2026 5.10 sun., 5.11 mon., 5.12 tue., 5.13 wed., 5.14 thu.
CANDY DULFER "FUNKALICIOUS TOUR" IN JAPAN
artist CANDY DULFER
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ファンキー・ミュージックを世界に広めるキャンディ・ダルファーが、今年も超満員のオーディエンスを沸かせています。今回の来日は、昨年から続いている"FUNKALICIOUS TOUR"の一環としてのもの。大阪と福岡の公演を大成功に終え、5月10日からブルーノート東京5デイズ・10公演が始まりました。前回と同じ顔ぶれによる、まさに鉄壁のコンビネーションによるステージです。
オープニングはキャンディの代表曲のひとつである「Sax-A-Go-Go」。しかし往年のテイク通りにプレイするのではなく、時代に応じて、リアレンジでブラッシュアップしていくのがキャンディ流です。タメが利いているというか、粘っこさが増したというか、妙に気持ちいいリズムに乗って、キャンディのアルト・サックス、マーク・マンジャンのテナー・サックス、エフェ・アルデムのトロンボーンが厚みのあるアンサンブルを奏でます。アルト~テナー~トロンボーンという楽器の組み合わせは、かつてメイシオ・パーカーとピー・ウィー・エリスとフレッド・ウェスリーが組んでいた"JBホーンズ"と同一。さまざまな時代のファンクを愛してやまないキャンディは、おそらく彼らへのリスペクトも込めて、このコンビネーションを選んだのでしょう。
このエヴァーグリーン的チューンを2026年に届けた後は、まだレコーディングしていない出来たての新曲「Discoball」へ。「こういう時代だからこそ、さらにポジティヴなエネルギーが必要」というキャンディの思いがこめられたナンバーです。ミラーボールがくるくる回るなか、飛び切りダンサブルな歌や演奏が繰り広げられました。近作『We Never Stop』からの「YeahYeahYeah」では観客からごく自然に手拍子が沸き起こり、"今回のセットリストは徹底的にアッパーでいくのかな"と思わせたところで、登場したのは「Lily Was Here」。まだ十代だった頃のキャンディが認められるきっかけとなった、デイヴ・スチュワート作曲の抒情的なナンバーです。キャンディのバンド"ファンキー・スタッフ"が誇る重鎮ギタリスト、ウルコ・ベッドの流麗なプレイも大きな聴きものでした。プログラム後半ではまた、スロー・テンポの「The Climb」も届けてくれました。以前の公演ではイヴァンのファルセットとキャンディのサックスが織りなすコンビネーションが圧巻でしたが、今回は新たな趣向があります。それはなにか、ぜひ会場でこの曲に耳を傾けてほしいと思います。新傾向といえば、「Galaxy」でのキャンディはドラムスも演奏(!)、"これを聴かなくてはキャンディのライヴに来た気がしない"というファンも多いであろう大定番「Pick Up the Pieces」は、パーラメントの「Flash Light」を織り交ぜてリアレンジした「P-FUNK the Pieces」へと進化しておりました。
キャンディとファンキー・スタッフの面々は14日までブルーノート東京に登場後、16日の高崎芸術劇場 / スタジオシアターでのステージで今回の"FUNKALICIOUS TOUR" IN JAPANツアーをしめくくります。前回の来日時は母堂の他界のために日程の途中で帰国せざるを得なかったキャンディですが、先人への敬意、いま生きていることの大切さ、ファンクへの愛はますます高まるばかりとの印象を受けました。喜びいっぱいのパーティーに、ぜひお越しください!
(原田 2026 5.11)
Photo by Takuo Sato
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【LIVE INFORMATION】
CANDY DULFER
"FUNKALICIOUS TOUR" IN JAPAN
2026 5.7 thu. なんばHatch
2026 5.8 fri. Zepp Fukuoka
2026 5.10 sun., 5.11 mon., 5.12 tue., 5.13 wed., 5.14 thu. ブルーノート東京
2026 5.16 sat. 高崎芸術劇場 / スタジオシアター

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