【JAM vol.237】RECOMMEND MENU FOR EARLY SUMMER

スズキのポワレ フヌイユのクリームとバニラバター ¥4,800(tax in)
photography = Jun Hasegawa text = Tomoko Kawai
ふんわり、とろり。やさしく火入れした白身魚に、香ばしいパイ
王道のフランス料理を、シェフの解釈で現代風に
ブルーノート東京シェフ霜鳥達也が伝統的なフランス料理から着想を得た、初夏にふさわしい魚料理をご紹介。「スズキのポワレ フヌイユのクリームとバニラバター」は、夏に脂がのっておいしさを増すスズキが主役。やわらかに火入れした後、バニラとコリアンダーが香る焦がしバターをからめ、バターの豊かなコクとスパイスの甘い香りをまとわせます。
もう一つのソースは、フェンネルとベルモットのエスプーマ。フレンチの定番であるクリームソースが、ハーブのアロマと泡の空気感で軽やかに変化。ふわっとした舌ざわりの中に、白ワインの酸味とベルモットの芳醇さが香り、スズキと調和します。口の中でやさしくほどけるパプリカのフォンダンを添えて、ジューシーさといぶしたような香りがアクセントに。三日月形のパイとすべてを一緒に口に運ぶと、パイのクリスピーさが弾け、やわらかなソースと魚がとろけて、華やかな香りが鼻を抜けます。
食感とプレゼンテーションはモダン。味の構築と奥行きは正統派フレンチ。安心感とドキドキを両立した一皿を、ぜひ。
心地よい樽の香りと酸が広がる、カリフォルニアの白
ブルーノート東京ソムリエ池田亜樹が選んだのは、一押しのカリフォルニアのシャルドネ。ニュートラルな味わいと程よい樽香が、バターとバニラのソースと調和しつつ、スズキの味わいを引き立てます。力強さを持ちながら、料理に寄り添うワイン。満足感のある組み合わせをお楽しみください。
シャルドネ エステート サン ルイス オビスポ コースト タリー
2020 / アメリカ カリフォルニア / シャルドネ
Glass ¥2,450(tax in) Bottle ¥11,000(tax in)