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BOB JAMES TRIO

artist BOB JAMES

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

ピアノ/キーボード奏者、作編曲家、バンド・リーダー、プロデューサー、そして数々のサンプリング・ソースの生みの親として幅広い音楽ファンの心を掴むボブ・ジェームスが、今年も軽やかな足どりでブルーノート東京にやってきました。4月30日にはブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラの公演にスペシャル・ゲストとして登場、そして昨日5月1日から、いよいよ彼自身のトリオによるステージが始まりました。

ボブはアコースティック・ピアノに専念し、エレクトリック・ベースを弾くこともあるマイケル・パラッツォーロも今回はアコースティック・ベース(コントラバス)のみをプレイします。ボブの幅広い年代にわたる、フュージョン黄金時代に作られた楽曲も含む多彩なプログラムをコントラバスひとつでこなすのは驚きの一言につきますが(つまりボブがかつて、ゲイリー・キングやエイブラハム・ラボリエルといったエレクトリック・ベースの名手とレコーディングした楽曲もプレイするのです)、マイケルはピアノとのユニゾンを軽々とこなし、ほとんどの曲でアドリブ・ソロも繰り広げます。ボブとの共演はおよそ10年になるのでしょうか、まさしく磨きあげられたベースとピアノのコンビネーションに浸ることができました。そして今回、新たなドラマーに迎えられたのはJohn Mahon(ボブは"メイハン"という感じで発音)。1980年代から活動する名手で、エルトン・ジョンとの長期間にわたる共演で知られているほか、B.B.キングや、スムース・ジャズ系ギタリストであるピーター・ホワイトのレコーディング等にも参加してきました。数々のパーカッションを含む独自のドラム・セットから生み出される音は実に多彩です。彼はまた、ヴォーカリストとしての才能も持っていて、この日は「Take Me to the Alley」を、ドラムの"叩き語り"で聴かせてくれました。

初日ファースト・セットでは、ほかに1990年の作品『Grand Piano Canyon』に収録されていた「Worlds Apart」、2018年の作品『Espresso』からの「Shadow Dance」、オールスター・ユニット"フォープレイ"の2004年の作品『Journey』に入っていた「Avalabop」、1970年代からの人気曲である「Angela」、まだレコーディングしていない作りたてのナンバー等、コアなファンが大喜びしそうなものから超定番までとりあげてくれました。「Worlds Apart」はこれまで一度もライヴで演奏したことがなかったらしく、こうしたレア曲の採用も今回の公演のポイントといえましょう。

"AIには決してできない世界を、生身の人間3人で届けるよ"、途中のMCでボブはそのようなことも語っていました。息子や孫のような世代のミュージシャンと一体となって、超満員の観客を沸かせる86歳!なんとかっこいいことでしょう。公演は4日までオフ日なしで続きます。
 
(原田 2026 5.2)

Photo by Takuo Sato

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【LIVE INFORMATION】

4.30 thu.
BLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA ブルーノート東京
featuring LYN INAIZUMI with special guest BOB JAMES
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5.1 fri., 5.2 sat., 5.3 sun., 5.4 mon.
BOB JAMES TRIO ブルーノート東京
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