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SENRI OE TRIO

artist 大江千里

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

"We are SENRI OE TRIO from New York!"
オープニングの「Apollo」を演奏後、大江千里はこう第一声を放ちました。昨年9月にはタイムズ・スクエア近くの「バードランド・シアター」で計4回の公演を行い、すべてをソールド・アウトに。マット・クロージー(ベース)、ロス・ペダーソン(ドラムス)とのコンビネーションもいっそうの緻密さを増しています。この3人の演奏を私が初めて聴いたのは2022年のことでしたが、いまや"不動のトリオ"という言葉がぴったりの3人です。

シンガーソングライター時代の楽曲とニューヨーク移住後の心象風景を織り込んだ楽曲を織り込みながら、全曲、大江のオリジナル・ナンバーによるステージが続きます。曲調は本当に多彩で、しかもセットリストがメリハリに富んでいます。「どの楽曲を、どのような順番で演奏して、よりオーディエンスに楽しいひと時を過ごしてもらうか」を徹底的に考えてのステージングなのでしょう。そしてステージ上のトリオも本当に嬉しそうにプレイしています。マットの音色と音程の良さ(だから大江のピアノとのユニゾン・パートも冴えわたるのです)、アディショナル・スネアも活用したロスの叩きっぷりも見事です。「Bikini」ではもちろん観客からのハンドクラップが巻き起こり、2012年に発表したジャズ・ピアニストとしてのデビュー作『Boys Mature Slow』からの快活なタイトル曲や抒情的な「My Island」のトリオ・ヴァージョン(アルバムには管楽器も参加)も強く印象に残るものでした。

また、ライヴの中盤ではトリオとしての新しいレパートリーも楽しむことができました。1985年発表の7thシングル「Real」、やはり80年代の楽曲で大江いわく、今回"キューティーなテクノアレンジにした"という「Reckless Eyes(向こうみずな瞳)」、さらに先日書き上げたばかりという「Mohawked」です。この「Mohawked」ではベースやドラムのアドリブもフィーチャーされたのですが、マットはオスカー・ペティフォードの「Tricotism」の一節も引用、ロスは左手のスティックをスネア・ドラムの上に立てて、それを右手のスティックで打つという、フィリー・ジョー・ジョーンズを彷彿とさせる技も届けてくれました。大江千里トリオは、夏ごろを目安にニュー・アルバムのリリース予定とのことで、以上3曲をディスクで聴ける日も楽しみです。

MCではまた、大江が"2026年の決意"を4つ語るシーンもありました。こちらもぜひ、会場に足を運んで、本人の口調を楽しんでいただけたらと思います。Senri Jazzの生のエネルギーが味わえるトリオ公演は明日22日まで行われます。
(原田 2026 1.21)

Photo by Makoto Ebi


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【LIVE INFORMATION】

SENRI OE TRIO
2026 1.20 tue., 1.21 wed., 1.22 thu. ブルーノート東京
詳細はこちら

SET LIST

2026 1.20 TUE.
1st
1. APOLLO
2. AKIUTA
3. BIKINI
4. I WANNA LIVE WITH YOU
5. STELLA’S COUGH
6. REAL
7. RECKLESS EYES
8. MOHAWKED
9. BOYS MATURE SLOW
10. MY ISLAND
11. HIGHLINE BASH
12. THE ADVENTURE OF UNCLE SENRI
13. ORANGE DESERT
EC1. P.N.D.
EC2. ありがとう
 
2nd
1. APOLLO
2. AKIUTA
3. BIKINI
4. I WANNA LIVE WITH YOU
5. STELLA’S COUGH
6. BOYS MATURE SLOW
7. MY ISLAND
8. REAL
9. RECKLESS EYES
10. MOHAWKED
11. HIGHLINE BASH
12. THE ADVENTURE OF UNCLE SENRI
13. ORANGE DESERT
EC. P.N.D.

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