチェスコ・メンドリア、パーカッションのジョァン・カエタノの3人だけがステージに残って「Afro Blue」を演奏するパートもありました。そしてここからフルメンバーが再び揃い、階名による歌詞をキコが歌う「1993」、クレオの高音ヴォーカルが冴えわたる「Everyday」、大定番の「Don't You Worry 'Bout A Thing」などを届けてくれました。

ポジティヴなエネルギーに溢れた音楽に、全身で浸ることのできるひととき。公演はソールド・アウトになっていますが、キャンセル待ちが出ることもあります。ぜひ彼らのステージを会場で体感してください。


(原田 2026 1.28)

Photo by Jun Ishibashi


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【LIVE INFORMATION】

INCOGNITO "Music. Magic. Ironic."
2026 1.27 tue., 1.28 wed., 1.29 thu., 1.30 fri., 1.31 sat. ブルーノート東京
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