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YELLOWJACKETS

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

約45年の歴史を誇る超名門ユニット、イエロージャケッツが本当に久しぶりにブルーノート東京で公演中です。顔ぶれはオリジナル・メンバーのラッセル・フェランテ(ピアノ、キーボード)、1990年からフロントマンを務めるボブ・ミンツァー(テナー・サックス、EWI)、一度グループを離れたものの2010年に戻ってきたウィリアム・ケネディ(ドラムス)、2015年に加入したグループ最年少のデイン・アルダーソン(エレクトリック・フレットレス・ベース)。不動の顔ぶれで十年以上も活動している4人が、磨きあげ、育んできた"イエロージャケッツ・サウンド"を目の前で楽しめるのは至福のひとときといっていいでしょう。しかも、アルバム『Fasten Up』がグラミー賞の最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされた、その余韻が残る中でのステージなのです。

オープニングは1998年発表の人気盤『Club Nocturne』からの「Spirit Of The West」。そこでソプラノ・サックスを奏でていたミンツァーが、今回はテナーに持ち替えて、優しくも力強い音色でメロディを奏であげていきます。フェランテもキーボードのパートよりもピアノ演奏を重視して、全体的に滋味深さ、味わいが格段に増した印象を受けました。"ライヴによって楽曲が成長・熟成していく"という現象の、とても美しい姿に出会った感じです。続く、これも十八番の「Dewey (For Miles)」では、ミンツァーがEWIを演奏。マイルス・デイヴィスのミュート・トランペットを意識したような音色を出しながらフレーズを提示していきます。ラッセルがキーボードから導き出す和音も、いかにもマーカス・ミラー・プロデュースのマイルスのアルバムに出てきそうなミステリアスな響きです。

この2曲で彼らの持つ幅広い音楽性を再認識させられた後、飛び出したのは2010年代からのレパートリーである「Tenacity」。題名には"粘り強さ"とか"不屈の精神"という意味がありますが、それこそがイエロージャケッツ持続の秘訣なのかもしれません。モダン・ジャズへの深い愛情を感じさせる曲調を持つナンバーで、複数のフロア・タムを効果的に用いたケネディのダイナミックなドラム・ソロにも大きな拍手が巻き起こりました。ケネディはまた、最新アルバムのタイトル曲「Fasten Up」でも驚愕もののプレイを披露。爆裂するような音量で叩いても、思いっきり抑えて叩いても、同じように音色の粒が揃っているのは、すなわちこれ名人中の名人である証しです。しかもアルダーソンとのコンビネーションが抜群に良く、トリッキーな"キメ"を何度も含む「Fasten Up」は、ベースとドラムスの見事な呼応がいかに現イエロージャケッツの大きな魅力につながっているかを証明しました。

後半も、アイルランドの舞曲"ジーグ"を思わせる急速調の「Freda」、40年来のキラーチューンである「Revelation」を立て続けに演奏、豊かな歴史を持つグループだからこそのソングブックで満員のオーディエンスを沸かせに沸かせました。公演は3日まで行われます!
(原田 2026 10.2)

Photo by Tsuneo Koga

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【LIVE INFORMATION】

YELLOWJACKETS
2026 10.1 thu., 10.2 fri., 10.3 sat. ブルーノート東京
詳細はこちら

SET LIST

2026 10.1 THU.
1st
1. SPIRIT OF THE WEST
2. DEWEY
3. TENACITY
4. THE TRUTH OF YOU
5. FASTEN UP
6. FREDA
7. INTRIGUE
EC. REVELATION
 
2nd
1. FATHER TIME
2. THE LION
3. BROKEN
4. GERALDINE
5. MONK’S HABIT
6. AN INTERESTING DREAM
7. EVEN SONG
8. CLAIRE’S SONG
EC. DOWNTOWN

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