2017 8.16 wed., 8.17 thu., 8.18 fri.
THE CANDLES
artist THE CANDLES
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
今春、行なわれたノラ・ジョーンズの来日公演は実に感動的でした。そのツアーで絶妙なサポートを繰り広げた人気ユニット、ザ・キャンドルズが昨日から「ブルーノート東京」で単独ステージを開催しています。至近距離で味わうバンド・アンサンブルはまた、格別です。メンバーはジョシュ・ラタンジ(ギター、リード・ヴォーカル)、ジェイソン・エイブラハム・ロバーツ(ギター)、ピート・レム(ピアノ、オルガン)、ウェス・ハッチンソン(ベース)、グレッグ・ウィッゾレック(ドラムス)。2009年に結成されました。ピート、ジョシュ、グレッグは"Aloysius 3"というグループでも活動しています。
ノラとのパフォーマンスでは、「メンバーが一丸となって彼女の音楽世界に貢献している」という印象を受けましたが、今回の来日ではもちろんザ・キャンドルズ自体の楽曲を満喫することができます。2017年の風が吹くフォーク・ロック、カントリー・ロックといえばいいでしょうか。PAを抑えに抑えた、息遣いが直接伝わってくるような、生々しい音響も特筆ものでした。ピートの奏でるアコースティック・ピアノの端麗な響き、指弾きによるジョシュのアコースティック・ギター・プレイ、ブラッシュを巧みに用いたグレッグのドラム演奏など、耳をそばだてずにはいられない場面が続出します。
ぼくが足を運んだ初日のセカンド・セットでは20曲近くが披露されました。そのぶんMCは控え目でしたが、「1曲でも多くザ・キャンドルズのレパートリーを日本のファンに届けたい」という気持ちのあらわれでもあるのでしょう。『Between the Sounds』からの「Here or Gone」「Let Me Down Easy」、『La Candelaria』からの「Believe You Now」「Passenger」、最新作『Matter + Spirit』からの「Back To The City」「Til It's Gone」などを次々と聴かせてくれました。ジョシュの滑らかな歌声、そこに見事なコーラスをつけるグレッグやピート、スライドやアームを使用したプレイでも名手ぶりを発揮するジェイソン、粒立ちの良いタッチでうねるようなフレーズを弾くピート(個人的には'60年代後半のキース・ジャレットを思い出しました)、全員が鮮烈な印象を与えました。
公演は明日まで続きます。このライヴを体験すれば彼らがなぜ注目を浴びているのか、なぜノラのサポートに抜擢されたのかが、たちどころにわかることでしょう。歌よし、演奏よし、ハーモニーよし、ソングライティングよし、アレンジよし。ザ・キャンドルズ、とにかく抜群に魅力的なグループです。
(原田 2017 8.17)
Photo by Tsuneo Koga
2017 8.16 WED.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | BLIND LIGHT |
| 2. | BELIEVE YOU NOW |
| 3. | PASSENGER |
| 4. | TIL’ IT’S GONE |
| 5. | I WON’T FORGET YOU |
| 6. | ROLL UM EASY |
| 7. | FOLLOWED |
| 8. | AS FAR AS I KNOW |
| 9. | BACK TO THE CITY |
| 10. | CASSIDY |
| 11. | LET ME DOWN EASY |
| 12. | BLUE SKIES AND SUN |
| 13. | SOMETHING GOOD |
| 14. | HERE OR GONE |
| 15. | SUNBURNED |
| 16. | OH SWEET NUTHIN’ |
| EC1. | WHAT HAPPENS NEXT |
| EC2. | LOST MY DRIVING WHEEL |
| 2nd | |
| 1. | BLIND LIGHT |
| 2. | BELIEVE YOU NOW |
| 3. | PASSENGER |
| 4. | I WON’T FORGET YOU |
| 5. | ROLL UM EASY |
| 6. | AS FAR AS I KNOW |
| 7. | FOLLOWED |
| 8. | TIL’ IT’S GONE |
| 9. | BACK TO THE CITY |
| 10. | CASSIDY |
| 11. | BLUE SKIES AND SUN |
| 12. | LET ME DOWN EASY |
| 13. | SOMETHING GOOD |
| 14. | HERE OR GONE |
| 15. | SUNBURNED |
| 16. | OH SWEET NUTHIN’ |
| 17. | LOST MY DRIVING WHEEL |
| EC. | WHAT HAPPENS NEXT |







