サウダージ感溢れる歌声と、ダンサブルなサウンドでファンを魅了し続けるシンガー・ソングライター、ジョイス。多彩なゲストと共に、いつも素敵なステージを披露してくれる彼女が、今回はブラジル音楽界の重鎮であるジョアン・ドナートとコラボレーションを繰り広げる。ドナートは’40年代にプロ活動を開始し、ボサ・ノヴァの発展にも貢献したピアニスト。ガル・コスタ、ナラ・レオン等、数多くのシンガーをサポートした伴奏の名手としても知られる。そんなジョイスとドナートが紡ぐ、爽やかでリラックスしたステージ。ブラジル音楽ファンのみならず、クラブ・ミュージック・シーンからも熱い注目を集める2人の出会いを見逃すわけにはいかない。
●ジョイスはブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれ。1967年、リオの国際歌謡祭でデビュー。’68年に初リーダー作『Joyce』を、翌’69年に第2作『Encontro Marcado』を発表後、’70年代前半に結婚すると5年間舞台を離れるが、’70年代中盤から第一線に復帰。アルゼンチン、ウルグアイ、ヨーロッパをツアーする精力的な演奏活動を行なった。’79年に、ブラジルの名歌手エリス・レジーナが、ジョイスの書いた〈或る女〉を歌いヒットしたことで、ソングライターとしても脚光を浴びる。’80年代には、アントニオ・カルロス・ジョビンのヒット・ソング集や、ヴィニシウス・ヂ・モラエス作品集などの意欲的作品を発表。’90年代に入るとアメリカのフュージョン・レーベル、ヴァーヴ・フォアキャストから『ミュージック・インサイド』や『ランゲージ・アンド・ラヴ』などのジャズ・フュージョン・タイプのアルバムをリリース。さらに、5ヵ国語に堪能な異才で、ヨーロッパ諸国にも鮮やかな足跡を刻み、’94年に音楽生活25周年。記念作品『友と再び』には、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、ワンダ・サーらの郷友が参加。これで波に乗ると、カルロス・ジョビンに捧げた『イーリャ・ブラジル』を’96年に発表。続く’98年の『宇宙飛行士』では、ドリ・カイミのほかジョー・ロヴァーノやマルグリュー・ミラーら実力派ジャズ・ミュージシャンをバックにエリス・レジーナゆかりの佳曲を取り上げ、オーセンティックな新生面も開拓。また、’91年にブルーノート東京に初出演して以来、自身の音楽を打ち出す一方、母国のスターを紹介するナヴィゲイターとしても尽力。そこで’03年になると郷友たちとコラボレイトした『ボッサ・デュエッツ』をリリース。その間、長女クララ・モレーノと次女アナ・マルティンスの押し出しにも熱を上げた。’05年は、ドリ・カイミと初めて本格的に向き合ったフル・アルバム『リオ-バイーア』もリリースし、翌’06年9月には、祖国の大先輩ロベルト・メネスカルと当店で公演。’07年は、ドラマーでパートナーのトゥチ・モレーノとの30年に及ぶ蜜月を、記念作品の『サンバ・ジャズ&オウトロス・ボッサ』で祝った。最新作は、ドイツでビッグ・バンドと共演した『セレブレイティング・ジョビン』(オーマガトキ)と、『Slow Music』(Biscoito Fino/海外盤)。ジョアン・ドナートとの共演最新作は『アクエリアス』(トイズ・ファクトリー)。来日するのは、’08年9月の当店公演以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「http://www.joyce-brasil.com/」。
●キーボードとヴォーカルのジョアン・ドナートは、1934年、ブラジル中西部、アマゾン川上流域のアクレ州オブランコ生まれ。少年時代にリオに移り音楽活動を続け、ボサノヴァが創生の兆しを見せる前から革新的なマナーを推進。ジョアン・ジルベルトなど優れた仲間の知遇を得ながらも、先進的過ぎたスタイルが理解されず、エルゼッチ・カルドーゾとのメキシコ公演を機に’59年に渡米。’70年代はじめに帰国するまで、カル・ジェイダー、モンゴ・サンタマリア、ティト・プエンテなどジャズやラテン系のミュージャンと共演を続けた。作曲家として演奏家として、今も最重要人物のひとりなのにボサノヴァの文脈に張り付かないのは、ブームの渦中をアメリカで過ごしたため。しかし、母国に帰り’73年に作った『ケン・エ・ケン(紳士録)』で歌も唄うと、作曲家としての評価も急上昇。インストゥルメンタルとして書かれた作品に歌詞が付けられ、ガル・コスタ、カエターノ・ベローゾ、ジルベルト・ジルなど多くの人気歌手がカヴァーしていくことになる。さらに、同胞の後輩エウミール・デオダートと組んだ『ドナート/デオダード』をはじめとする冒険的な作品でも、異才を輝かせてきた。日本で改めてその名が人目を引いたのは、ドナート・ソングブックと呼べる小野リサの’94年作品『サウダージ』によって。それを機に、吉田和雄や城戸夕果ら邦人も交えた『Coisas Tao Simples』を’96年に発表して第一線に復帰。’01年にはジョイスと共に当店に初出演し、素朴な歌とピアノの奥に深い世界を創るステージを披露した。ブルーノート東京に出演するのは、以来約8年ぶりになる。最新作は、ピアノ・ソロによる『オ・ピアノ・ヂ・ジョアン・ドナート』(ヴェリタ・ノーテ)。オフィシャル・サイトは「http://www.joaodonato.com.br/」。
JOYCE with special guest JOÃO DONATO
ジョイス・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ジョアン・ドナート
2009 9/27sun.-10/1thu. ★公演日程が変更となりました
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
※9/27sun.は
1st Show : Open5:00p.m. Start6:00p.m.
2nd Show : Open8:00p.m. Start8:45p.m.
Joyce(vo,g)
ジョイス(ヴォーカル、ギター)
João Donato(p,vo)
ジョアン・ドナート(ピアノ、ヴォーカル)
Jessé Sadoc(tp/flh)
ジェシ・サドキ(トランペット、フリューゲルホーン)
Jorge Helder(b)
ジョルジ・エルデル(ベース)
Tutti Moreno(ds)
トゥチ・モレーノ(ドラムス)
[公演日程変更のお知らせ]
9/6sun.-9/10thu.に予定しておりましたジョイス・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ジョアン・ドナート公演は、都合により下記の通り公演日程が変更となりました。
旧:9/6sun.-9/10thu.
新:9/27sun.-10/1thu.
お客様にはご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございません。
何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
ブルーノート東京

¥8,400(税込)

今やブルーノート東京の「夏の顔」となった、ブラジル音楽を代表する才女の
ジョイス。通算17回目の出演となる今年は、70代半ばの今も元気いっぱいの
ボサノヴァの先駆者、ジョアン・ドナートをゲストに迎える。

昨年、キャリア40周年を迎えたジョイスは、MPB(ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)を代表する女性シンガー/ソングライター。海外公演も精力的に行ない、ブラジル音楽ファンだけでなくジャズやポップスのファンの間でも不動の人気を確立している。最新作『セレブレイティング・ジョビン』はドイツのWDRビッグバンドとの共演で、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲をゴージャズなサウンドに乗って歌いあげた。
ジョイスがブルーノート東京に出演するのは今年で17回目。95年以降は毎年、出演しており、今や夏の風物詩に定着した。女性に年齢の話は失礼だけれど、最近のジョイスは年を重ねるに従って若々しさを増した印象を受ける。持ち前の伸びやかな歌声に加え、リズム王国ブラジルならではのグルーヴィーなギター・ワークも魅力のツボ。バンドのメンバーと共に繰り広げる自由自在のインプロヴィゼーションもこの上なく心地よい。
もうひとつの聴きどころは、ジョイスが連れてくるゲストとの共演。2003年にはブルーノート東京で共演してきた多彩なゲスト・アーティストの中から5組をピックアップ、リオのスタジオでの共演を収めたアルバム『ボッサ・デュエッツ』を、日本のファンにプレゼントしてくれた。
キャリア40周年にあたった昨年のライヴでは、ゲストを迎えずジョイス自身の歌をたっぷり披露したが、今年はとびっきりの大物ゲストがブラジルから同行する。ボサノヴァの先駆者と呼ばれる作曲家/ピアニスト、ジョアン・ドナートだ。
ジョアン・ドナートは1934年生まれ。50年代初めからリオのナイトクラブに出演して時代の先端を行く斬新な演奏を行ない、数年後に誕生するボサノヴァに大きな影響を与えた。当時からジョアン・ジルベルトと仲が良く、ドナートが作曲しジョアン・ジルベルトが作詩した「ミーニャ・サウダージ」はボサノヴァ黎明期を代表する名曲だ。
しかしボサノヴァが全盛期を迎えた60年代初め、ドナートの姿はリオになかった。新天地を求めて渡米していたのだ。西海岸を拠点にモンゴ・サンタマリア、カル・ジェイダーらラテン・ジャズの音楽家と共演し、アストラッド・ジルベルトのデビュー盤をアントニオ・カルロス・ジョビンと一緒にサポートし、サックス奏者バド・シャンクと組んだアルバムも録音した。渡米中に作曲した、カエルの鳴き声を真似たスキャットが印象的な「オ・サポ(ア・ハン)」は、セルジオ・メンデス&ブラジル'66やジョアン・ジルベルトがカヴァー。余談になるが先日、細野晴臣がミニ・ライヴの場で「生まれて初めて人前でボサノヴァを歌います」と言って披露したのが、この曲だった。
ブラジルに帰国後の73年、それまでインストゥルメンタルで発表してきたオリジナル曲に歌詞をつけてもらい、初めて自ら歌ったアルバム『ケン・エ・ケン』を発表。以来、大勢の歌手がドナートの曲を録音するようになった。彼自身もピアニスト/アレンジャーとしてガル・コスタ、ナラ・レオンなどの人気歌手をサポートしてきた。
'95年、以前からドナートの曲を愛聴してきた小野リサが、ドナートのコラボレーションによる作品集『サウダージ』を発表。これをきっかけに表舞台にカムバックし、まるで取り憑かれたような勢いで次々にリーダー作を発表している。内容もピアノ・トリオ、歌手やオーケストラとの共演、ソロ・ピアノによる『オ・ピアノ・ヂ・ジョアン・ドナート』(日本盤の最新作)など多彩だ。近年は、自分の子供ほど年が離れたポップス畑のアーティストからのラヴ・コールも絶えず、マリーザ・モンチ、ベベウ・ジルベルト、カシン+2、ブラジル・ヒップホップ界のカリスマ・ラッパーであるマルセロ・D2らのアルバムに演奏やアレンジで参加。旧知のセルジオ・メンデスも『タイムレス』と『モーニング・イン・リオ』でドナートの名曲をモダンにカヴァーし、今年のブルーノート東京のライヴでも披露していた。
昨年、ブラジルでボサノヴァ誕生50周年を記念する三大コンサートが開催された。ジョアン・ジルベルトの本国では5年ぶりの公演。ブラジル音楽界の帝王ホベルト・カルロスとカエターノ・ヴェローゾが共演し、故アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲を歌う公演。そして、21世紀のブラジリアン・ポップスを代表する女性歌手たちが、ドナートを囲んで彼の名曲を歌う公演。このことからも彼の存在の大きさが伝わってくる。
誰もがリスペクトする巨匠は、エラぶったところがまったくなく、とても人懐っこい好々爺だ。いや、好々爺と呼んでは失礼かもしれない。というのも70代半ばを迎えたドナートの演奏とステージでのたたずまいには、少年のように無邪気な表情と音楽に対する喜びがあふれているからだ。
ジョイスは2000年のアルバム『トゥド・ボニート』でドナートと共演し、曲の共作も行なった。2001年には "ジョイス with special guest ジョアン・ドナート" としてブルーノート東京に出演。ライヴは連日、大盛況で熱狂的な喝采に包まれた。来日中、ブルーノート福岡(当時)の楽屋で2人が共作、誕生した曲が "イキマショ、イキマショ。フクオカ、フクオカ" という日本語の歌詞も登場する「イ・ヴァモス・ラ」。これは『ボッサ・デュエッツ』に収録さ
れている。昨年、ジョイスがキャリア40周年を記念してブラジルで発表したライヴ盤のCDとDVDにもドナートがゲスト参加、2人が共作した曲を披露した。そして今年、ドナートを迎えたジョイスの最新作『アクエリアス』が完成。まだ音を聴けていないのだが、お楽しみがまたひとつ増えた。
そんな絶妙のタイミングで実現する、日本では8年ぶりとなるジョイスとドナートの共演。ジャズやラテンの要素も取り入れ、素晴らしいタッチでグルーヴするドナートのピアノと、ますます研ぎすまされた伸びやかなジョイスの歌声とのコラボレーションは、2009年の夏の締めくくりにピッタリのライヴになること間違いない。ちなみに日本通のジョイスは日本語のMCも堪能なので、ぜひ客席から日本語で声援を送って盛り上げよう。

上記、ロゴマークのある公演は70歳以上の方に限り
ミュージックチャージが無料に!!
ご夫婦で、ご家族揃って、是非ジャズクラブでのひと時をお過ごしください。
・ご予約はお電話のみで承ります。
・ご予約時に、70歳以上の方のご人数をお申し出ください。
・事前にご予約をお願いいたします。
来店した際にお申し出いただいても割引は適用されません。
・お席には限りがございます。予めご了承ください。
・本プランをご利用されてボックス席のご予約
(シートチャージを別途頂戴いたします)を希望される場合は、
お電話にてオペレーターにご相談ください。
・ご来店当日に、年齢がわかる身分証のご提示をお願いする場合がございます。
予めご了承ください。
・開演30分前までにご来店ください。
It's always a joy to be back to my favorite spot to play, the Blue Note Tokyo _ this time in the good company of my longtime hero João Donato. I'm sure you will enjoy this as much as we enjoy playing together!
Peace and Music!
Joyce
大好きな場所、ブルーノート東京で演奏することができるのはいつでも本当に嬉しいことよ。今回は、私にとって長年にわたるヒーローであるジョアン・ドナートと一緒だしね。私たちが演奏を楽しむのと同じくらい、オーディエンスの皆さんにも楽しんでもらえると思う。
