[公演直前インタビュー]大西順子 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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[公演直前インタビュー]大西順子

[公演直前インタビュー]大西順子

大西順子カルテットが本格始動
このバンドでしか聴けないサウンドを求めて

 ジャズ・ピアニストの大西順子が、昨年12月に「ブルーノート東京」で新プロジェクトの旗揚げ公演を行なったことは記憶に新しい。ユニット名は大西順子カルテット、共演メンバーはベースの井上陽介、ドラムスの吉良創太、パーカッションの大儀見元という凄腕揃いだ。この4人が再び集結し、4月7日と8日の二日間にわたってブルーノート東京に登場する。「パーカッションの導入によって、今までの自分のレパートリーがより音楽的説得力を持つことを確認した」と語る大西に、カルテットについて、および公演に向けての意気込みをきいた。

interview & text = Kazunori Harada
live photo = Mayumi Koshiishi

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「数年前からパーカッションを入れたバンドを結成したいと思っていたのですが、その頃は他のプロジェクトが進行中でした。昨年、3枚組アルバム『Unity All』を作ったことでセクステットプラスの活動も一区切りしましたので、今回、カルテットを少しづつやっていこうというタイミングになりました。陽介とは気がつけばもう10年以上、苦楽を共にする仲間になってしまいました。世代が同じだし、同じ時期にニューヨークにいたこともあるし、音楽的に多くを説明する必要なく分かり合え、人間性に助けられることも多く、私の活動にはなくてはならない人です。吉良くんとは、サックス奏者の吉本章紘さんからの紹介でトリオに参加してもらって以来の付き合いです。基礎がしっかり身についた優秀なドラマーで、これからどんどん爆発力を発揮してもらいたいと思っています。大儀見さんにはだいぶ前からラブコールを送っていましたが、やっと一緒に音楽を作っていくことができます。ラテンはもちろん、ジャズ、ポップス、ロック、フリーとどんなジャンルでも絶妙な味付けや太いグルーヴをバンドに与えてくれる素晴らしいミュージシャンです」

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 大西が長く取り組んできたスウィング感重視の骨太サウンドに、ニュアンスに富んだパーカッションの一打一打が溶け合う感じ----そんな印象を受ける音作りだ。打楽器が入っていても、いわゆるラテン・ジャズと呼ぶことはできない。

「このバンドでしか聴けないサウンドを作っていけるのではと思っています。今まで私がこだわってきた、デューク・エリントンやセロニアス・モンクやチャールズ・ミンガスの楽曲やブルースをこのバンドで解釈しつつ、カルテット用の新曲を書いたり、どんどん新しいレパートリーに挑戦していきたいですね」

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"挑戦"する姿勢の原点は、まだ駆け出しの頃、ニューヨークで演奏していた日々に培われたという。

「私は1989年にニューヨークに渡り、幸運にも多くのレジェンドたちと共演する機会に恵まれてきました。モダンジャズ、現代音楽、ファンクなど、様々な音楽を切り開いてきた彼らに共通していることは、常に自分の演奏がアップデイトされていること。同じ曲をやっても何かしら違うアプローチに挑戦し、可能な限り自分の知らないことへの探究心を持ち続ける、といったものでした。50代半ばになった私にとって、この姿勢を続けることはなかなか大変ですが、最近はセクステットプラスなどで共演してくれた才能豊かな仲間達が、私の老化にとって良い刺激になってくれているように思います」

 そして、「幅広く、かつ丁寧に音楽の歴史に接しようとすればするほど、当然自分の世界も広がるので、いろいろ挑戦してみたくなるのでしょう」と続けた。

 4月7日と8日のブルーノート東京公演ではもちろん、前回よりいっそう発展したカルテット・サウンドが満喫できるはずだ。

「とても売れっ子なメンバーの皆さんと、ブルーノート東京で2デイズができることは本当に楽しみです。以前、JATROITというプロジェクト(デトロイト出身のロバート・ハースト、カリーム・リギンスとのトリオ)を披露した時に、お客様から"これは大人の音楽だ"と評されたことを今も覚えているのですが、それは私にとって大変な賛辞です。新カルテットのライヴでも、ぜひ大人の皆様に濃い時間を堪能していただきたいと思っております。応援していただければ幸いです」

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☆同メンバーでのライブ映像 (※昨年12月26日 ブルーノート東京公演)

☆4月公演へ向けた最新リハーサル映像も到着!

LIVE INFORMATION

大西順子カルテット

2021 4.7 wed., 4.8 thu.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
※4.8 thu. 2ndショウのみインターネット配信(有料)実施予定
※アーカイブ配信視聴期間:4.11 sun. 11:59pmまで
※アーカイブ配信の内容はライヴ配信と異なる場合がございます。予めご了承ください。

<Member>
大西順子(ピアノ)
井上陽介(ベース)
大儀見元(パーカッション)
吉良創太(ドラムス)

☆公演詳細、ご予約&配信チケット購入はこちら→ http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/junko-onishi/

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