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MONTY ALEXANDER "Love Notes"

artist MONTY ALEXANDER

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


21歳の時、ファースト・アルバム『Alexander the Great』を発表。以来、60年近くにわたって華やかな活動を続けているピアニストがモンティ・アレキサンダーです。ギター奏者アーネスト・ラングリンとのコンビ、スティール・パンと合奏した"アイヴォリー・アンド・スティール"、レイ・ブラウン~ハーブ・エリスとのトリオ"トリプル・トリート"、スライ&ロビーとの共演など数々のプロジェクトで楽しませてきたモンティですが、今回は最新アルバム『Love Notes』の発表を記念する公演です。タイトルは、"愛の音符""愛の音楽"といったところでしょうか。モンティが愛してきたジャズ、ポップス、映画音楽、カリプソ、レゲエの名曲が、愛情たっぷりに奏でられる至福のひとときを、今回の来日ステージでは味わうことができます。

ステージはポール・バーナー(ベース)、ジェイソン・ブラウン(ドラムス)のトリオ演奏からスタートしました。ポールは、数年前にリリースされたモンティの発掘録音『ラヴ・ユー・マッドリー』(1981年収録)にも参加していた大ベテラン。モンティとの友情が現在も続いているのは嬉しいものです。ジェイソンは、アンブローズ・アキンムシーレのバンド等でも活躍する若き名手。モンティは事前にセットリスト(演目)を決めず、直感で曲を選んでゆくタイプです。ピアノから放たれる出だしの数小節を聴いて、ポールとジェイソンがすかさず合流します。しかもモンティは演奏中に他のソリストを決めたり、口頭でテンポやコードの変化を伝えることもあるのですから、共演者はかなりの緊張感も持って演奏を進めているのではないかと想像してしまうのですが、ステージ上を見ると誰もが笑顔で、3人の音色には聴き手を包み込むような安定感があります。「モンティのディレクションに沿えば、演奏がさらに素晴らしくなる」ということを、ポールもジェイソンも熟知しているのでしょう。

『Love Notes』はまた、モンティのピアノ弾き語りも味わえる作品です。彼のヴォーカル・アルバムはひょっとして『Estade』(邦題『プレイズ・アンド・シングス』として1978年に日本発売)以来かもしれません。この日は敬愛するハリー・べラフォンテにちなんだ「Island in the Sun」、ナット・キング・コールやオスカー・ピーターソンら大先輩も弾き語った「Too Marvelous for Words」、愛妻カテリーナ・ザッポーニとの二重唱「As Time Goes By」などを楽しませてくれました。オブリガートにアドリブ・ソロにと、輝かしいトランペットの音色を響かせたのはドミニク・ファリナッチ。モンティと同じくジャマイカで生まれたジョシュア・トーマスは、このプロジェクトのレゲエ・パートの担当者という感じで、アコースティック・ギターや6弦エレクトリック・ベースで彩りを加えつつボブ・マーリー不朽の名曲「No Woman, No Cry」等を熱唱しました。まさに盛りだくさん、エンタテインメント性たっぷりのステージは25日まで続きます。
(原田 2022 10.24)


Photo by Great The Kabukicho

☆モンティ・アレキサンダー来日公演は10月25日(火)まで!
MONTY ALEXANDER
"Love Notes"
2022 10.23 sun., 10.24 mon., 10.25 tue.
詳細はこちら

SET LIST

2022 10.23 SUN.
1st
1. Day-O
2. Reggae later
3. Because you’re mine
4. Faith can move mountain
5. Island in the sun
6. Too marvelous for words
7. To the ends of the earth
8. I’ll never stop loving you
9. The nearness of you
10. Moon River
11. Estate
12. King Tubbys meets the rockers uptown
13. I wish I knew how it would feel to be free
EC1. Love Notes
EC2. Hope
 
2nd
1. Renewal
2. You can see
3. Once I loved
4. Faith can move mountain
5. Island in the sun
6. Moon River
7. As time goes by
8. Too marvelous for words
9. A time for love / Emily
10. No woman no cry
11. Wes Coast Blues
12. Gimme back my shilling with the lion pon it / Day-O
EC. Marcus Garvey / So what

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