LIVE REPORTS

ARTIST ARCHIVES

MONTHLY ARCHIVE

VIDEO ARCHIVES


HIROMI THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips

artist SIMON PHILLIPS , 上原ひろみ

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


上原ひろみ、アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップス。不動のメンバーで活動を続ける"上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト"が今、待望の来日公演中です。なんと今回は、20日まで、7日間連続で計14公演を行なうというロング・ラン。3人は初日からエナジー全開のプレイを繰り広げ、超満員のオーディエンスからすさまじい歓声、拍手、笑顔を引き出しました。

曲目についてはライヴにいらっしゃった方のためのサプライズということで公開しませんが、ぼくが足を運んだセットは来年2月に発売されるニュー・アルバム『SPARK』からのナンバーが中心でした。できたてホヤホヤの自信作からのナンバーを、一刻も早く日本のファンに届けたかったのでしょう。ぼくはこの日のパフォーマンスを聴いて、さらに新作の登場が楽しみになりました。

ステージ左から上原、アンソニー、サイモンが並びます。ピアノとドラムスは向かい合うようにセッティングされており、真ん中に座るアンソニーは両者としきりにアイ・コンタクトをしながらコントラバス・ギターをプレイします。まるでピアノという猛獣を手なずけるかのように、時に激烈に、ときに優しくフレーズを奏でる上原。スティック、ブラッシュ、マレットを使い分けながら、要塞のようなドラム・セットから多種多彩なトーンを引き出すサイモン。ワン&オンリーの重低音を響かせながらピック弾きで神技を披露するアンソニー。国籍も世代も超えたこのスーパー・ユニットの"音の交感"は、結成5年目を迎えてテレパシーの域に達しているような気がします。

そして今回、ぼくは「ファンキーでダンサブルな面が強く打ち出されるようになったなあ」と感じました。以前からザ・トリオ・プロジェクトが持っている"空高く駆け上がる感覚"に、大地を両足で踏みしめているかのようなフィーリングが加わったといえばいいでしょうか。「おっ、ここでこう来るのか」「うわー、予想の斜め上に来た。かっこいい!」とエキサイティングな気分になった方はぼくだけではないはずです。

本日以降の12公演、いったいどんなレパートリーが飛び出すでしょうか。『SPARK』からの曲を期待して足を運ぶのもよし、これまでのアルバムを聴いてしっかり予習するのもよし。どちらにしても3人は極上のチームワークとスリリングなパフォーマンスで聴き手をノックアウトするに違いありません。
(原田 2015 12.15)

SET LIST

2015 12.14 MON.
1st
1. SPARK
2. DESIRE
3. WONDERLAND
4. INDULGENCE
5. WAKE UP AND DREAM (SOLO)
6. ALIVE
EC. ALL'S WELL
 
2nd
1. SPARK
2. PLAYER
3. TAKE ME AWAY
4. DILEMMA
5. FIREFLY (SOLO)
6. IN A TRANCE
EC. WHAT WILL BE, WILL BE

INDEX