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THE LEGENDARY COUNT BASIE ORCHESTRA directed by SCOTTY BARNHART featuring CARMEN BRADFORD

artist COUNT BASIE ORCHESTRA

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

ビッグバンド、オーケストラ、ラージ・アンサンブルによるジャズはますます多種多彩ですが、彼らが王道中の王道であることには変わりありません。今年で創設88年を迎える超名門、"ザ・レジェンダリー"カウント・ベイシー・オーケストラの4年ぶりとなる来日公演が、昨日から始まりました。

ディレクター/コンダクターはもちろんトランペット奏者のスコッティ・バーンハート。とあるインタビューで"ベイシー氏は「ハッピーなバンドこそ最高のバンドだ」とおっしゃった。私はそれを遵守したい"と語っており、その意向がメンバーにも染みわたっているのでしょう、バンドスタンドと客席の間に言葉に尽くせないような和やかが雰囲気が生まれるのも、ベイシー・オーケストラのライヴの大きな魅力です。同楽団は今なお気鋭ミュージシャンの温床であり、2018年の公演には今をときめくイマニュエル・ウィルキンスが参加していましたが、今回はブランドン・リー(トランペット)やスタンタウン・ケンドリック(アルト・サックス)が豊かな将来性を感じさせるプレイを展開。ダグ・ローレンス、ダグ・ミラー(テナー・サックス)やクラレンス・バンクス(トロンボーン)といった大ベテラン陣、四者一体となって極上のクッションを提供するレジ―・トーマス(ピアノ)、ウィル・マシューズ(ギター)、トレヴァー・ウェア(ベース)、ロバート・ブーン(ドラムス)のプレイも耳をひきつけます。クラーク・テリーのバンドでも活動したデイヴ・グラッサーはアルト・サックスのほかフルートやピッコロでも存在感を発揮し、スコッティも指揮やMCだけではなく、実に輝かしいトランペット・ソロも届けてくれました。

演奏曲はほか、「Wind Machine」、「Corner Pocket」、「Basie Power」、「Basie」など不滅の定番に加え、2015年の作品『A Very Swingin' Basie Christmas!』からは「I'll Be Home for Christmas」をトーマスのピアノをフィーチャーして演奏、グラミー賞にノミネートされた2021年の作品『Live at Birdland』からの「I Can't Give You Anything But Love」ではスコッティがルイ・アームストロングを彷彿とさせる華やかな吹奏を繰り広げて大きな拍手を得ました。ヴォーカリストのカーメン・ブラッドフォードに関して、私は"ブルースが抜群の歌い手"という印象を持っているのですが、この日はすべてスタンダード・ナンバーを披露。なかでもヴァース(前唄)から始めた「But Not for Me」は名唱と呼ぶにふさわしいものでした。よく響く声と、ビッグ・バンド・サウンドとの一体感に酔いしれるばかりです。オーラスは、2018年の作品『All About That Basie』から、「Tequila」。ザ・チャンプスというインストゥルメンタル・ロック・バンドが1958年に大ヒットさせた曲で、ジャズ・フュージョン系ではウェス・モンゴメリーやラリー・カールトンもとりあげていましたが、スコッティのミュート・トランペットをフィーチャーしたベイシー・オーケストラ・ヴァージョンも、踊りだしたくなるほど躍動的でした。

スコッティがMCで"カウント・ベイシー・オーケストラ"という言葉を発すると、どのミュージシャンも背筋を伸ばして起立します。そこに、この名門楽団で演奏することの誇りと、創設者ベイシーへの敬愛を感じ、私は胸のすく思いがしました。彼らの「ブルーノート東京」公演は26日まで続いた後、30日と12月1日も開催。さらに、岩手県一関市(11月28日)、北海道幕別町(12月3日)でも公演が行われます。お見逃し、お聴き逃しなく!
(原田 2023 11.25)

Photo by Takuo Sato


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【LIVE INFORMATION】

THE LEGENDARY COUNT BASIE ORCHESTRA
directed by SCOTTY BARNHART featuring CARMEN BRADFORD
2023 11.24 fri., 11.25 sat., 11.26 sun., 11.30 thu., 12.1 fri. ブルーノート東京
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2023 11.28 tue. 岩手・一関文化センター
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2023 12.3 sun. 北海道・幕別町百年記念ホール
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SET LIST

2023 11.24 Fri.
1st
1. THIS COULD BE THE START
2. BLUES FOR STEPHANIE
3. FLUTE JUICE
4. WHAT KIND OF FOOL
5. BACK TO THE APPLE
6. SOMETIMES I’M HAPPY
7. A SONG FOR YOU
8. SUNDAY
9. BLUES IN HOSS’ FLAT
10. ACCUSTOMED TO HER FACE
11. WINTER WONDERLAND
12. WHIRLYBIRD
13. ONE ‘O CLOCK / APRIL
 
2nd
1. THE WIND MACHINE
2. CORNER POCKET
3. WAY OUT BASIE
4. WHAT’S NEW
5. BASIE POWER
6. SOMETIMES I’M HAPPY
7. YOUNG AND FOOLISH
8. BUT NOT FOR ME
9. I’LL BE HOME FOR CHRISTMAS
10. L’IL DARLIN’
11. I CAN’T GIVE YOU ANYTHING
12. BASIE
13. ONE ‘O CLOCK / TEQUILA

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