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この夏、クラブ中が心地よいそよ風に包まれる。「サマー・サンバ」、「バトゥカーダ」、「アジムス」など数々の名曲で知られる“ブラジル最高のグルーヴ・マスター”マルコス・ヴァーリの登場だ。ジョアン・ジルベルトを聴いてシンガー・ソングライターを志し、'64年にレコード・デビュー。歌心に満ちたメロディと躍動的なリズムは世界中のリスナーやミュージシャンから熱い支持を集めている。近年はジョイスや、人気DJのジャイルズ・ピーターソンとのコラボレーションでも評判を呼んでいるマルコス。ボサ・ノヴァ、サンバ、MPBを横断した独自のサウンド作り、そしてサウダージ感溢れる歌声に身を任せながら、ブラジルへの旅を楽しみたい。
●マルコス・ヴァーリは、1943年9月14日、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ生まれ。幼い頃からクラシック・ピアノを習い、やがてアコーディオンやギターも演奏。エウミール・デオダートやエドゥ・ロボなど、後にブラジルのポピュラー音楽界を揺るがすことになる仲間と少年時代を過ごす。’62年に、エドゥ・ロボとドリ・カイミとトリオを結成し、テレビ出演も果たすなどしてプロの舞台に進出。シンガー&ソングライターのスタンスを押し出し、’64年に初アルバム『サンバ・ジ・マイス』でソロ・デビュー。翌’65年にその名も『シンガー・ソングライター』を出すと、〈サマー・サンバ〉をはじめ収録曲の多くがヒットし、ブラジル音楽界にその名を刻んだ。すると、アメリカで活躍中だったセルジオ・メンデスに招聘され渡米。ツアーに同行するなどしてボサノヴァ・ブームの渦中を過ごした。そうするうち、オルガン奏者のワルター・ワンダレイのカヴァーした〈サマー・サンバ〉が、’66年にアメリカでポップ・チャートの1位になるなど大ヒット。収録アルバムも41週に及んでチャート・インする成果を残した。さらに、’60年代末にリリースした『ブラジリアンセル』や、デオダートとの『サンバ'68』も人気を決定づける代表作になった。’70年代は、『ガーハ』『プレビザォン・ド・テンポ』などの自作で表現世界を広げる一方、作曲者としての足場も固め、’70年代後半に再び渡米。サラ・ヴォーンやリオン・ウェアらの大物とコラボレイトした。その後’80年代はアーティスト活動から遠ざかっていたが、’90年代になるとロンドンのクラブ・シーンに再認識の気運がわき起こり、その追い風をつかんで第一線に立ち返ることになる。’00年に久しぶりのアルバム『ノヴァ・ボサ・ノヴァ』を発表。“インコグニート”のジャン・ポール・ブルーイ・モニックら英国勢の輪を通して、クレモンティーヌの『レ・ヴォヤージュ』にも参加。卓越したメロディ・メーカーの資質で、独創的なブラジリアン・クロスオーヴァーを繰り広げてきた。’01年には、“アジムス”と共演した最新作『エスケイプ』で、音楽誌『ADLIB』の「2001ポピュラー・ディスク大賞」も受賞している。以来、スイスのモントルー・ジャズ祭、カナダのモントリオール・ジャズ祭などのビッグ・イヴェントに出演するほか、世界各国でクラブ公演。’06年には全編をインストゥルタメンタルで通した『ジェット・サンバ』を発表するなどして、ファンを心を奪ってきた。最新作は、リオのクラブ・ライヴを軸にした『Conecta ao Vivo No Cinematheque』(EMI Brazil/海外盤)で、CD版とDVD版の2種類がある。来日するのは、’08年4月の当店公演以来1年2ヵ月ぶり。
¥8,400(税込)
Once more , along with my band , I have the pleasure to bring my music to the always great audience of Tokyo Blue Note. Each show that I have been done here has been different, but the energy and happiness have been the same. This time, I am including some songs of mine that I have already recorded, but that I have not played in my previous appearances in Japan. I hope you will enjoy , as much as we will do.
All my love.
Marcos Valle
またバンドと一緒に、ブルーノート東京のいつでも最高のオーディエンスに音楽を届けることができるのを、とても嬉しく思っているよ。ここで演奏したショウはそれぞれ毎回違うけれど、いつもエネルギーと喜びに満ちている。今回のライブでは、レコーディングしたことがあるけれど、今まで日本のライブでは演奏したことがなかった曲もやるつもりなんだ。私たちが楽しんで演奏するように、みなさんにも楽しんでもらえたらと思っているよ。
愛をこめて
マルコス・ヴァーリ
