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MIKE STERN - JEFF LORBER FUSION

artist JEFF LORBER , MIKE STERN

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

ジャズの即興性とロックのエナジーを融合しつつ、エッジの立った音楽に取り組み続けているギタリストのマイク・スターン。フュージョン~スムース・ジャズ界のトップに立つキーボード奏者/プロデューサーであり、かつては自身のグループからケニー・ゴアリック(ケニー・G)を輩出、最新作『The Drop』ではスナーキー・パピーの一員でもあるマーク・レッティエリとのセッションも楽しんでいるジェフ・ローバー。重鎮ふたりが率いるドリーム・チームによる演奏が昨日から始まっています。

2019年リリースの共演アルバム『Eleven』が好評を博し、さあツアーだ、というところを襲ったパンデミックの脅威。マイクとジェフは5回ものリスケジュールを経て、ついに、この来日公演を実現させました。メンバーは上原ひろみの最新プロジェクトの一員でもあるアドリアン・フェロー(ベース)、『Eleven』参加メンバーでチック・コリア・エレクトリック・バンドのメンバーでもあったゲイリー・ノヴァク(ドラムス)、さらにマイクの伴侶で'80年代から数々のリーダー・アルバムを発表しているレニ・スターン(ギター、ヴォーカル、西アフリカの弦楽器であるンゴニ)。以上のメンバーが揃って観客の前で演奏するのは、まさにこの日本公演が初めてなのだそうですが、マイク自身が「ここまでキマるなんて、信じられないよ!」と喜ぶほどの技の応酬とまとまりは、今後、ステージが繰り返されるにつれて、さらに完成度の高いものとなっていくことでしょう。

選曲は「Motor City」、「Jones Street」、「Runner」など『Eleven』からの曲を中心に、レニがンゴニを弾きながら歌う「Like a Thief」、アドリアンの華麗なソロもフィーチャーされた大作「Wing and a Prayer」なども含む、実にバラエティに富んだもの。マイクのワイルドなソロとジェフの語りかけるようなソロが織りなすコントラストの妙は、アルバム以上にクローズアップされていたように思えました。さらにゲイリーが数曲の中で、スティックとブラッシュを持ち替えながら、ダイナミクスに富んだプレイを行なっていたのも強く印象に残りました。音響の良さも相まって、ドラム以外はエレクトリック楽器で構成されたサウンドの中から、薫り高いブラッシュ・ワークの響きが立ち上がってくるのです。

ブルーノート東京での公演は10日まで続き、11日は「コットンクラブ」に場所を移して開催されます。長いあいだ鍵盤楽器なしのバンドを率いているマイクがキーボード奏者とプレイすることも、ジェフがこれほどアドリブをとるのも、とても希少といえるはずです。オールスター・メンバーによる入魂のプレイを、ぜひ至近距離でお楽しみください!

(原田 2023 9.8)
Photo by Yuka Yamaji

「MIKE STERN - JEFF LORBER FUSION」
★ブルーノート東京公演
9.7 thu., 9.8 fri., 9.9 sat., 9.10 sun.
詳細はこちら

★丸の内 コットンクラブ公演
9.11 mon.
詳細はこちら

SET LIST

2023 09.07 Thu.
1st
1. LIKE A THIEF
2. MOTOR CITY
3. JONES STREET
4. NU SOM
5. IMPROVISATION
6. WING AND A PRAYER
7. RUNNER
EC. RED HOUSE
 
2nd
1. LIKE A THIEF
2. MOTOR CITY
3. JONES STREET
4. NU SOM
5. IMPROVISATION
6. RUNNER
7. WING AND A PRAYER
EC. RED HOUSE

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