ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの魅力に迫る! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの魅力に迫る!

ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドの魅力に迫る!

グラミー・ウィナー、ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドが
2年半ぶりの登場
そのサウンドの魅力に迫る!

 最先端のオーケストラ・ジャズを追求するグラミー・ウィナー、ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドが2年半ぶりの再登場を果たす。しかも今回は、超実力派グループ"ニューヨーク・ヴォイセズ"とのスペシャル・プログラムだ。コンテンポラリー・ジャズを牽引するミンツァー・サウンドと、極上のヴォーカル・ハーモニーの融合に胸が躍る。

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ボブ・ミンツァーの華麗なキャリアを振り返る

 ジャズ/フュージョンを知り尽くし、サックス/クラリネット類を知り尽くし、作曲/編曲を知り尽くし、スモール・グループ/オーケストラを知り尽くした男。それがボブ・ミンツァーである。要するに360度全方位の音楽人間。しかもそのサウンドは親しみやすさとスリルを絶妙なバランスで共存させている。演奏と作編曲の両面でバディ・リッチ、ジャコ・パストリアス等のオーケストラに貢献し、'90年代にはGRP(グルーシン・ローゼン・プロダクションズ)オールスター・ビッグ・バンドにも協力。コンテンポラリー・ジャズのトップ・バンドであるイエロー・ジャケッツの一員としての活動歴も、25年になろうとしている。そんな鬼才が、自身のビッグ・バンドを率いて会心の公演を繰り広げるのだから、内容の充実は保証つきだ。


yellowjackets at cotton club

YELLOWJACKETS
Russell Ferrante (key,p), Bob Mintzer (sax,EWI), Felix Pastorius (b), Will Kennedy (ds)
COTTON CLUB 2014 1.15 - 1.18 / photography = Y.Yoneda

ボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドとは?

 ゴードン・グッドウィン・ビッグ・ファット・バンド、マリア・シュナイダー・オーケストラ、ノー・ネーム・ホーシズ等の大活躍で、ビッグ・バンド・ジャズの世界は華やかさを増すばかり。ミンツァーのビッグ・バンドは、こうしたオーケストラの創立に大きくさかのぼる1980年代半ばに結成された。'85年にはワールド・デビュー作『インクレディブル・ジャーニー』を発表。ソロ・アーティストとしても高い支持を受ける名手たちがずらりと揃い、一丸となって白熱するサウンドは、当時やや沈滞気味だったビッグ・バンド・シーンに大きな刺激を与えた。そして2000年リリースの『オマージュ・トゥ・カウント・ベイシー』では、ついにグラミー賞を獲得。伝統に敬意を表しながら、常に未来を見つめるボブ・ミンツァー・ビッグ・バンドは、常に"今が旬"なのだ。


BOB MINTZER BIG BAND at blue note tokyo

BOB MINTZER BIG BAND with special guest KURT ELLING
BLUE NOTE TOKYO 2012 6.20 - 6.23 / photography = Takuo Sato

ボブ・ミンツァー・サウンドが世界的に高く評価される理由

 ベニー・カーター、ジミー・ジュフリー、ジェリー・マリガン、ベニー・ゴルソン、オリヴァー・ネルソン等、ジャズ界では数々のサックス奏者が作曲やアレンジでも才能を発揮してきた。ミンツァーは60年代にマイルス・デイヴィスやセロニアス・モンクらの演奏を通じてジャズに開眼、70年代初頭にはブラジル出身のキーボード奏者/アレンジャーであるデオダート率いるグループに加わってサンバやボサ・ノヴァに対する愛情を深めた。その後は"マンボ・キング"ことティト・プエンテのバンドに参加したり、スタジオ・ミュージシャンとしてあらゆるポピュラー音楽の現場に立った。伝統的なビッグ・バンド・ジャズにファンクやラテン音楽の要素を加味、洒脱かつ幻想的なハーモニーで綴られるミンツァー・サウンドには、彼の豊富なキャリアと幅広い経験がふんだんに注ぎ込まれている。

今回の来日公演の見どころ

 今回の公演は、"30年にわたるミンツァー・ビッグ・バンドの歴史から選りすぐったレパートリー"と、"ニューヨーク・ヴォイセズをフィーチャーした極めつけのスタンダード・ナンバー"の二部構成になる予定だ。ビッグ・バンドの豊かなアンサンブルと、混声コーラス・グループの新チャンピオンというべきニューヨーク・ヴォイセズのリッチなヴォーカル。そのふたつがライヴの場ではじける、飛び切りエキサイティングな夜になることは間違いないだろう。もちろんミンツァーは作編曲や指揮だけではなく、雄弁なサックス・プレイもたっぷり聴かせてくれるはずだ。ビッグ・バンド・フリークやヴォーカル・フリークはいうまでもなく、"ハーモニーに酔いしれたい"、"生音の醍醐味を浴びたい"というファンにも絶対のおすすめプログラムであると断言したい。


NEW YORK VOICES

NEW YORK VOICES [Lauren Kinhan, Darmon Meader, Kim Nazarian, Greg Jasperse]



原田和典(はらだ・かずのり)
音楽誌編集長を経て、フリーランスのライターとして新聞、雑誌、CDライナーノーツ、ウェブサイト等に寄稿を続ける。ブルーノート東京HPにライヴ・リポート連載中。

2014 11.20 thu. - 11.22 sat. @ブルーノート東京
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/bob-mintzer/
2014 11.23 sun. @ミューザ川崎シンフォニーホール
モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン・イン・かわさき2014
http://www.montreuxjazz.jp/kawasaki/2014/lineup/bobmintzer/
※ブルーノート東京公演はスチューデント・ナイト(学生の方はミュージック・チャージ50%オフ)対象の公演となります。詳細はお電話でお問い合わせください。(03-5485-0088)

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