[インタビュー|MY INSTRUMENT]エリエル・ラソ | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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[インタビュー|MY INSTRUMENT]エリエル・ラソ

[インタビュー|MY INSTRUMENT]エリエル・ラソ

"ハッピー"を届ける、強力なパーカッション群

ついに実現したDUO、ミシェル・カミロ featuring エリエル・ラソ天才ピアニストのダイナミックなプレイを鼓舞し音楽を創る超絶キューバン・パーカッショニストの愛器をここに紹介!

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 ジャズ/ラテン・ジャズ界のレジェンド、天才ピアニスト、ミシェル・カミロと、キューバが生んだ気鋭のパーカッショニスト、エリエル・ラソ。2015年にBLUE NOTE MILANO公演で大きな衝撃をもたらしたこのDUOが、2017年11月、ついにBLUE NOTE TOKYOで再演。ミシェルのダイナミックかつ繊細でリズミカル、実に音楽的なピアノに呼応し、時にすべてを凌駕してみせたエリエルの打楽器たち。コンガを主体とした変幻自在の演奏はまさに超絶の極みで、その音色は輝きに満ち溢れていた。

「コンガの音は、僕の名刺みたいなものさ。だからその"響き"を一番大事にしている。そして次に何を伝えたいかってこと。音楽は"言葉"だから、その響きにすべてを託すことができる。僕は演奏しているときは超ハッピーだから、いつも"幸せを届ける"ってことを意識して演奏しているんだ!」

 エリエルが使うのは、Gon BopsのAlex Acuna Special Editionのコンガ&トゥンバに、Californiaシリーズのコンガ&トゥンバを組み合わせた4本。このコンガを叩きながら、右足でカウベルを、左足でハイハットをプレイするのもエリエル・スタイルの特徴であろう。このカウベルとフット・ペダル(YAMAHA FP8500C)は、彼が自ら持参したので、「一番重要なのがペダルとカウベルなんだ!」と語るほど、その演奏の核となっている。カウベル類はすべてデンマークのパーカッション・メーカー、PJのもの。シンバルはすべてSABIANで、使い慣れた愛用品を持参。演奏者側左から、18" HHX Evolution Crash(Pro-Markのシズラー装着)、14" HHX Click Hats、18" HHX Evolution O-Zone Crashと並ぶ。

「僕の最初の楽器は家のテーブルさ。いつも叩いていたよ。キューバのパーカッショニストは、歌えて、叩けて、踊れて、何でもできるんだ。もちろん僕も歌えるし、バッチリ踊れるんだよ(笑)!」......歌とダンス、あのハッピーな音の原点がここに!

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スキンの異なる2種類のコンガ&トゥンバ4本を核に、右足でカウベル、左足でハイハットを演奏。右手側ボンゴもGon Bops。
instrument
Gon BopsのMade in Peruチャイム類、MalletManのマレット、キューバン・マラカス、民族系メタル類など愛用品が並ぶ。

photography = Takashi Yashima
interview & text = Katsuaki Komiya
interpretation = Kazumi Someya
cooperation = Rittor Music

ELIEL LAZO(エリエル・ラソ)
1983年11月1日生まれ、現在34歳。オスカル・ヴァルデス(元イラケレ)の愛弟子で10代からキューバの音楽シーンで活躍。現在はデンマークを拠点に、The Cuban Funk Machineを率いて活動、アルバムも発表している。

小宮勝昭(こみや・かつあき)
ドラマー/パーカッショニストとしての活動をメインに執筆/編集もこなす。バンドとしては現在、かんぱち、モロモログロッキーに所属。自身のドラムDVDやドラム本も絶賛発売中。

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