2013 11.13 wed. - 11.17 sun.
MICHEL CAMILO BIG BAND
artist MICHEL CAMILO
原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO
2010年に登場して大好評を博したミシェル・カミロ・ビッグ・バンドが、ついに再上陸を果たしました。公演は昨日から始まり、17日まで続きます。
カミロといえば、ソロ・ピアノによる最新作『ワッツ・アップ?』もベスト・セラー中。ピアノ一台からオーケストラのように雄大な響きを生み出す神技には、惚れ惚れさせられるばかりです。そのカミロが本物のオーケストラと目の前で共演している風景は、とことんエキサイティングです。スケールの大きなピアノ・タッチと、精鋭メンバーが生み出すビッグ・バンド・サウンドの融合。それをライヴで味わう喜びは、当日クラブに足を運んだファンだけが体感できるものでしょう。
ぼくは初日のファースト・セットに行きましたが、いきなり、とんでもない大盛況です。カミロの人気、そしてビッグ・バンドというフォーマットに対する人気が二乗三乗になって会場を埋め尽くしているといった感じです。カミロのビッグ・バンドは11月5日から10日まで「ブルーノート・ニューヨーク」で演奏していました。彼らは、その乗りをそのまま東京に空輸してくれたのです。まさにベスト・コンディション、「初日のファーストから、こんなに飛ばしていいのか」と思うほどヒート・アップしたプレイを楽しませてくれました。
メンバーには、あの伝説的アレンジャー=ギル・エヴァンス(マリア・シュナイダーの師)のオーケストラに所属したトランペット奏者ルー・ソロフやサックス奏者クリス・ハンター、映画「ブルース・ブラザーズ」でも大活躍していたサックス奏者ルー・マリーニ、かつてケニー・ギャレット(今月上旬に来日)とOTBという名前のユニットを組んでいたマイケル・モスマン(トランペット)とラルフ・ボウエン(サックス)、"ペッパー・アダムスの再来"ことゲイリー・スムリアン(サックス)といった凄腕がそろいます。リズム・セクションは、カミロ自ら"トリオでもセクステットでも彼に手伝ってもらっている。彼のドラムがないと、私の音楽は成立しないと言っていい"と語るクリフ・アーモンド(ドラムス)、パーカッションの鬼才ワリオネクス・アクィーノ、そしてコントラバス・ギターのアンソニー・ジャクソン。アンソニーの楽器は、ぼくの見た感じ、いつものではなく白いボディーでした。新調したのでしょうか。
プログラムは各セットごとに変わると思いますが、ファンの楽しみにしている曲は必ず演奏されるはずです。カミロもただピアノを弾くだけではなく、曲によっては大きく両手を広げ、堂々たる指揮者ぶりも見せてくれます。マエストロ、ミシェル・カミロ。彼の最新ステージを、ぜひごらんください。
(原田 2013 11.14)
2013 11.13 WED.
| 1st | |
|---|---|
| 1. | ONE MORE ONCE |
| 2. | DREAMLIGHT |
| 3. | WHY NOT |
| 4. | JUST LIKE YOU |
| 5. | JUST KIDDING |
| 6. | CARIBE |
| 7. | ON THE OTHER HAND |
| 2nd | |
| 1. | ON THE OTHER HAND |
| 2. | SUNTAN |
| 3. | NOT YET |
| 4. | JUST LIKE YOU |
| 5. | CALENTANDO MEN |
| 6. | ONE MORE ONCE |







