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JOHN TROPEA BAND featuring STEVE GADD, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL, LEON PENDARVIS, ZEV KATZ & DAVE RIEKENBERG with special guest RANDY BRECKER @Motion Blue YOKOHAMA

artist JOHN TROPEA , RANDY BRECKER

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


ポール・サイモン、ヴァン・モリソン、ローラ・ニーロ、デオダート、エリック・クラプトン、アリス・クーパー、ドクター・ジョン、ティト・プエンテ、ブルース・ブラザーズ・・・

共演ミュージシャンを並べていけば、ちょっとした人名辞典ができることでしょう。ニューヨークを代表するファースト・コール・ギタリスト、ジョン・トロペイが盟友たちとのオールスター・バンドで来日しています。本日12日から「ブルーノート東京」での公演が始まりますが、ぼくは11日に「モーション・ブルー・ヨコハマ」で行なわれたライヴに足を運びました。

これまでの彼のリーダー・バンドには、割と小編成のものが多かった印象があるのですが、今回は4人の管楽器奏者を迎えた仕上がり。リッチでゴージャスなホーンの響き、スティーヴ・ガッドを含む重厚なリズム・セクションを従えて、トロペイのギターがソロにコードにカッティングに大活躍します。名手レオン・ペンダーヴィス(日野皓正の傑作ジャズ・ファンク・アルバム『シティ・コネクション』にも関わっていました)がオルガンに専念していたのも個人的な"ツボ"でした。トロペイは大のオルガン・ファンでもあるのです。ジミー・スミスやジャック・マクダフの音作りに憧れ、バークリー音楽院在学中に初めてオルガン入りのバンドで演奏、オルガンとプレイした経験を「自分の音楽的成長に、とても大きな影響を与えてくれた」と振り返っています。

今回のライヴの曲目は、2014年にリリースされたアルバム『Gotcha Rhythm Right Here』からのものが中心。ブルース、R&B、ファンク、サンバ、モダン・ジャズなどの要素がごく自然に融合したトロペイのオリジナル・ナンバー(個人的には、「Bikini Beach」がこれからの季節にぴったりだと思いました)が次々と目の前でプレイされます。ブルース・ブラザーズ・バンドでの盟友ルー・マリーニはテナー・サックスに加えてアルト・フルートも手がけ(通常のフルートより低い音を出す)、ランディ・ブレッカーはエフェクターを通さずにトランペットを吹きました。ベースのゼヴ・カッツはトロペイやランディやガッドたちの次の次の世代に属するファースト・コールですが、シンディ・ローパー、エルトン・ジョン、ブライアン・フェリー、ホール&オーツ、アマンダ・ブレッカー(ランディとイリアーヌの愛娘)等のサポートをこなしてきた凄腕。彼がガッドと一体となって送り出すリズムの心地よさに、からだが動き出さないリスナーはいないのではないでしょうか。

絶好調を維持したまま、彼らはブルーノート東京にやってきます。これだけのメンバーが揃ったステージは、どう控えめに言っても、なかなか見られないはずです。大都会で磨き上げられた最高峰のグルーヴを、ぜひご体感ください!
(原田 2017 6.12)


Photo by Hitomi Katada

●JOHN TROPEA BAND featuring STEVE GADD, "BLUE" LOU MARINI, LARRY FARRELL, LEON PENDARVIS, ZEV KATZ & DAVE RIEKENBERG with special guest RANDY BRECKER
2017 6.12 mon., 6.13 tue. ブルーノート東京
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