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[インタビュー|MY INSTRUMENT]安藤正容

[インタビュー|MY INSTRUMENT]安藤正容

今も追い求める極限までの弾きやすさ

 4月にT-SQUAREとしての新譜『FLY! FLY! FLY!』の発売も控えるなか、久しぶりに開催されるTHE SQUARE Reunion公演。年内でT-SQUAREの活動から身を引くことを宣言したギタリスト/リーダーの安藤正容が今回公演のメイン・ギターを中心に、近年の愛器についてたっぷりと語ってくれた。

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 最近のライブやレコーディングで使用しているおもなギターはこちらの3本。本人の手にしている黒いフェンダー・ストラトキャスターが現在のメイン・ギターだ。安藤の心酔するギタリスト、マイケル・ランドウのためにフェンダーのマスタービルダーであるジェイソン・スミスが製作したモデルをもとに、仕様を少しアレンジした1本。このギターもジェイソン・スミスによるものだ。

「独特なピックアップで、ハムバッカーなんですけど、出力が低いんですよ。だからフロントの音もシングルコイルのようにブライトで、リアの音も柔らかい感じ。すごく使いやすいですね」

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2、3年前からメインで使用しているジェイソン・スミス製作によるフェンダー・ストラトキャスター。ネック裏の滑りをよくするために、安藤自らスポンジ状の細かなヤスリでネック裏の塗装を剥ぎ、木肌を出している。

 赤いセミアコースティック・ギターは2000年頃、ロサンゼルスで手に入れた1962年製のギブソンES-335。

「太くて奥行きのある音で、アコースティック寄りの音楽にはよく合いますね。軽井沢の大賀ホールでT-SQUAREのアコースティック・ライブをした時はこれ1本でやりました」

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2000年頃に手に入れたチェリーレッド・フィニッシュの1962年初期製ギブソンES-335。『FRIENDSHIP』(2000年)や『BRASIL』(2001年)で使われているほか、近作では『AI Factory』(2020年)の「Daylight」で演奏されている。

 その隣はアメリカの新しいギター・ブランドNOVO GUITARSのSERUS J。一昨年頃、Rhett Shullというギタリストがこのブランドのギターを弾く動画をたまたま目にしたことから興味を持ち、都内の楽器店で手に入れたという。

「ボディがすごく軽くて、ネックの太さもちょうどいいんですよ。音も良くて、レス・ポールなどでフロントの音を歪ませると、こもりがちになりますけど、このピックアップはフロントで歪ませても適度に音の輪郭が残るので、フロントで滑らかにフレージングしやすいんです」

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アメリカのギター・ブランドNOVO GUITARSのSERUS J。ボディにはパイン材が使われており、非常に軽く取り回しがいい。今年4月に発売されるT-SQUAREの最新作『FLY! FLY! FLY!』では数曲で使用されている。

 長いキャリアを通じて、モダンなものからヴィンテージまで、さまざまなギターを手にしてきた安藤だが、ギターに一番に求めるものは何だろうか。

「やっぱりギターはあくまでも道具なので、求める音が出てくれないと困りますけど、極限まで弾きやすいギターがいいですね。だから弦高もギリギリまで下げているんです。とは言え、実際に楽器店でギターを選ぶ時は、"これ、かっこいい!"っていう第一印象というか、ルックスが大きいかもしれない(笑)」

 4月に行なわれるTHE SQUARE Reunionブルーノート東京公演は早々に完売したが、4月4日(日)の2ndショウをライヴ配信することが決定。いまだ移動がはばかられる中、ファンにとってはTHE SQUARE Reunionの生演奏が楽しめる貴重な機会となる。

「僕はテニスが好きで、海外の試合もテレビでよく観るんですけど、会場から遠く離れていても、リアルタイムだと画面から伝わる臨場感があるじゃないですか。同じ時間を共有するドキドキ感というか。もちろん生で観るのが一番だと思いますけど、この状況下ではそうしたことも考えないといけないですし、僕らも精一杯やりますので、会場に来られないみなさんも、ぜひ配信で楽しんでいただけたらと思います」

 THE SQUARE Reunionのメンバーは今も刺激し合える大切な仲間だと語る安藤。昨年はコロナ禍の影響でファンの前で演奏することが難しかっただけに、和やかな中にも例年以上に白熱したステージになるはず。その興奮に満ちたホットな演奏をメンバーたちと共有していただきたい。

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Photography = Takashi Yashima
interview & text =  Shinichiro Sekiguchi
Cooperation = Rittor Music

安藤正容(あんどう・まさひろ)
1954年生まれ。大学在学時に「THE SQUARE(現T-SQUARE)」を結成し、'78年にプロデビュー。リーダーとしてバンドを現在の地位に導く一方、ゲーム音楽やギター・デュオ「あんみつ」でも活躍。今年2月、年内のツアーをもってT-SQUAREの活動からの勇退を発表。
関口真一郎(せきぐち・しんいちろう)
音楽・楽器系の編集ライター/ギタリスト。ギター専門誌『ギター・マガジン』や楽譜集などの編集者を経てフリーに。国内外ギタリスト、業界関係者への取材多数。スクエアの40周年記念ムックでもインタビュアーを務めている。

LIVE INFORMATION

☆ 4.4 sun. 2ndショウをストリーミング。配信チケット絶賛発売中! 

ザ・スクエア リユニオン
『FANTASTIC HISTORY』

2021 4.3 sat., 4.4 sun.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open7:00pm Start8:00pm
※4.4 sun. 2ndショウのみインターネット配信(有料)実施予定
※アーカイブ配信視聴期間:4.11 sun. 11:59pmまで
※アーカイブ配信の内容はライヴ配信と異なる場合がございます。予めご了承ください。

公演詳細はこちら→ http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/the-square/

3.27 sat.はモーション・ブルー・ヨコハマ公演 → http://www.motionblue.co.jp/live/live210327.html

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