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Bluey from INCOGNITO presents "CITRUS SUN"

artist BLUEY , CITRUS SUN

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO

インコグニートのファンキー&ダンサブルな部分はそのままに、よりインストゥルメンタル率を高め、オリジナル曲に加えて往年のジャズ・ファンク~ポップスの楽曲カヴァーもたっぷり届けてくれるユニット。それがシトラス・サンです。最新作『Expansions & Visions』を携えて、ちょうど5年ぶりの来日公演を昨日から開催しています。

総帥のブルーイ(ギター)を筆頭に、フランシス・ヒルトン(ベース)、フランチェスコ・メンドリア(ドラムス)、ジョアン・カエタノ(パーカッション)は、昨年のインコグニート公演でも演奏していたメンバー。キーボードのグラハム・ハーヴィーとトランペットのドミニク・グローヴァ―はインコグニートのアルバム『No Time Like The Future』などにも参加しています。文字通り、気心の知れた仲間が集まったユニットがシトラス・サンなのです。2018年の公演に抜擢され、大いにオーディエンスを沸かせたインドネシア出身の若手ハーモニカ奏者、レガ・ダウナのプレイも一層フィーチャーされました。去る6月に行われたプログラム「MIKE DEL FERRO presents "TOOTS THIELEMANS 100"」ではリリカルな一面をたっぷり聴かせてくれたレガが、シトラス・サンではひとりのファンキー・ガイとしてハーモニカを吹きまくるのもまた、大きな魅力です。

ライヴではもうひとり、ヴォーカリストのスリーン・フレミングにも大きなスポットが当たりました。ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、マザー・アースなどで歌い、インコグニートの『In Search Of Better Days』にも参加、シトラス・サンの初来日公演(2015年)にも同行した彼女が戻ってきてくれたのは実に嬉しいことです。テリー・キャリアーの「What Color Is Love?」やクリストファー・クロスの「Ride Like The Wind」といった古典を、豊かな声量、華やかなパフォーマンスで自身の色に染めてゆくスリーンはまさに圧巻でした。

プログラムの後半ではマイルス・デイヴィスの「So What」が、ギター奏者ロニー・ジョーダンのカヴァー・ヴァージョンに基づいて演奏されました。'90年代、共にアシッド・ジャズを推進した仲間への、ブルーイからのオマージュといったところでしょうか。ギター奏者チャーリー・アレンの流暢なアドリブや、スキャット+ハーモニカ+ギターの高速ユニゾンに場内は一層盛り上がり、ラストでは最新作の看板曲のひとつである「Expansions」がプレイされました。モダン・ジャズの粘っこさを残すロニー・リストン・スミス(もともとはローランド・カークやアート・ブレイキーと共演したピアニストです)のオリジナル・ヴァージョンを、よりポップにスッキリと編曲し、スリーンやレガも伸び伸びとしたパフォーマンスで魅了しました。

シトラス・サンの公演は27日まで行われます。どの日のどのセットも、最高峰のグルーヴとメロディでオーディエンスを楽しませてくれることでしょう。
(原田 2023 7.26)

Photo by Makoto Ebi


【LIVE INFORMATION】

★Bluey from INCOGNITO presents "CITRUS SUN"
2023 7.25 tue., 7.26 wed., 7.27 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
詳細はこちら

SET LIST

2023 7.25 tue.
1st&2nd
1. WHERE THE WIND BLOWS
2. PEOPLE OF TOMORROW
3. WHAT COLOR IS LOVE
4. RIDE LIKE THE WIND
5. HARD BOILED
6. BACK TO WONDERLAND
7. A LUST FOR LIFE
8. COOKING WITH WALTER
9. DRUMS & PERCUSSION SOLO
10. SEND ME YOUR FEELINGS
11. SO WHAT
EC. EXPANSIONS

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