2年半ぶりの登場!5月に公演が決定した大江千里にインタビュー | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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2年半ぶりの登場!5月に公演が決定した大江千里にインタビュー

2年半ぶりの登場!5月に公演が決定した大江千里にインタビュー

昨秋の『Boys & Girls』リリースを経て
さらなる進化を遂げる"SENRI Jazz"の世界

 昨年デビュー35周年&渡米10周年を迎えた大江千里が、新たなプロジェクトを率いて5月に登場する。過去さまざまなフォーマットで"SENRI JAZZ"を楽しませてくれたこのピアニストが今回取り組むのは、ベーシスト、ドラマーとのトリオ。ジャズの古典・王道というべき編成にあえて向かい合い、さらなる飛翔を志す。

interview & text = Kazunori Harada
photography = Hiroyuki Matsukage
**photography (live) = Takuo Sato

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「ピアノ、ベース、ドラムスという組み合わせは、僕が本格的にジャズを志して以降、どちらかというと避けていたフォーマットです。トリオで演奏する時でもドラムの代わりにサックスを入れたり、ヴォーカルを入れたり、ちょっと異なるアプローチを続けてきました。プロデューサーとして自分の音楽を考えたとき、あえてこの形式をとらないほうが自分の個性が打ち出せると思ったんです。ピアノ、ベース、ドラムスのトリオはニューヨークのジャズ界でも一番多いスタイルですからね。でも同時に、この組み合わせこそやっぱりジャズの基本だと思う気持ちは強くあって、いつか理想のメンバーと共に僕ならではのジャズ・ピアノ・トリオの世界を表現したいと思っていました。今回、ついにそれが実現した感じです。デビュー35周年を迎えた今、あえてオーソドックスな編成に取り組んで、36年目へのスタートをかけたいという気持ちもあります。3人でのやりとりを楽しんでいるうちに新しい発見もするだろうし、ビヨンド・ジャズというのかな、次の水平線が見えてくるようなステージを目指したい」

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ベースのマット・クロージー、ドラムスのジャレッド・ショニッグは、共に現ニューヨーク・ジャズ・シーンで引っ張りだこの気鋭たち。彼らのプレイが楽しめるのも、公演の大きなポイントとなるはずだ。

「マットのプレイは本当にジャズ・ベースの基本形という感じですね。安定感があって繊細で謙虚で、なおかつ勇気もある。ダイナミズムがすごいんです。ジャレッドを初めて聴いたのは、マンハッタン・トランスファーのジャニス・シーゲルのバンドで叩いていた時です。ものすごく感銘を受けて、ずっと共演したいと思っていました。ツアーに参加してくれないかと打診したところ、幸運なことに彼もそういう気持ちでいてくれたことがわかって、今度の公演につながりました」

※ドラムスのジャレッド・ショニッグは、アーティスト都合により来日キャンセルが3/13に発表され、代わりにアリ・ホーニグの出演が決定しています。

ライヴでは"SENRI JAZZ"の人気レパートリーに加え、公演のために書きおろされた新曲も披露される予定だ。

「"大江千里の変化を、ドキドキワクワクしながら一緒に作ってくれるメンバー"ということで、マットやジャレッド以上の存在はいないと思います。この3人で演奏するためのレパートリーをいくつか書いている最中なので、ぜひ楽しみにしてもらえたら嬉しいです。そして、『Boys & Girls』まで出してきた僕の5枚のジャズ・アルバムからの選りすぐりの楽曲も、ピアノ・トリオ編成でお送りしたいと思います。昨年、アメリカ中をソロ・ピアノで演奏してきたんですが、一人でやれることはずいぶんいっぱいやってきたというのが実感です。今度はソロで広がった自分の世界を、他のミュージシャンとキャッチボールしながら、まったく違うレイアウトで組み立てる時期が来たかなと思っています」

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"ジャズの世界に来てから、ブルーノート東京で演奏することが目標だった"と語る。2012年10月の初登場から早6年半、いまや常連アーティストのひとりになった。

「初出演が決まった時は、「ほんとにここに集まる耳のこえたお客さんの前で演奏していいのだろうか」っていう葛藤がありました。その中を潜り抜けて、打ち勝って・・・とにかく毎回その連続で過ぎてゆく感じですね。僕は、ブルーノート東京の本当に大ファンであり、この店の音楽を発信するやり方にすごく共感しているんです。公演のたびに、ホームグラウンドに帰ってきたという喜びがあります。5月のステージでも、大江千里らしい音楽をブルーノート東京という空間で伸び伸びと演奏して、この場所を愛するお客様に楽しんでもらいたいですね」

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原田和典 (はらだ・かずのり)
ジャズ雑誌の編集長を経て、2005年に独立。新聞、雑誌、ウェブ等に寄稿を続ける。著書に「世界最高のジャズ」、監修執筆に「ブルーノート80ガイドブック」等。ブルーノート東京のウェブサイトにライヴ・レポート掲載中。

SENRI OE TRIO
大江千里トリオ

2019 5.17 fri., 5.18 sat., 5.19 sun.
5.17 fri.
 [1st]Open5:30pm Start6:30pm [2nd]Open8:20pm Start9:00pm
5.18 sat., 5.19 sun.
 [1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm

公演詳細はこちら → http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/senri-oe/

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