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[インタビュー|MY INSTRUMENT]ハーヴィ-・メイソン

[インタビュー|MY INSTRUMENT]ハーヴィ-・メイソン

ハーヴィ-・メイソンこだわりのキット

クロスオーバー~フュージョンの時代をリードしたグルーヴ・マスター。
多くのミュージシャンから信頼を集めるサウンドの源となる
ドラムセットにも彼ならではのこだわりが詰まっている。

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クロスオーバー~フュージョンの時代をリードしたグルーヴ・マスター。
多くのミュージシャンから信頼を集めるサウンドの源となる
ドラムセットにも彼ならではのこだわりが詰まっている。

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セットの一番左端に置かれた、タムのようなサイズのサイド・スネア。見た目通り太くて"Buzzy"なサウンド。
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黒ずんだ表面加工とトルコに因んで命名されたシンバル。ドライでエフェクティヴな独特なサウンド。

 ハーヴィー・メイソンは70年代クロスオーバー・シーンに登場し、その後、西海岸のフュージョン界で一世を風靡したグルーヴ・マスター。音楽へのオープンな姿勢はその膨大な参加作が裏付けていて、人柄も大変気さく。しかし反面ドラムに対しては週5日ジムに通うと言うストイックさも持ち合わせている。その厳しさは楽器選びでも同様で、「ブライアン・ブレイドのプレイでカノウプスのサウンドは認識していたけど、僕はドラムのエンド-スメント(専属使用)契約には慎重で、このメーカーとの契約にも3年くらいはかかったかな」と語る。カノウプスは海外にも広まりつつある日本のメーカーで、アーティストへの面倒見の良さと丁寧で真摯な楽器作りの理念が彼の心に響いたらしい。フォープレイでの彼のキットはドラムでは珍しいアッシュ材製で、ウォームでコシのあるサウンドが特徴的。「スネアもアッシュで僕のシグネイチャ-・モデル。このキットで一番気に入っているのはダイナミクスに対してとてもセンシティヴなところで指で弾いただけでもしっかりトーンが感じられるんだ」

 社と共同開発したと言う超深胴のサイド・スネアも彼のこだわりで、「これはドスッとしたアル・グリーンのレコードのような音が出せるんだ。瞬時にドラムの音が切り替わるのでみんなは僕を"カメレオン"って呼ぶんだよ」

 世界中のライブ・ツアーに必ず持参すると言うシンバルはトルコの伝統を受け継ぐ新興メーカーのMurat Dirilを使用。その芳醇な響きは彼の渋いグルーヴに彩りを加えている。特に黒色で穴の空いたトラッシーなサウンドの"Black Sea(黒海)"と言うシンバルが一際目を引く。「楽器選びはメーカーのスペックはあまり関係なくて、自分の出す(出したい)音を認識する事が大切。僕のキットをもしブライアン・ブレイドが叩いたらまったく違う音になるだろうしね」

photography = Takashi Yashima
Interview & text = Michiaki Suganuma
Interpretation = Kazumi Someya
Cooperation = Rittor Music

HARVEY MASON(ハーヴィ-・メイソン)
1947年生まれ。バークリ-音楽大学を卒業後70年にプロデビューしH・ハンコックの"ヘッド・ハンターズ"などに参加。音楽プロデューサーの顔も持ち、91年にはフォープレイを結成し、以来毎年来日している。

菅沼道昭(すがぬま・みちあき)
長野県出身。リズム&ドラム・マガジンでライターとして執筆するかたわらドラム・スクールの講師も務める。プロドラマーとしても活動し、自己のグループLe siloではヨーロッパ各地でツアーも行なっている。

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