2014 4.23 wed. - 4.25 fri.
ROBBEN FORD -A Day In Nashville-
artist ROBBEN FORD
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
ブルース、ロック、フュージョン。ロベン・フォードの音楽は、どのファンも満足させることでしょう。しかも今回は、リリースされたばかりの『ア・デイ・イン・ナッシュヴィル』を引っさげてのステージ。ナッシュヴィルの興奮を東京に直送というわけです。
メンバーはリッキー・ピーターソン(オルガン)、ブライアン・アレン(アコースティック&エレクトリック・ベース)、ウェス・リトル(ドラムス)という、ロベンを追っかけているリスナーにはおなじみの顔ぶれ。デヴィッド・サンボーンのバンドでも大活躍したリッキーのオルガンが満喫できたのも嬉しいところです。
演目は「Midnight Comes Too Soon」、「Top Down Blues」、「Thump And Bump」など新作からのものが中心。ステージ上の彼らからは、ニュー・アルバムからの曲をライヴで届けたくてたまらない、という印象を受けました。ロベンはもちろんヴォーカルとギターの両方を担当。歌の合間にギターで合いの手(オブリガート)を入れたり、かと思えば歌の背後で美しい和音を鳴らしたり、かと思えばインストゥルメンタル曲では縦横無尽にギターを唸らせ、とにかく休む間もないほど精力的にセッションを盛りたてます。
前作『ブリンギング・イット・バック・ホーム』からは、カントリー・テイストを感じさせるミディアム・テンポの「Oh Virginia」、古いゴスペル・ナンバーをジャズっぽくアレンジした「On That Morning」等を聴かせてくれました。後者では伝説の名手ウェス・モンゴメリーを意識したのか、親指によるオクターヴ奏法も披露。リー・リトナーも4ビート・ジャズの曲を弾くときは、よくこの奏法を積極的に使います。ギタリストにとって、このアプローチは「古きよきジャズの時代」を象徴するアイコンなのかもしれません。
最新作からの「Cut You Loose」(ロベンが敬愛するジェームズ・コットンの代表曲)、前作からのバラード「Fool's Paradise」など快調なパフォーマンスが続き、パフォーマンスは一旦終了しますが、観客の拍手がやむことはありません。最後の最後に飛び出したのは、ギターとアコースティック・ベースのリフ・ユニゾンが猛烈にかっこいい「Chevrolet」。椅子から体を浮かして、前のめりになってオルガンを弾きまくるリッキーは、まるで何かにとりつかれたかのようでした。
公演は25日までブルーノート東京、26日と27日はコットン・クラブで行なわれます。
(原田 2014 4.24)
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●ROBBEN FORD -A Day In Nashville-
コットンクラブ公演
2014 4.26 sat. - 4.27 sun.

2014 4.23 WED.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | FAIR CHILD |
| 2. | MIDNIGHT COMES TOO SOON |
| 3. | TOP DOWN BLUES |
| 4. | OH VIRGINIA |
| 5. | START IT UP |
| 6. | ON THAT MORNING |
| 7. | CUT YOU LOOSE |
| 8. | POOR KELLY BLUES |
| 9. | THUMP AND BUMP |
| 10. | FOOL'S PARADISE |
| 11. | NOTHING TO NOBODY |
| EC. | CHEVROLET |
| 2nd | |
| 1. | EVERYTHING I DO GONNA BE FUNKY |
| 2. | LOVIN' CUP |
| 3. | MIDNIGHT COMES TOO SOON |
| 4. | SLICK CAPERS |
| 5. | OH VIRGINIA |
| 6. | TOO MUCH |
| 7. | TOP DOWN BLUES |
| 8. | CUT YOU LOOSE |
| 9. | FOOL'S PARADISE |
| 10. | THUMP AND BUMP |
| 11. | NOTHING TO NOBODY |
| EC. | CHEVROLET |







