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MIKE STERN BAND featuring DENNIS CHAMBERS, RANDY BRECKER, LENI STERN & LINCOLN GOINES

artist MIKE STERN , RANDY BRECKER

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

ブラッド・スウェット&ティアーズ、タイガーズ・バク、マイルス・デイヴィス・バンド等を経て独立して約40年、常に選りすぐりのメンバーと共にシーンに立ち続けるギター奏者マイク・スターンの来日公演が昨日から始まりました。今回の共演者はレニ・スターン(ギター、ンゴニ、ヴォーカル)、デニス・チェンバース(ドラムス)、リンカーン・ゴーインズ(ベース)、重鎮ランディ・ブレッカー(トランペット。ほぼすべての箇所でエフェクトを使用)という、文字通りオールスター・チーム。個人的には、1990年代に存在した伝説的ユニット"ボブ・バーグ/マイク・スターン・グループ"のマイク、デニス、リンカーンが健在で音を重ねあっているという事実ひとつで胸が熱くなってしまいます。

オープニングは、抒情的な「Like a Thief」。マイクの繊細なコード・プレイやデニスの控えめなブラッシュ・ワークが、レニのンゴニ(西アフリカの弦楽器)と歌声にそっと彩りを加えます。次は一気に加速して、ハードボイルドという言葉が当てはまりそうな「Connections」へ。目下の最新アルバム『エコーズ・アンド・アザー・ソングス』ではオープニングに収められていた楽曲です。短調のパートと、ブルース・コード的な長調のパートが入れ替わりながら進行するスリリングな展開をもち、メンバー全員が伸び伸びとソロをとります。ラスト・テーマのあとにエンディングが来るかなと思ったら、"まだまだ弾き足りない"とばかりにマイクが再びロング・ソロをとるあたりの展開も実に自然発生的で、オーディエンスの反応もいっそう熱いものとなりました。続いては、前述アルバムの2曲目に収められていた「Echoes」。ちょっとタンゴ的なアクセントを持ったツイン・ギターのリフに、デニスのタイトなビートが重なります。中盤にはランディとデニスによるデュオも登場、まさしくライヴならではのエキサイトメントといった感じです。

昨年の公演ではリチャード・ボナのヴォーカルをフィーチャーして演じられた「Wishing Well」ですが、今回はマイクの歌声&ギターのユニゾンで、この美しいメロディが表現されていきます。ランディはアドリブの途中に、今ではあまり演奏されなくなった観もあるスタンダード・ナンバー「It Might as Well Be Spring」(トランぺッターではクリフォード・ブラウンやケニー・ドーハムがレコーディングを残しています)を挿入しながら軽やかに吹奏。この曲と「Gospel Song」で少々クールダウンしたあと、ツイン・ギター+ベースのユニゾン・リフとジェイムズ・ブラウン風の"キメ"が冴える「Tipatina's」で、再びバンドは熱気を発散。デニスはツイン・ペダルを駆使した超絶的なソロで完全復活を印象づけ、レニとマイクはリードとサイドを小気味よく入れ替えながらギターをかき鳴らし、リンカーンも地を這うようなベースの響き、最年長のランディも"年齢はただの数字"的なみずみずしいプレイで喝采をさらいます。

ツワモノたちの快演をお見逃しなく! エナジーたっぷりのセッションは4日まで続きます。
(原田 2026 9.2)

Photo by Yuka Yamaji

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【LIVE INFORMATION】

MIKE STERN BAND
featuring DENNIS CHAMBERS, RANDY BRECKER, LENI STERN & LINCOLN GOINES
2026 9.1 tue., 9.2 wed., 9.3 thu., 9.4 fri. ブルーノート東京
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