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透明感溢れるサウンド作りで幅広いファンに愛されている女性シンガー・ソングライター、ジョイスが登場する。リオ・デ・ジャネイロに生まれ育ち、’68年に初アルバムを録音。その高い音楽性はミルトン・ナシメント、ヴィニシウス・ヂ・モライス、エリス・レジーナ等、数多くの才人を魅了し、アシッド・ジャズ〜レア・グルーヴ・シーンでも不動の人気を誇っている。今回の公演も、近作『サンバ・ジャズ&オウトラス・ボッサス』同様、長年のパートナーである名手トゥチ・モレーノをフィーチャー。ジョイスの涼やかな歌声とギター、そしてトゥチの軽快なドラムスがひとつに溶け合い、ブラジル音楽の限りない魅力を届けてくれる。
●ジョイスはブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれ。「ボサノヴァ第二世代、ポスト・ボサノヴァ世代のミューズ」と呼ばれる、ブラジルを代表するシンガー&ソングライター。1967年リオの国際歌謡祭でデビュー。’68年に初リーダー作『Joyce』を、翌’69年に第2作『Encontro Marcado』を発表後、’70年代前半に結婚すると5年間舞台を離れるが、’70年代中盤から第一線に復帰。アルゼンチン、ウルグアイ、ヨーロッパをツアーする精力的な演奏活動を行なった。’79年に、ブラジルの名歌手故エリス・レジーナが、ジョイスの書いた〈或る女〉を歌いヒットしたことで、ソングライターとしても脚光を浴びる。’80年代には、アントニオ・カルロス・ジョビンのヒット・ソング集や、ヴィニシウス・ヂ・モラエス作品集などの意欲的作品を発表。’90年代に入るとアメリカのフュージョン・レーベル、ヴァーヴ・フォアキャストから『ミュージック・インサイド』や『ランゲージ・アンド・ラヴ』などのジャズ・フュージョン・タイプのアルバムを出す一方で、当店のほか欧米のクラブにも出演し絶賛を集めた。中でも、ブラジル音楽ブームが燃えさかるロンドンでは牽引車的存在に。さらに、5ヵ国語に堪能な異才で、ヨーロッパ諸国にも鮮やかな足跡を刻み、’94年に音楽生活25周年。その記念作品『友と再び』には、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、ワンダ・サーらの郷友が参加。これで波に乗ると、アントニオ・カルロス・ジョビンに捧げた『イーリャ・ブラジル』
を’96年に発表。続く’98年の『宇宙飛行士』では、ドリ・カイミのほかジョー・ロヴァーノやマルグリュー・ミラーら実力派ジャズ・ミュージシャンをバックにエリス・レジー
ナゆかりの佳曲を取り上げ、第二世代ならではのオーセンティックを開拓してきた。また、’91年にブルーノート東京に初出演して以来、自身の音楽を打ち出す一方で母国の誇るスターを紹介するナヴィゲイターとしても尽力。そこで’03年になると郷友たちとコラボレイトした『ボッサ・デュエッツ』をリリース。その間に、長女クララ・モレーノと次女アナ・マルティンスの押し出しにも熱を上げてきた。’05年は、ドリ・カ
イミと初めて本格的に向き合ったフル・アルバム『リオ-バイーア』もリリース。さらに’06年9月には、祖国の大先輩ロベルト・メネスカルと当店で公演し、新旧に変わりないブラジル音楽の命脈を描き出してみせた。最新作は、ドラマーでパートナーのトゥチ・モレーノとの30周年を記念した『サンバ・ジャズ&オウトロス・ボッサ』(ビクターエンタテインメント)。来日するのは、’07年7月の当店公演以来13ヵ月ぶり。

