
ほかの誰にも真似できないエモーショナルなサウンド、強烈なR&Bフィーリング。アルト・サックス界の最高峰に立ち続けるデヴィッド・サンボーンが、ブルーノート東京の20周年を記念して、超実力派トロンボーン奏者、村田陽一率いるホーン・セクションを加えた特別編成のユニットで帰ってくる! 約4年ぶりのニュー・アルバム『ヒア・アンド・ゴーン』では、エリック・クラプトンやサム・ムーアをゲストに迎え、さらにブルース・テイストを強めた音作りを展開しているサンボーン。彼のソウルフルなサックス・プレイと、ホーン・セクションの豊かな響きがブレンドしたとき、クラブはこれまでにない感動と興奮に包まれることだろう。
●フル・ネームはデヴィッド・ウィリアム・サンボーン。1945年7月30日、フロリダ州タンパ生まれ、セントルイス育ち。小児マヒのリハビリのためアルト・サックスを手にする。ノース・ウェスタン大学とアイオワ大学で音楽を学んだ後、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドに参加。’70年代序盤にニューヨークに出ると、ギル・エヴァンスの実験的なオーケストラの要員を務める一方で、スティーヴィー・ワンダー、ジェイムス・テイラー、ポール・サイモンら様々な人気者のバックでもプレイ。’75年に『テイキング・オフ』でアルバム・デビューを飾った。同時にブレッカー・ブラザーズとも共演し、ニューヨーク・フュージョンの先駆けとして脚光を浴びた。’81年には、『夢魔』収録の〈オール・アイ・ニード・イズ・ユー〉でグラミーの「ベストR&Bインストゥルメンタル賞」を獲得。これを皮切りに、『ストレイト・トゥ・ザ・ハート』『ダブル・ヴィジョン』『チェンジ・オブ・ハート』『クローズ・アップ』で、グラミーの「ポップ・インストゥルメンタル賞」や「ジャズ・フュージョン賞」などを受賞してきた。また、’91年のアルバム『アナザー・ハンド』から、チャーリー・ヘイデンやビル・フリゼールらジャズ・ミュージシャンとの親交を結び、R&Bオリエンテッドなスタイルとストレート・ジャズを両輪に多彩な演奏を展開。マンハッタンのクラブ“ニッティング・ファクトリー”にも出演するなどして、改めてジャズ・ファンにアピールした。そして’92年の『アップフロント』でエリック・クラプトンと、’95年の『パールズ』でジミー・スコットやリンダ・ロンシュタットと共演。さらに’97年には、ジョー・サンプル、エリック・クラプトン、マーカス・ミラーらと“レジェンド”を結成し欧州をツアー。’00年は、ジョー・サンプル、リチャード・ボナ、ブライアン・ブレイドとの“SSBBバンド”で欧米をツアー後、ブルーノート東京にも出演。それぞれ、アルバム・リリースまで至らなかったことも手伝って、フュージョン・ミュージックの歴史に伝説を刻むことになった。また、’99年のグラミー受賞作『インサイド』を最後にワーナー・グループを離れ、名門のヴァーヴ・レコードに移籍。’03年の第1弾の『タイムアゲイン』、’04年の第2弾『クローサー』でアコースティック路線を改めて追求。名匠フィル・ラモーンにプロデュースを任せ、サム・ムーアやエリック・クラプトンらをゲストに迎えた最新作『ヒア・アンド・ゴー』(ユニバーサル・ミュージック)では、ブルースの古典に立ち返りながら自分史を再読し、独創的な表現世界をなお突き詰めている。来日するのは、’08年夏の東京JAZZ以来で、ブルーノート東京に出演するのは’07年12月以来1年ぶりだが、邦人グループとの日本公演はこれが初めて。
●Y.M.ホーンズを率いるトロンボーン奏者の村田陽一は、1963年7月25日、静岡県生まれ。12歳でトロンボーンを始め、大学生でジャズに傾倒。セッション・プレイヤーとして持ち場を広げた’80年代中盤から、“JAGATARA”や“オルケスタ・デ・ラ・ルス”など様々なグループに於けるプレイと編曲で頭角を現した。’91年に自身のグループ“SOLID BRASS”を結成すると、渡辺貞夫、桑田佳祐、デヴィッド・サンボーン、マイケル・ブレッカーら内外のスターたちとアルバム制作。中でも、渡辺貞夫とサンボーンと息を通わせ、’96年は「渡辺貞夫ビッグ・バンド」の音楽監督とコンサート・マスターを兼務。サンボーンとは’99年にソロ名義の『HOOK UP』を録音し、互いの共感を育んできた。プロデュースの仕事は、渡辺貞夫、南佳孝、小野リサ、“PONTA BOX”など多岐に及び、アレンジングでも、洋楽と邦楽はもちろんのこと、ジャンルの敷居も飛び越えて引っ張りだこの人気。自己名義では現在“Y.M.ホーンズ”のほか、“SOLID BRASS”“村田陽一オーケストラ”“HOOK UP”を主宰。最新作は、それらの仲間を総動員してランディ・ブレッカーと共演した『トリビュート・トゥ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ』(ビクターエンタテインメント)。


